

エアコン用の配管穴では、室内外をつなぐスリーブと冷媒管・ドレンホースのすき間を配管用パテで埋めるのが一般的です。 粘土状のパテを手でよくこねて柔らかくし、指2本分程度の棒状にしてから、配管に巻き付けつつ壁との間に押し込んでいくと、隙間なく充填できます。
このときのポイントは、単に「穴を塞ぐ」のではなく、雨水や虫が通り道を作らないように、立体的にパテを噛ませることです。 壁面側の表層だけを薄く覆うと、後日配管が動いた際に割れや剥がれが生じやすく、特に木造の新築で躯体が動きやすい数年間は、パテの食い込み不足がトラブル原因になりやすくなります。airconsul+1
また、屋外側では紫外線や雨だれによる劣化を踏まえ、パテを露出させずに、カバーや化粧プレートの内側でパテを厚めに入れておくと、長期的な気密性・防虫性が安定します。 既存住宅のエアコン入れ替え時に、古いパテがカチカチに固まっているケースでは、一度きれいに剥がしてから新しい配管用パテに入れ替える方が、結果的に作業が早くトラブルも少なくなります。air-conditioner.rank-king+1
給水・給湯・排水の水漏れに対して配管用パテを使う場合、まずは漏れ箇所の特定と止水が最優先です。 元栓や止水栓を閉めて配管内の水を抜き、タオルなどでしっかり水分を拭き取らないと、パテが密着せず再漏水の原因になります。
次に、必要量のパテを取り出し、色ムラがなくなるまで1~2分程度を目安に練り合わせます。 練り込み過ぎると逆に付着性が落ちる製品もあるため、メーカーの目安時間を守りつつ、捏ね終わったら素早く割れやピンホールに押し込むことが重要です。tottori-suido-pro+1
水漏れ補修では「広く薄く」ではなく、「狭く深く」を意識して、クラックの芯に向かって指先で押し込むように充填します。 その上から円錐状または帯状に肉盛りし、硬化後に上から補修テープを巻いて二重化すると、パテ単独よりも圧力や振動に対する耐性が上がります。osaka-suidosetsubi+2
ただし、勢いよく噴き出すような激しい水漏れや、腐食で配管の肉厚が失われているケースでは、パテはあくまで応急処置です。 その場をしのいだ後は、早期に配管交換や専門業者への依頼を前提とした説明を施主にしておく方が、トラブル回避につながります。nara-mizu-sapo+1
配管用パテは「よくくっつく万能粘土」のように見えますが、下地が汚れていると密着性が大きく落ちます。 油分・ホコリ・サビ・塗装の浮きなどが残っていると、表面だけがくっついて内部に空洞が残り、そこから水や空気が回り込むため、施工前の掃除は必須です。
特に水回りの配管では、台所の油煙や洗剤成分、外部配管では泥やコケが付着していることが多く、ワイヤーブラシやサンドペーパーで軽く目荒らしをしてからパテを乗せると、長期的な付着力が大きく変わります。 また、気温や湿度も重要で、寒冷期や多湿環境では硬化が遅れたり、製品によってはほとんど硬化しない場合もあるため、カタログに記載された使用温度範囲を現場で共有しておくべきです。cleanlife-center+2
NG例として多いのが、固まり始めたパテの「練り直し」や「重ね塗り」です。 一度硬化が進み始めたパテは内部の反応が進行しているため、後から別のパテを継ぎ足しても一体化しにくく、剥離やクラックの原因になります。 また、防火区画や高温部など、そもそも可燃性パテの使用が認められていない場所に、一般の配管用パテを使ってしまうのも典型的なミスです。osaka-suido-pro+1
防火区画を貫通する配管周りでは、「配管用パテだから塞がっていればOK」とは限らず、不燃材料や専用防火パテを指定しているケースがあります。 鋼管など不燃性配管であれば特定の防火パテと充填補助金具の組み合わせで使用可能でも、可燃性配管や難燃性配管ではそもそもパテの使用が認められないといった条件が細かく決められています。
現場レベルで意外と効く工夫として、「見た目が似ているパテを明確に区別するための色分け運用」があります。防火用の不燃パテを赤系・オレンジ系、一般の配管用パテをグレー系といったように製品を統一し、図面・施工写真でもパッと見で判別できるようにしておくと、改修時の誤認や不適合部材の混在を防ぎやすくなります。matelan+1
高温部では、一般の配管用パテを使用すると軟化や変色、最悪の場合は流れ落ちるリスクがあるため、「熱のかかるところには使用しない」と明記されている製品もあります。 給湯一次側の高温配管や、機器近傍で被覆温度が高くなる位置では、耐熱パテ・モルタル系材料・専用の防火部材など、設計図書やメーカー仕様書に従った材料選定が必須です。taihei-shoko+1
配管用パテは「半恒久材」と見なされがちですが、屋外や結露の多い環境では、年単位で劣化・硬化・ひび割れが進行します。 エアコン配管穴では、室内側は比較的長持ちしても、屋外側のパテだけ先に劣化して隙間が生じ、そこから虫の侵入や雨水の回り込みが起きるケースが少なくありません。
実務的には、エアコン入れ替えや配管更新のタイミングで、既存パテの状態をチェックして「硬化・粉化・割れ」が見られたら全面打ち替えを基本とするのが安全です。 また、雨仕舞いや結露がシビアな納まりでは、パテで一次シールを行ったうえで、外装カバーやシーリング材を組み合わせて二重・三重の防水ラインを構成すると、長期的なトラブルリスクを下げられます。air-conditioner.rank-king+1
さらに、建物の定期点検のチェックリストに「配管貫通部パテの状態」を項目として入れておくと、意匠や設備の点検だけでは拾いにくい小さな隙間を早期に発見できます。熱源機の更新やエアコンの容量アップに伴う配管径変更時には、既存のパテ残骸がスリーブ内部で邪魔になることも多いため、あらかじめ「撤去の手間」と「再充填材料」を見込んだ工程・見積もりにしておくと、現場でのバタつきを減らせます。cleanlife-center+1
配管の水漏れ補修手順やパテ使用時の注意点、止水・清掃・練り方などの詳細な流れを確認したい場合は、以下の資料が参考になります(水漏れ補修における配管用パテ 使い方の全体像の参考リンク)。
水漏れをパテで補修する方法|注意点やポイントも解説(なら水道職人)