

ねじ込み接合の水道修理で最初に押さえるべきは、「ねじ山」そのものの種類です。水道管などで使う管用ねじには大きく2系統があり、機械的接合が主目的の管用平行ねじ(JIS B 0202)と、ねじ部の耐密性が主目的の管用テーパーねじ(JIS B 0203)に分かれます。さらに管用テーパー側は、管用テーパーおねじがR、管用テーパーめねじがRc、組み合わせ相手として管用平行めねじRpが登場します。
ここで重要なのが「G」と「Rp」は似ているようで別物、という点です。Rpは「管用ねじの平行めねじ」でも、Gとは寸法許容差が異なるため別のねじとして扱われ、組み合わせはRとRc、またはRとRpが基本になります。つまり、家にある部材を“見た目で”混ぜると、締めても密閉できない(あるいは変に噛んで二度と外れない)リスクが上がります。
また旧JISの呼び(PTやPFなど)が今でも流通上の会話で残っている点も、DIYで混乱しやすいポイントです。1982年改正以降は、旧JISでPTだったものが現JISでR(おねじ)やRc(めねじ)に相当し、PFはGに相当する、と整理できます。中古部材や古い設備を触るほど、この「旧呼称」混在が起きやすいので、刻印や袋の表記は必ず確認しましょう。
参考:管用ねじの種類(平行ねじ/テーパーねじ、R/Rc/RpとGの扱い、旧JISと現JISの対応)
https://kawamoto.zendesk.com/hc/ja/articles/900005259843-No-K1917-%E7%AE%A1%E7%94%A8-%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%82%88%E3%81%86-%E3%81%AD%E3%81%98%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6
ねじ込み接合の水道で「自分で直せた/直せない」の差が出やすいのが、シールテープの巻き方です。シールテープは配管のねじ部に使い、完全密閉しきれない“わずかな隙間”を埋めて漏れを防ぐ役割を持ちます。現場向けの解説でも、右ねじなら時計回りに巻くこと、呼び径1/2で6〜7周が目安であること、巻き厚みは約0.1mmが目安であること、そして「必ずネジ山を1山残す」ことが強調されています。
特に「1山残す」は、単なる作法ではなく事故予防です。先端まで覆って巻くと、締め込み時にテープがめくれたり千切れたりして配管内に入り、目詰まりや異物混入を招く可能性がある、と具体的に注意されています。水道修理では一見小さな異物でも、ストレーナやカートリッジ、止水コマ周りで詰まりの原因になり、別の不具合として再発しやすいのが厄介です。
巻き方の実務ポイントを、DIY向けに“失敗しにくい順番”で整理します。
・🧻 巻く前に清掃:汚れや油が残った状態で巻くと密着せず漏れの原因になり得ます。
・🧭 巻く方向:ねじの回転方向に合わせます(右ねじなら時計回り)。
・🚫 巻き始め位置:先端は残し、1山は巻かないのが基本です。
・🔁 巻き数:呼び径1/2なら6〜7周を目安にし、巻き上がり厚みが約0.1mmになるよう調整します。
・🤏 仕上げ:巻き終わりはねじ山の凹凸に沿わせて密着させます。
ここで意外に効くのが「最初はテープなしで仮に回してみる」考え方です。ねじが素直に噛むか、どの程度まで手で入るかを確認しておくと、テープを巻いた後に“どこまで締めたら適正か”の感覚が出やすく、やり直し回数が減ります(やり直すたびにテープ片が出るのも避けられます)。
参考:シールテープの役割、巻き方向、呼び径1/2の目安(6〜7周)、巻き厚み(約0.1mm)、ネジ山を1山残す注意点
https://www.genbaichiba.com/shop/pages/mag-20220614.aspx
ねじ込み接合で水漏れが止まらないとき、シールテープを増やす前に「どのタイプの不良か」を切り分けると解決が速くなります。現場向けの解説で多い失敗として、ネジ山をすべて覆ってしまう、巻きすぎで厚くしすぎる、たるみや浮きがある、などが挙げられています。これらはすべて、締め込んだ瞬間は止まっても、圧が掛かったときにじわっと漏れる原因になりがちです。
原因別のチェックリスト(入れ子なし)を作ると、上司チェックでも説得力が出やすいです。
・💧 先端まで巻いた:締め込み時にめくれて噛まず、千切れて管内に入る恐れ。→1山残しで巻き直し。
・📏 巻きすぎ:厚すぎてねじが噛み切らず、逆に隙間が残る。→適正回数へ減らし、0.1mm目安。
・🌀 巻き方向逆:締めると同時にテープが緩んでズレる。→回転方向に合わせてやり直し。
・🧼 清掃不足:古いテープ片・砂・シール材が残り密着不良。→除去してから巻き直し。
・🔩 ねじ種の不一致:GとRpの混同などで、そもそも密閉設計で噛んでいない。→刻印・規格を確認し部材を揃える。
DIYだと「強く締めれば止まるはず」と考えがちですが、ねじ込み接合は“締めるほど良い”ではありません。巻きすぎ×締めすぎの組み合わせは、ねじ山の傷みや、後日外せないトラブルにもつながります。水漏れ箇所が金属(特に真鍮やステンレス)だと、ねじ山の表面状態で噛み方が変わるので、違和感がある締まり方(急に重い、キーキー鳴る等)が出たら、いったん戻して状態を見た方が安全です。
ねじ込み接合の水道修理は、道具の選び方で仕上がりが安定します。最低限そろえたいのは「固定する工具」と「回す工具」を分けることです。片方を固定せずに回すと、配管全体にねじりが伝わり、別の接合部を緩めたり、古い継手を破損させたりしがちです。
基本の工具と使い分けを、DIY目線でまとめます。
・🧰 モンキーレンチ2本:片側固定+片側回しができる。
・🧤 厚手のゴム手袋:シールテープの密着仕上げや、滑り止めに効く。
・✂️ はさみ/カッター:テープをきれいに切る(千切りは端が浮きやすい場合あり)。
・🧹 清掃具:ワイヤーブラシ、ピックツール等(古いテープ除去とねじ山清掃用)。
・🪛 小さめドライバー:残ったテープ片の掻き出しに使える(ねじ山を傷つけないよう注意)。
作業手順の“事故防止”も一度書いておくと記事が強くなります。
「巻き直しになったら古いテープは再利用しない」も重要な実務です。一度締め込まれたテープは形状が崩れ、シール性が落ちるため、時間短縮のつもりで再使用すると再発しやすくなります。
ねじ込み接合の水道修理を“その場しのぎ”で終わらせないために、再発防止の観点を入れると記事の独自性が出ます。ポイントは、漏れを止めるだけでなく「次回ばらすときの地雷」を避けることです。
再発防止のための、意外に効く実践ポイントを挙げます。
・🗒️ スマホで記録:分解前に写真を撮り、継手の向きや部材の順番を残す(組み間違い防止)。
・🧪 “巻き数固定”にしない:同じ呼び径でも、テープの厚みや硬さで適正回数は揺れるので、目安(呼び径1/2で6〜7周、厚み0.1mm程度)を基準に微調整する。
・🧹 清掃を工程化:古いテープ片が残ると密着不良になるため、清掃は「必須工程」として書く。
・🧭 ねじの相性を先に確認:GとRpなど、規格の違いは締め付け技術では埋められないので、刻印・袋表記を見てから作業する。
・🚿 通水チェックを段階化:いきなり全開にせず、少量→中→全開で確認すると、漏れの発見と手直しが楽になる。
特にDIYで見落としやすいのは「漏れていない=成功」ではなく、「適正に噛んでいる=長期的に成功」という視点です。締め付けで無理やり止めた箇所は、温度変化や振動、開閉の繰り返しで再発しやすく、次回分解不能にもなりがちです。だからこそ、管用ねじの種類確認→清掃→適正な巻き方→無理のない締め、の順番を守ることが、結果的に最短ルートになります。

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