ダイライト防火認定番号確認と申請手続きガイド

ダイライト防火認定番号確認と申請手続きガイド

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ダイライト防火認定番号確認と申請手続き

ダイライト防火認定番号の重要ポイント
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PC030BE番号体系

30分防火構造を示すPC030BE形式の認定番号体系を理解

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認定書ダウンロード

大建工業公式サイトから各認定番号の認定書を入手可能

⚖️
法規制遵守

準防火地域・法22条区域での使用条件を正確に把握

ダイライト防火認定番号の基本構造と分類体系

ダイライトの防火認定番号は、国土交通大臣認定制度に基づく体系的な番号付与システムにより管理されています 。PC030BE形式の番号において、「PC」は防火構造(Protection against fire Construction)、「030」は30分間の防火性能、「BE」は外壁(Building Exterior)を意味し、最後の番号が個々の認定を区別する識別番号となっています 。
参考)https://omegajapan.jp/wp/wp-content/themes/omegajapan/pamphlet/pdf/guide-fire_protection.pdf

 

主要な認定番号として、PC030BE-3651(ガルバリウム鋼板張り仕様)、PC030BE-3789(木板張り仕様)、PC030BE-4082(断熱ボード仕様)などが代表的です 。これらの認定は、ダイライトMSの厚み、構造方式、断熱材の種類や厚み、内装材の仕様によって詳細に分類されており、各認定書には適用可能な材料と施工方法が厳密に規定されています 。
参考)エラー

 

建築業従事者は、使用する外装材、断熱材、内装材の組み合わせに応じて、適切な認定番号を選択する必要があり、認定書に記載された仕様以外の材料使用は認定違反となるため注意が必要です 。
参考)外壁耐力下地材「ダイライトMS」の防火構造認定で、吹き付け断…

 

ダイライト防火認定番号のダウンロード方法と入手手順

大建工業株式会社の公式サイトでは、ダイライトMSの防火構造認定書を無料でダウンロード提供しています 。認定書入手の基本手順として、まず大建工業公式サイトの「申請関係認定書類 データ検索」ページにアクセスし、目的の認定番号(例:PC030BE-3651)を入力して検索します 。
参考)ダイライトMSの防火構造認定書 PC030BE-3651 は…

 

よくアクセスされる認定書として、PC030BE-3651(ガルバリウム鋼板張り用)、PC030BE-3789(木板張り用)、PC030BE-0297などがあり、各認定書はPDF形式で提供されています 。認定書には、適用可能な構造形式、使用材料の仕様、施工方法、断熱材の種類と厚み制限が詳細に記載されており、設計・施工時の必須資料となります 。
参考)ダイライトMSの防火構造認定書 PC030BE-0297 は…

 

設計者や施工者は、プロジェクト開始前に必要な認定書をダウンロードし、仕様適合性を確認することで、建築基準法に適合した防火構造を実現できます 。
参考)ダイライトを使用している場合は要注意!

 

ダイライト防火認定番号が適用される建築法規と制限事項

ダイライトの防火認定は、建築基準法第22条区域および準防火地域での使用を前提とした法規制対応製品です 。法22条区域では、延焼のおそれのある部分の外壁について準防火構造以上の性能が要求され、ダイライトMSの防火構造認定がこれらの要件を満たします 。
参考)エラー

 

認定の適用制限として、認定書に記載された断熱材以外の使用は認められず、例えば吹付け断熱材や発泡系断熱材を使用する場合は、断熱材メーカー独自の火山性ガラス質複層板との組み合わせ認定が必要です 。また、ダイライトの厚みも認定条件に含まれ、9mm厚のダイライトMS9は多くの防火構造認定で指定されています 。
参考)株式会社ニヘイ 伊達支店 - 新着情報 - 準防火地域・22…

 

建築確認申請時には、使用する認定番号と適合する仕様を明記する必要があり、施工時も認定書の仕様から逸脱しない施工管理が求められます 。設計変更により断熱材や外装材が変更となる場合は、新たな認定番号の適用可能性を再検討する必要があります 。
参考)MS工法 外壁防火構造認定 一覧

 

ダイライト防火認定における火山性ガラス質複層板の技術仕様

ダイライトの正式名称である「火山性ガラス質複層板」は、鉱物繊維(ロックウール)と火山性ガラス質材料(シラス)を原料とした無機質建材です 。この独特な材料構成により、優れた防火性能と構造強度を両立し、木質系面材では達成困難な防火構造認定を実現しています 。
参考)耐力面材「ダイライト」とは?

 

技術的特徴として、密度0.77g/cm³の軽量性を保ちながら、木材の約8倍の透湿性を有し、壁体内結露の防止効果を発揮します 。また、無機質材料であるため腐朽菌やシロアリの食害を受けず、長期間にわたって構造性能を維持する耐久性を備えています 。
参考)地震や火災に強い建築材料その名も「ダイライト」

 

防火性能面では、加熱実験において木質系耐力面材(OSB・MDF・構造用合板)と比較して顕著な燃えにくさを実証しており、二次災害としての火災延焼防止に有効です 。不燃材料認定(国土交通大臣認定)も取得しており、防火地域での使用も可能な高い防火性能を有しています 。
参考)ダイライトMS/MU - DAIKEN

 

ダイライト防火認定申請における建築業界の実務課題と対策

建築実務において、ダイライト防火認定の適用で最も頻繁に発生する課題は、断熱材の種類変更に伴う認定適合性の問題です 。特に、高断熱住宅の普及により、認定書記載以外の高性能断熱材の使用希望が増加していますが、認定書記載外の断熱材使用は認定違反となるため、代替認定の検索が必要となります 。
参考)ダイライトMS+外壁木板仕上げの防火構造認定 PC030BE…

 

施工現場では、ダイライトの継手処理や釘打ち間隔の管理不備による認定条件逸脱が散見されます 。認定書では、ダイライトの継手部分での柱径同等の束設置、釘打ち間隔@100mm以下などの詳細な施工条件が規定されており、これらの遵守が防火性能確保の前提となっています 。
参考)http://www.sarex.or.jp/members/mokugaiheki.pdf

 

対策として、設計段階での認定書詳細確認、施工者への認定条件周知徹底、中間検査での仕様適合確認を体系化することで、認定違反リスクを低減できます 。また、断熱材メーカーとの事前協議により、ダイライトとの組み合わせ認定の有無を確認することも重要な実務手順となっています 。