

圧着ソケット サイズを選ぶ前に、まず漏水箇所が「直管本体」なのか「継ぎ手(ネジ部)」なのかを切り分けます。児玉工業の解説では、鋼管用の圧着ソケットは「兼用型・直管専用型・マルチ継手型」の3種類がある前提で、漏水箇所に応じて選定する考え方が示されています。
たとえば継ぎ手部(ネジ部)からの漏れなら兼用型とマルチ継手型のどちらも使えるが、通常のエルボやチーズ等で兼用型が使える箇所は「まず兼用型」を推奨、という整理です。
この段階で箇所を誤認すると、圧着ソケット サイズ以前に「型」が合わず、止水できない(または想定外に弱い条件で使ってしまう)ことが起きます。
まず現場で行う簡易チェックの例です(DIY向けの範囲で、危険がある場合は無理をしないでください)。
✅ 観察ポイント
・水がにじむ場所が、管のまっすぐな部分か(直管)
・エルボ/チーズ/ユニオン/バルブ付近か(継ぎ手)
・漏れ方が「ピンホール」っぽい点状か、「亀裂」っぽい線状か(長さ感が後で効きます)
💡意外に盲点:水滴の位置=漏水箇所とは限りません。配管の下面を伝って離れた位置から垂れることがあるので、ティッシュで周囲を軽く押さえて“最初に濡れる点”を探すと精度が上がります(断水が不要な状況でも、周囲養生は必須)。
圧着ソケット サイズ選びで、同じ「継ぎ手部の漏れ」に見えても、兼用型とマルチ継手型の使い分けには性能差があります。児玉工業の説明では、兼用型の耐圧力が2MPa、マルチ継手型の耐圧力が1MPaで、マルチ継手型は“何でも対応”に見えても耐圧面では不利とされています。
さらに、同社FAQでも「通常のエルボ・チーズ等で兼用型が使える箇所は従来通り兼用型」「兼用型の方が安価で耐圧力もマルチ継手型の2倍」と明確に書かれています。
つまり、圧着ソケット サイズだけ合わせるのではなく、「その型が持つ耐圧力」も条件に入れないと、止まったとしても余裕が小さい施工になります。
使い分けの現場感を、DIY視点で噛み砕くとこうです。
🔧 兼用型が向きやすい例
・一般的な継ぎ手形状(エルボ、チーズ等)で、形が素直
・直管と継ぎ手の境目の漏水にも対応させたい(“兼用”の意味)
参考)お役立ち情報
🔧 マルチ継手型が検討に入る例
・バルブ、フランジ、ユニオン等の「特殊形状」で、兼用型が物理的に当たって入らない
・ステンレス継手等、想定が難しい継手形状に当たる
参考)お役立ち情報:漏水箇所に応じた圧着ソケット選定のめやす
🧠独自視点(サイズ選定の裏側):同じ呼び径でも、継手の“肉厚”や“段差”の出方で「締めた時の当たり方」が変わります。マルチ継手型を「念のため」で選ぶと、耐圧力が下がるだけでなく、締結時の変形追従の仕方が変わり、結果として滲みが残るケースがあります(「対応範囲が広い=万能」ではない、という理解が安全側です)。
直管からの漏水で圧着ソケット サイズを考える場合、「直管専用型」という選択肢が前提になります。児玉工業FAQでも、圧着ソケットは漏水補修用の器具であり、パイプ同士をつなぐ用途ではない(=補修目的で選ぶ)ことが明記されています。
また同社サイトでは「兼用型は“継手と直管との接続部”および“直管本体”の2カ所を補修できる」という意味で“兼用”と説明されており、直管に寄せるか(直管専用型)兼用でいくか(兼用型)という考え方ができます。
要するに、圧着ソケット サイズは“呼び径合わせ”が入口でも、漏水箇所が直管なら「直管に最適化された型」を優先した方が合理的です。
直管の漏水で失敗しやすいのが、サイズ表だけで決めて「亀裂の長さ」を見落とすパターンです。直管専用型には、漏水箇所の亀裂の程度に合わせてハーフサイズとロングサイズが用意され、ハーフサイズはピンホールや小さな亀裂、ロングサイズは大きな穴や亀裂に向く、という説明があります。
参考)鋼管直管専用型圧着ソケット
この“長さの概念”はDIYだと軽視されがちで、呼び径は合っているのに、カバー長が足りずに端から滲む原因になります。
現場では「亀裂が目視できる範囲+両側に余裕を取る」意識で、短すぎる選択を避ける方が結果的に安く済みます(やり直しが一番高い)。
DIYで特に気にされるのが「上水に使って大丈夫か」と「ゴムの安全性」ですが、児玉工業のFAQでは、圧着ソケットのゴムパッキングはJIS-K6353(水道用ゴム)の基準に準拠した浸出試験に適合しており、上水用配管にも使用できるとされています。
また耐用年数は一律ではなく、配管の劣化状況、温度、圧力、配管表面状態など現場条件で変化し、ゴムパッキングを定期交換することで長期にわたる補修も可能、という考え方が示されています。
このため、圧着ソケット サイズが合って止水できたとしても、長期運用の視点では「ゴムの状態を前提にした運用(点検/交換)」を計画に入れるのが現実的です。
さらに、再使用についても“使い回しOK/NG”ではなく、ゴムパッキングを新品に交換することで別箇所に再利用できる、という扱いです。
DIYでありがちな「一度締めたら終わり」の発想だと、次に漏れた時に同じものをそのまま使ってしまい、ゴムの癖・キズ・圧縮永久ひずみで止まりが悪くなるリスクが上がります(見た目が綺麗でも、密封はゴムが担っています)。
“意外に知られていないけど効く話”として、締め付けトルクを数値で管理できない現場では、ゴムが健全であることが止水成功率を大きく左右します(サイズ選定と同じくらい重要な要素です)。
参考:上水用配管で使える根拠(JIS-K6353準拠の浸出試験、トルク値は一律設定しない等の実務的注意点)
https://www.kodama-industries.co.jp/faq/
圧着ソケット サイズが合っていても、止水できない原因として多いのが「締め方の偏り(片締め)」です。児玉工業FAQでは、ボルトのトルク値は現場の水圧等がそれぞれ異なるため一律に定めておらず、片締めにならないように継続して締め付け、漏れが止まった時点でさらに4分の1回転程度増し締めする、と具体的な締め方が示されています。
この“片締め回避”はサイズ選定の話に見えて、実はサイズの許容差を埋める最後の工程で、ここを外すと「サイズが違う」と勘違いしがちです。
つまり、圧着ソケット サイズの正解は、部材選定(型・呼び径・長さ)と施工(均等締め)のセットで初めて成立します。
DIYで再現しやすい「片締めを避けるコツ」を、工具が限られる想定で書くと次の通りです。
🛠️ 均等締めのやり方(イメージ)
・左右(または対角)を交互に、少しずつ締める
・締める回数を揃える(例:1/4回転ずつ)
・一気に片側だけ締め込まない(ゴムが偏って“道”が残る)
📌 施工前に効く小技(独自視点)
・管の表面がザラザラ/サビで荒れていると、ゴムが点で当たって漏れ道が残りやすいので、取り付け範囲だけはワイヤーブラシ等で“指で触って引っかからない程度”を目標に整える(削り過ぎて外径を落とすのは逆効果)
・「漏れが止まらない=サイズ違い」と決めつけず、まず片締めと当たり面(汚れ・段差)を疑う
参考:兼用型/マルチ継手型の耐圧力差(2MPaと1MPa)と、選定の考え方(“まず兼用型”の理由)
お役立ち情報:漏水箇所に応じた圧着ソケット選定のめやす