防水用プライマー材 種類 選び方 施工手順 比較ポイント

防水用プライマー材 種類 選び方 施工手順 比較ポイント

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防水用プライマー材 基本と施工の勘所

防水用プライマー材のポイント
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下地と防水層をつなぐ役割

防水用プライマー材は、コンクリートや金属などの下地と防水材を強固に密着させ、ふくれや剥離を防ぐための最初の一手となる材料です。

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種類と適合を見極める

ウレタン、FRP、シート防水など工法に合わせて専用プライマーがあり、樹脂系・溶剤系・水系などの性質も含めて適合確認が欠かせません。

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下地処理と施工条件

汚れ・油分・水分を確実に除去し、含水率や気温、可使時間を守らないと、どれだけ高性能な防水材でも早期不具合につながります。

防水用プライマー材の役割とプライマーとシーラーの違い


防水用プライマー材は、下地と防水層を「接着」し、凹凸や微細な気泡を埋めて密着面を均一に整える下塗り材です。 防水工事では、プライマーの塗りムラや塗り忘れがそのまま膨れ・ピンホール・ハクリの位置に一致することが多く、仕上げ材以上に慎重な扱いが求められます。
狭義のプライマーは密着性や防錆性など特定機能を持たせた「高機能な下塗り材」であるのに対し、シーラーは主に吸い込み止めや下地強化を目的とした低粘度の浸透タイプとして区別されます。 防水用プライマー材では弾性を持たせた商品も多く、下地の微小な動きに追従させることでクラック追従性や防水層の長期耐久性を高める設計が採られています。

防水用プライマー材の種類とウレタン・FRP・シート防水での使い分け

防水用プライマー材は、ウレタン防水用・FRP防水用・シート防水用・エポキシ系・浸透性プライマーなど多様なタイプがあり、防水工法と下地の組み合わせごとに仕様が決められています。 ウレタン防水用では1液溶剤型プライマーが主流で、旧ウレタン塗膜の上への増し塗りや複雑な形状部での追従性が評価されており、FRP防水用では硬質なガラスマット+樹脂に対応した高い接着力と耐水性が求められます。
シート防水用プライマーでは、塩ビシートとゴムシートで使用材料が異なり、塩ビシートでは溶剤型合成ゴム系接着剤がプライマーを兼ねているケースがある一方、ゴムシート防水では専用プライマーと接着剤を別工程でローラー塗布する仕様が一般的です。 また、導電性プライマーや絶縁性プライマー、粘着プライマーなど特殊機能を付与した製品もあり、屋上の避雷設備や金属下地、防滑性が求められる床など、ニッチな用途で選択肢が広がっています。

防水用プライマー材の下地別施工手順とよくある失敗例

防水用プライマー材の施工前には、ホコリ・レイタンス・油分・旧塗膜の脆弱層を除去する高圧洗浄ワイヤーブラシ掛け、ケレンなどの下地処理が必須で、ここを省略すると密着不良によるふくれや剥離のリスクが一気に高まります。 吸水性の高いコンクリートやALCでは、1回塗りでは下地に吸い込まれてしまうため、2度塗りや専用プライマーを用いて吸い込みをコントロールすることが推奨されています。
よくある失敗例としては、下地がまだ湿っている状態で防水用プライマー材を塗布してしまい、内部に残った水分が加熱や日射で膨張し、後から気泡や膨れとして現れるケースがあります。 また、可使時間を超えた材料や、気温・下地温が仕様範囲外の状態で使用した結果、硬化不良や白化が起こり、その上に防水層を施工した後に全面改修を余儀なくされる事例も報告されています。

防水用プライマー材の選び方と主要メーカー別の特徴

防水用プライマー材を選定する際は、下地(コンクリート・モルタル・金属・既存防水層など)と採用する防水工法(ウレタン・FRP・シート)に対する「適合確認」が最優先であり、仕様書やカタログに記載された適用下地・塗布量・乾燥時間を現場条件と突き合わせる必要があります。 同時に、現場の臭気規制や屋内外の換気条件から、溶剤型か水性型か、1液か2液かといった選択が変わるため、周辺環境や作業時間帯も含めた総合判断が重要です。
国内の主要防水材メーカーでは、AGCポリマー建材のサラセーヌシリーズや、ダイフレックス、三ツ星ベルトなどがウレタン防水とセットで専用プライマーラインナップを展開しており、各社で乾燥性・作業性・におい低減などの差別化が図られています。 公共施設や大規模物件での採用実績が多いメーカーのプライマーは、仕様書や試験データが充実していることが多く、長期メンテナンスの視点からも選定上の安心材料になります。

防水用プライマー材の独自活用術と耐久性を伸ばす現場テクニック

防水用プライマー材には、仕様書には「標準塗布量」が示されていますが、実際の現場ではあえて試験的に小面積に先行塗布し、吸い込み具合や光沢の出方を確認してから本塗り範囲の塗布量を微調整する職人もおり、こうした一手間が長期の密着性に効いてきます。 特に劣化したモルタルや中性化が進行したコンクリートでは、ポリマーセメント補修+防水用プライマー材の2段構えで「面の再構成」をしてから防水層を施工することで、補修跡の段差やヘアクラックの追従性を高めることができます。
また、金属下地や既存FRPの上に防水用プライマー材を塗る場合、サビやチョーキングを残したまま塗布すると、表面だけが密着して内部から剥がれるリスクがあるため、サンドペーパーディスクグラインダーで意図的に「アンカー傷」をつけてからプライマーを塗布する方法が現場でよく用いられています。 さらに、立ち上がり部や入隅・出隅など応力が集中しやすい箇所では、プライマー塗布後に補強クロスを先行貼りしてから防水層を重ねることで、局所的なひび割れやめくれを抑制できるという、仕様書には小さくしか書かれていないテクニックもあります。
防水用プライマー材の基本的な考え方や役割の整理に役立つ用語解説のページです(プライマーとシーラーの違いを説明している部分の参考リンク)。


防水工事セレクトナビ|プライマーとは
ウレタン防水用プライマーの役割や下地別対応方法が詳しくまとまっている技術コラムです(下地別施工手順と失敗例の解説部分の参考リンク)。


株式会社大浦屋|ウレタン防水のプライマーの役割
防水工事におけるプライマーの種類と工法別の使い分けがまとめられた解説記事です(プライマーの種類と工法別使い分けの部分の参考リンク)。


防水マイスター|防水工事におけるプライマーとは




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