

屋外のコンクリートは、見た目がきれいでも表層に「レイタンス(脆弱層)」や粉化した層が残っていることがあり、ここを抱えたまま塗ると塗膜ではなく“下地ごと”剥がれます。下地処理の基本は、清掃(砂・埃・付着物の除去)→脆弱層の除去(研磨など)→必要に応じて下塗り(シーラー/プライマー)という順番で、特に研磨は表層の状態を安定させる王道です。研磨機で表層研磨をかけて下地を良好にする、という施工手順の考え方は塗床系の解説でも明確に示されています。
DIY寄りの説明でも、粉っぽい下地にはシーラー処理、凹凸にはパテ処理、といった「基材を整えてから塗る」方針が同じで、現場でも再現性が高いです。さらに、コンクリート下地はアルカリの影響で塗膜が侵されることがあるため、必要に応じてアルカリシーラー等を検討する注意喚起もあります。
参考)https://kabegamiyahonpo.com/blogs/yomimono/paint-shitaji-concrete
実務でのチェック項目を、作業前に短く固定化しておくとミスが減ります。
屋外のコンクリート用塗料は、「樹脂の種類」と「下塗り~上塗りのシステム」で考えると選定が速くなります。コンクリート塗装の塗料特性まとめとして、エポキシ系は耐久性が高い一方で耐候性が低い、ウレタン系は耐候性が高く屋外向き、アクリル系は耐久性が低めといった整理が紹介されています。
塗床分野の説明でも、エポキシは硬く摩耗・油・薬品に強い、ウレタンは柔らかく衝撃に強くクラック追従性が高い、という性格の違いが明確です。屋外の土間やスロープのように微細なひび割れが入りやすい部位では、「追従性」という軸でウレタン系を候補に残す判断が現場的に効きます。
参考)https://ishizuka-net.co.jp/news/topics/29138
また、“屋外でも水に晒される”用途(例:プール周り・槽内)では、エポキシ系下塗材+耐候性を考慮した上塗り材の組み合わせなど、用途別にシステム化された製品が存在します。こうした資料は、単体の樹脂名だけでは読み取れない「想定下地」「性能の取り方(下塗りで密着、上塗りで耐候など)」を把握するのに役立ちます。
参考)カラートップF(エポキシ樹脂(+アクリルウレタン樹脂)系塗料…
塗料選定で現場が揉めやすいのが「滑り」と「汚れ」です。屋外床は雨天時の滑りが事故に直結するため、防滑骨材や表面形状(仕上げ)も仕様に含め、塗料の性能表だけで決めないのが安全です(特に通路・勾配部)。
屋外コンクリートはアルカリ性で、さらに吸い込みムラも出やすいため、下塗り材(シーラー/プライマー)の役割が大きいです。シーラー/プライマーの主な役割として、上塗り塗料の密着性向上、吸収抑制、塗装面の強度アップが挙げられ、コンクリートやモルタル外壁で採用されることが示されています。
アルカリが強い下地では、アルカリ成分が塗膜劣化の原因となるため、アルカリ止めシーラーで抑制して耐久性を上げる、という整理もあります。屋外の新設コンクリート(特に若材齢)や、雨掛かりで溶出が出る部位では、アルカリ側のリスクを先に潰す発想が合理的です。
参考)シーラー塗装とは?【塗料の種類や外壁の塗り方】プライマーの違…
一方で、下塗りは「塗れば安心」ではなく、下地状況と相性が合っていることが前提です。たとえば粉化が強いなら浸透形で補強寄り、緻密で吸い込みが少ないなら密着寄り、といった選択が必要で、判断ミスは上塗りの性能を丸ごと失わせます。下地が粉っぽい場合にシーラー処理を推奨する説明は、こうした判断の入り口になります。
ここで、現場で意外と見落とされるのが「白華(エフロ)」と「アルカリ止め」の混同です。白華は“結果として表面に出た塩類”で、アルカリ止めは“塗膜側の耐久”に効く対策なので、白華が出ている面は除去(洗浄・研磨など)+水の経路対策(浸入抑制)までセットで考えないと再発します。
参考)コンクリートのエフロレッセンスとは?耐久性にも影響する白華現…
屋外施工の最大の敵は、塗装中の雨だけでなく、塗装前の「含水」と塗装後の「結露・再吸水」です。防水施工の乾燥確認の目安として、施工可能な水分量は10%以下とする、といった記載があり、数値で管理する姿勢が重要です。測定値が10%以下でも表面が湿っている(黒く変色している)場合は表面乾燥を優先する、という注意も示されています。
メーカーの仕様書でも、コンクリート・モルタルの養生期間や含水率の目安(例:含水率10%以下、ケット式水分計での基準など)を条件にしているケースがあり、現場判断ではなく仕様条件として押さえるのが確実です。
参考)https://www.shintopaint.co.jp/product/introduction/pdf/files/construction/ctlg_yukatop_epohard.pdf
さらに、含水率は「低ければOK」で終わらず、気象条件とセットで考える必要があります。雨が降っている時や湿度が高い時の塗装回避、含水率測定の重要性などが述べられており、屋外では工程の段取り(乾燥待ちを前提にした日程)が品質そのものになります。
参考)雨が降っている時と湿度が高いときは塗装は避けた方がよい??~…
含水・湿気絡みの不具合は、仕上がってから数日~数週間後に出るのが厄介です。
検索上位で「塗り方」や「おすすめ塗料」が中心になりがちな一方、現場で差が出るのは“塗った後”の点検設計です。白華(エフロレッセンス)は主成分が炭酸カルシウムで、コンクリート内部の水酸化カルシウムが水と反応し、表面に析出して発生する、というメカニズムが整理されています。つまり白華は「水が動いた痕跡」なので、塗膜の選定以前に、水の入り口(ひび割れ・端部・取り合い)を特定する点検が効きます。
また、白華の背景には中性化リスクが絡むことがあり、コンクリートはアルカリ性で鉄筋を保護するが、水分と二酸化炭素の浸透でアルカリ性から中性へ変化し、鉄筋保護能力を失う、という説明があります。屋外で白華やひび割れが目立つ部位は、単なる美観の問題ではなく、内部環境が変わっているサインとして扱うと、補修範囲の判断がぶれにくくなります。
参考)【鈴与三和建物株式会社】東京の不動産活用・コンサルティング
「意外に効く」運用上の工夫として、塗装後に軽い点検ルーチンを作る方法があります。
下地の乾燥確認(含水率)や白華の機構を押さえた上で塗膜を選ぶと、「なぜこの材料/工程なのか」を説明でき、監理側・元請け側とのすり合わせが速くなります。nisshinkogyo+1
下地の含水率・pH等の施工条件(仕様の根拠に使える)
https://www.kikusui-chem.co.jp/pdf/products/etc/download_m.pdf

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