

路側帯とは、道路交通法第2条第1項第3号の4で定められた、歩道のない道路または歩道が片側にしかない道路の路端寄りに設けられた帯状の部分です。主な目的は歩行者の通行用スペースの確保と車道の効用を保つことにあります。白い実線や破線の道路標示によって車道と区画され、歩行者の安全を守る重要な役割を果たしています。
路側帯の詳細な種類と駐停車ルール - チューリッヒ保険会社
路側帯は歩行者専用のスペースとして法律で保護されており、車両の通行には厳しい制限があります。特に歩道のない生活道路では、路側帯が歩行者の安全を確保する唯一の手段となるため、その重要性は極めて高いといえます。
路肩は道路構造令第2条第12号で規定される、道路の主要構造部を保護し車道の効用を保つために設けられる帯状の部分です。車道と歩道の間に接続して設置され、以下の機能を持ちます。
国土交通省:道路設計基準(車道構造の技術基準)
路肩の幅員は道路構造令により、道路の種別や級別に応じて最小0.5メートルから最大3.25メートルまで規定されています。第1種・第2種道路では全路肩(2.50~3.25m)、半路肩(1.25~1.75m)、狭路肩(0.50~0.75m)という分類があり、交通量や大型車混入率に応じて適切な幅員が選択されます。
路側帯と路肩を見分ける最大のポイントは「歩道の有無」です。以下の表で整理できます。
| 項目 | 路側帯 | 路肩 |
|---|---|---|
| 根拠法令 | 道路交通法 | 道路構造令 |
| 歩道がある道路 | 設置されない | 車道と歩道の間に設置 |
| 歩道がない道路 | 車道外側線で区画された部分 | 車道外側線で区画された部分 |
| 主な目的 | 歩行者の通行確保 | 道路構造の保護・非常時対応 |
歩道が設けられている道路では、車道外側線(白い実線)で区画された部分は路肩であり、路側帯ではありません。一方、歩道のない道路では同じ白線で区画された部分が路側帯と路肩の両方に該当し、双方のルールが適用されます。
この違いを理解していないと、不動産取引における土地の有効幅員の計算や、道路工事の設計段階で誤った判断をする可能性があります。特に建築基準法上の接道義務を満たすかどうかの判断では、路側帯と路肩の区別が重要な意味を持ちます。
道路構造令では、路肩の幅員について道路の種別ごとに詳細な基準が定められています。第1種第1級・第2級の普通道路では左側路肩2.5m、右側路肩1.75mが標準とされ、第3種第2級から第4級では左側0.75m、右側0.5mとなります。
路肩の一部には「側帯」と呼ばれる区域が設けられることがあります。側帯は車道と同一平面で車道と同じ構造を持ち、第1種・第2種道路ではトンネルを除く区間にわたって一定の幅で設置されます。側帯の幅員は道路区分に応じて0.25mから0.75mの範囲で規定されています。
路側帯と路肩の走行・駐車ルール詳細 - TOYO TIRES
不動産従事者が土地の評価や開発計画を立てる際には、前面道路の路肩幅員が適切に確保されているか確認する必要があります。特に建築物の建築や宅地開発では、道路構造令に適合した路肩幅員が求められるため、測量図面だけでなく道路管理者への確認が不可欠です。
不動産取引や土地測量の実務では、路側帯と路肩の区別が境界確定に影響を与えるケースがあります。特に道路と民地の境界(官民境界)を確定する際、道路構造令に基づく路肩の範囲が公図上の地番境とずれている場合があり、注意が必要です。
土地の境界には「筆界」(登記により公示された境界)と「所有権界」(所有権の範囲を示す境界)の2種類があります。道路に接する土地では、路肩部分が民有地に含まれているケースや、逆に民有地が路肩として道路管理者に使用されているケースも存在します。
宅地開発や建築計画では、前面道路の幅員から路肩幅を差し引いた実質的な車道幅が重要になります。また、私道の場合は路肩の設置義務や維持管理責任について、道路所有者間で明確な取り決めをしておくことがトラブル回避につながります。
境界標の設置位置についても、車道外側線(路肩や路側帯との境界線)と土地の筆界が一致しているか慎重に確認する必要があります。測量の際は土地家屋調査士と協力し、道路台帳や道路境界確定図などの資料を精査することが重要です。
土地の境界線を調べる方法と市役所での確認手順 - アガルート

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