

重曹を入れて煮沸しても酸性汚れは落とせない。
電解水とは、水を電気分解して生成されるpH値が調整された水のことです。本来の電解水は専用の装置を使い、水に電圧をかけて陽極側と陰極側に分けることで作られます。陽極側には酸性電解水、陰極側にはアルカリ性電解水が生成される仕組みです。
参考)電解水のカイセツ書 衛生管理に役立つ電解水1 | 業務用の厨…
市販されている掃除用のアルカリ電解水は、pH12〜13という強いアルカリ性で油汚れや皮脂汚れを分解する力があります。一方、飲用の電解水素水はpH9〜10程度の弱アルカリ性で整水器によって作られます。同じ「電解水」でも用途によってpH値と製造方法が大きく異なることを覚えておきましょう。
参考)アルカリイオン水・水素水の作り方~自宅で電解水素水を~
自宅で本格的な電解水を作るには高額な生成装置が必要です。しかし、アルカリ性の洗浄液であれば重曹やセスキ炭酸ソーダを使って手軽に作ることができます。pH値は市販品より低めですが、日常的なトイレ掃除には十分な効果があります。
参考)アルカリ電解水の作り方|自宅で安全に3手順【飲用と掃除の線引…
重要なのは用途に合った方法を選ぶことです。掃除用ならセスキや重曹、飲用なら整水器と使い分けましょう。
セスキ炭酸ソーダ水が最も簡単です。スプレーボトルに水500mlを入れ、セスキ炭酸ソーダの粉末を小さじ1杯加えてよく混ぜるだけで完成します。pH値は約9.8で、冷蔵庫の手垢やフローリングの皮脂汚れに効果的です。
二度拭き不要なのも便利なポイントですね。
保存期間は2〜3ヶ月程度なので、使う分だけ作るのがおすすめです。
重曹を使った方法もあります。鍋に水200ml、重曹小さじ1を入れて中火で沸騰させ、沸騰したら5分間弱火で煮ます。冷ましてからスプレーボトルに入れれば完成です。ただしアルミ製の鍋は使用禁止で、変色の原因になります。加熱することでpH値が上がり洗浄力が増しますが、飲用・うがいは絶対に避けてください。
必ず手袋をして換気しながら作業しましょう。
参考)アルカリ電解水は自宅でできる?作り方や代用アイテムを紹介 &…
整水器を使う方法は飲用の電解水素水を作る場合に適しています。パナソニックなどの整水器は約2万7000円から購入でき、500mlあたり約2.5円の低ランニングコストで使えます。pH9〜10の弱アルカリイオン水が生成でき、飲料水として安全です。
電解アルカリ水(アルカリ電解水)の作り方【完全版】自宅で ...(代用レシピと安全基準の詳細)
食塩水を電気分解すると、陽極側で塩素ガスが大量に発生します。この塩素ガスは吸い込むと呼吸器に深刻なダメージを与える有害物質です。専門知識のない状態で自宅のキッチンなどで試すと、換気が不十分になりやすく健康被害のリスクが高まります。
さらに、塩を使った電気分解では副産物として多量の塩化ナトリウムが残り、不純物が多くなって効果が低下しやすくなります。適切な電圧管理ができないと次亜塩素酸濃度が不安定になり、強酸性になりすぎて素材を傷める可能性もあります。
参考)次亜塩素酸水溶液の主な製造方法3つ!それぞれのメリット・デメ…
正しい方法で製造された次亜塩素酸水は安全ですが、製造方法を誤ると危険です。専用の生成装置がない場合は、前述のセスキや重曹を使った代用方法を選びましょう。
安全性を最優先に考えるなら、市販品を購入するか代用レシピを使うのが基本です。
トイレリフォーム後の便器は表面にコーティングが施されている場合が多く、強アルカリ電解水を使う際は注意が必要です。ニス塗装やガラスコーティング表面にアルカリ電解水を使うと、化学結合が分解されて保護膜が剥がれ、ツヤが消えたりムラが出る可能性があります。使用前に便器の取扱説明書でコーティングの有無を確認しましょう。
参考)アルカリ電解水が使えないもの一覧と科学的理由を徹底解説!失敗…
便座やタンクの掃除には、キッチンペーパーにアルカリ電解水を吹きかけて拭くのが効果的です。直接スプレーする場合は30秒ほど置いてから乾いた布で拭き取ります。便座の裏側やタンクのレバーは皮脂汚れが溜まりやすいポイントですね。
参考)https://wash-u.myshopify.com/blogs/washu-blog/alkalinewater-toilet
床や壁の掃除では、便器との境目部分や便座に近い範囲にアルカリ電解水を吹きかけた布で拭きます。尿の飛び散りによる酸性汚れには特に効果的で、二度拭き不要なので時短になります。3日に1回から毎日行うのが理想的な頻度です。
無垢材の床やワックス仕上げのフローリングには使用不可です。コーティングが剥がれて汚れ染みが吸着しやすくなってしまいます。
汚れを強力除去!アルカリ電解水を使ったトイレ掃除の方法とメリット(便器・床・壁の具体的な掃除手順)
市販のアルカリ電解水は未開封で1〜2年が使用期限の目安ですが、開封後はできるだけ早く使い切る必要があります。時間の経過とともにpH値が低下して洗浄効果が弱まるためです。一方、自作のセスキ水は2〜3ヶ月、酸性電解水は約1週間が保存期間の限界です。
保管場所は直射日光と高温を避け、冷暗所に密閉した状態で置きましょう。大気中の炭酸ガスがアルカリ性を中性化させるため、使用後は蓋をしっかり閉めることが重要です。遮光効果のある容器を使うと効果がより長持ちします。
pH値の確認には試験紙を使うのが確実です。pH11.5以上なら除菌効果がありますが、それ以下になったら作り直しのタイミングと考えましょう。
生成した日に使い切るのが原則です。
アルミ・銅・真鍮などの金属類にアルカリ電解水を使うと、腐食・サビ・変色が発生します。トイレの金属パーツや蛇口周りには使わないようにしましょう。皮革製品や絹製品も変質・色落ちのリスクがあるため避けてください。
漆器やニス塗装家具に使うと表面の変色や剥がれが起きます。リフォーム後のトイレに木製の収納棚や装飾がある場合は特に注意が必要ですね。液晶画面やゴム製品も劣化・変形の原因になるため使用不可です。
ステンレスには使えますが、反応後は十分に水洗いすることが条件です。ワックス施工床やガラスコーティング表面に使うとコーティングが剥がれ、汚れ染みやベタつきが残る可能性があります。
美観を保ちたい場所への使用は避けましょう。
使用前に目立たない部分でテストするのが確実です。万が一トラブルが起きた場合は、すぐに水で洗い流して中性洗剤で拭き取ってください。
強アルカリ電解水の生成装置は小型のもので約13万円から購入できます。ランニングコストはpH11.5の強アルカリ電解水が1Lあたり1〜6円程度です。pH12.5の場合は1Lあたり約15〜19円ですが、10倍に薄めてもpH11.5になるため、実質1.5〜1.9円に抑えられます。
参考)強アルカリ電解水の生成装置を購入前に知っておきたいこと - …
整水器は2万7000円台から購入でき、ビルトイン型への取替工事費は基本2万円からです。500mlあたり約2.5円で電解水素水が作れるため、ペットボトル水を買うよりも経済的ですね。カートリッジ交換などのメンテナンスコストも考慮しましょう。
参考)https://kakaku.com/housing/water-filter/itemlist.aspx?pdf_Spec002=1
自作のセスキ水は最も低コストです。セスキ炭酸ソーダ粉末は500gで300〜500円程度、1回の使用量は小さじ1(約5g)なので100回分作れます。
1回あたり3〜5円と非常に経済的です。
| 方法 | 初期費用 | ランニングコスト(1Lあたり) | 保存期間 |
|---|---|---|---|
| セスキ水(自作) | 300〜500円 | 3〜5円 | 2〜3ヶ月 |
| 重曹水(自作) | 200〜400円 | 2〜4円 | 2〜3ヶ月 |
| 生成装置(掃除用) | 13万円〜 | 1〜6円 | 未開封1〜2年 |
| 整水器(飲用) | 2.7万円〜 | 約2.5円(500ml) | 未開封1〜2年 |
トイレ掃除の頻度が高い家庭なら、初期費用をかけても生成装置の導入を検討する価値があります。月に数回程度なら自作のセスキ水で十分ですね。
アルカリ電解水は自宅でできる?作り方や代用アイテムを紹介(粉末で作る際の注意点の詳細)
pH値の管理が最重要ポイントです。自作アルカリ電解水は市販品と同等のpH管理が難しく、効果にばらつきが出やすい傾向があります。pH試験紙を用意して、作るたびに数値を確認する習慣をつけましょう。掃除用ならpH11以上、飲用ならpH9〜10が適正範囲です。
参考)アルカリ電解水の作り方と正しい使い方|カビや油汚れの掃除にお…
重曹水を加熱する際は必ずアルミ以外の鍋を使い、換気扇を回してください。加熱後のpH値が高くなりすぎた場合は飲用厳禁で、手袋を着用して掃除専用にします。
セスキ水は加熱不要なので初心者向けですね。
ラベリングも忘れずに行いましょう。作成日・濃度・用途(冷蔵庫用/床用など)を容器に記載すると、使用期限の管理がしやすくなります。特に複数の種類を作り置きする場合は混同防止に効果的です。
✅ pH試験紙での数値確認
✅ アルミ鍋の使用禁止
✅ 換気と手袋着用
✅ 作成日と用途のラベル貼付
✅ 飲用と掃除用の明確な区別
✅ 使用前の素材テスト
✅ 保管場所は冷暗所で密閉
これらを守れば安全に使い続けられます。
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