ポリサルファイド系シーリング材 特徴と用途比較と注意点解説

ポリサルファイド系シーリング材 特徴と用途比較と注意点解説

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ポリサルファイド系シーリング材 特徴

ポリサルファイド系シーリング材の要点まとめ
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高い防水性と耐薬品性

コンクリート目地やタイル目地、地下構造物などで長期の防水・耐薬品性能が期待できる材料で、特殊環境で採用されることが多いこと。

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表面汚染の少ない仕上がり

ブリードは起こり得る一方で、適切な製品選定をすればタイルや石材の美観を長く保ちやすく、汚れが付きにくい仕上がりが得られること。

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紫外線・塗装との相性への配慮

紫外線や塗装種別に対する弱点、施工手間を理解したうえで、屋外露出部や再塗装を前提とする部位では慎重な仕様検討が必要なこと。

ポリサルファイド系シーリング材 特徴と基本性能


ポリサルファイド系シーリング材は、主成分のポリサルファイド樹脂が持つ強い分子間結合により、高い防水性と気密性を長期間維持できるのが大きな特徴です。
優れた耐久性・耐油性・耐薬品性を発揮し、コンクリートや金属、ガラスなど多様な下地に対して安定した接着性を示すため、一般住宅よりも過酷な環境下で選ばれる傾向があります。
また、石材やタイル目地に用いた際に表面にゴミやほこりが付きにくい仕上がりとなりやすく、美観の維持に配慮したい外装仕上げで重宝されてきた経緯があります。
ポリサルファイド系の物性は、一般に-20℃~80℃程度の温度領域で性能を安定して発揮できるとされ、寒冷地から高温多湿環境まで適用範囲が広い点も実務上評価されています。nurikae-no1+1​
一方、可塑剤を多く含む配合の製品では、ブリードによる目地周辺の汚染が生じるリスクがあり、塗装仕上げを前提としないタイル・石張りの目地材としての使用が基本とされるケースが少なくありません。nuritatsu+1​
近年は成分構成の見直しにより、耐候性や耐久性がさらに向上した1成分形ポリサルファイド系シーリング材も上市されており、促進耐候性試験で10年以上相当の性能をうたう製品も見られます。


参考)https://www.y-yokohama.com/release/pdf/201071615mb001.pdf

ポリサルファイド系シーリング材 特徴と用途・適用部位

ポリサルファイド系シーリング材は、コンクリートの打ち継ぎ目やPC板目地、サイディングやALCの特定部位など、防水性と耐薬品性が特に求められる目地に採用されることが多い材料です。
橋梁、プール、地下構造物、貯水槽、薬品タンク周りなど、常時水分や薬品にさらされる部位では、ポリサルファイド系の高い耐薬品性と防水性が他系統よりも適していると判断されるケースがあります。
また、航空機や特殊構造物のシールにも用いられてきた歴史があり、高性能が求められる分野での実績が材料選定の裏付けとなっています。
仕上げ面に関しては、石材やタイル外装の目地として、表面汚染が起こりにくくフラットに仕上げやすい点から、意匠性を重視する外装設計で採用されることがあります。sho-han+1​
一方、振動や可動量の大きい金属外壁やサッシまわりの一部では、ポリサルファイド系の柔軟性が不足し、追従性の面で不利になる場合があるため、用途や可動量区分を踏まえた選択が必要です。e-tosou+1​
そのため、一般住宅の外壁全体をポリサルファイド系で統一するというより、特定の目地や特殊環境部位へピンポイントに使い分けるのが現実的な運用になっています。coco-paint+1​
この段落は、用途と適用部位の背景情報として、シーリング材全般の選定解説ページを参考にすると理解が深まります。


参考)シーリング材の種類と用途及び使い方−eペイント

シーリング材の種類と用途及び使い方(eペイント)

ポリサルファイド系シーリング材 特徴と他シーリング材との比較

実務でポリサルファイド系を検討する際には、シリコン系やポリウレタン系など他の代表的なシーリング材との違いを押さえておくことが重要です。
一般にシリコン系シーリング材は耐候性・耐熱性に優れ、屋外露出部やガラスまわりで多用されますが、上からの塗装が困難な点がポリサルファイド系との大きな違いです。
ポリウレタン系シーリング材は可動追従性や塗装適性に優れる一方、紫外線や水分に対してはポリサルファイド系よりも劣る場合があり、外部の長期防水用途では耐候性に配慮した仕様検討が求められます。
ポリサルファイド系シーリング材は、仕上がりの美観と耐薬品性、防水性で優れる反面、施工性や硬化時間、柔軟性の面でポリウレタン系ほど扱いやすいとは言えず、「過剰スペック」と評価される現場もあります。coco-paint+1​
また、可塑剤由来のブリードによる汚染リスクは、シリコン系ではほぼ問題にならない一方で、ポリサルファイド系・ポリウレタン系では配合や下地によって顕在化することがあり、特に仕上げ塗装との組み合わせでは慎重な材料選定が欠かせません。aponline+1​
そのため、近年の戸建て住宅の外壁シールでは、耐候性に優れた変成シリコン系や高耐候ウレタン系が主流となり、ポリサルファイド系は特殊用途・専門工事向けの色合いが強くなっています。sasaki-toryo+1​
以下の比較イメージを詳しく知りたい場合は、シーリング材の種類・特徴を一覧でまとめた専門サイトが参考になります。sho-han+1​
シーリング材の種類と特徴(塗替え一番)

ポリサルファイド系シーリング材 特徴と施工上の注意・下地処理

ポリサルファイド系シーリング材の性能を引き出すには、他系統以上に下地処理とプライマー施工が重要とされ、下地の清掃・乾燥・油分除去を徹底することが基本です。
コンクリート目地では、レイタンスやほこりを取り除き、目地幅・深さを設計値どおり確保したうえで、バックアップ材やボンドブレーカーを適切に設置しておかないと、硬化不良や界面剥離の原因となります。
また、2成分形ポリサルファイド系では主剤と硬化剤の混合比が性能に直結するため、メーカー指定の比率と撹拌時間を守り、気泡混入やムラを抑えた均一な混練が求められます。
施工時の温湿度条件も重要で、高温・高湿環境での施工では発泡のリスクが指摘されており、特に夏場の高温多湿期は施工時間帯や養生期間に配慮する必要があります。advance-tech+1​
紫外線に対して弱い特性があるため、直射日光が当たる部位では上塗り塗装や保護仕上げを前提とした仕様とし、露出のまま長期使用する場合は耐候性を高めた専用製品を選択するのが望ましいとされています。y-yokohama+1​
さらに、油性塗料や一部溶剤系塗料との相性が悪く、変色や軟化を招く恐れがあることから、塗装予定部位では塗料メーカーとシーリング材メーカー双方の適合情報を事前に確認することが推奨されています。nuritatsu+1​
施工上のポイントを体系的に知りたい場合は、シーリング材の選び方や下地処理の基本を扱う技術コラムが有用です。epaint+1​
シーリング材の選び方|塗料と塗装の基礎ガイド

ポリサルファイド系シーリング材 特徴を活かす独自視点の活用・仕様検討

ポリサルファイド系シーリング材の特徴を活かすうえで、一般住宅の外壁シールだけを想定すると「扱いづらくて出番が少ない材料」という印象に偏りがちですが、実際には石材・タイル外装や土木構造物の耐久性設計において独自の立ち位置を持ちます。
例えば、意匠性の高い石貼りファサードで目地の汚れやにじみを極力抑えたい場合、可塑剤ブリード対策が施されたポリサルファイド系を選ぶことで、美観と耐久性を両立させる仕様が組める可能性があります。
また、薬液タンク周囲の目地や、地下ピット・排水溝まわりなど、薬品飛散や常時湿潤が想定される部位では、ポリサルファイド系の耐薬品性を生かした局所採用により、補修頻度を下げてライフサイクルコストを抑えることも検討できます。
もう一つの独自視点として、既存建物の改修における「材料ミックス戦略」が挙げられます。


外壁の大部分は変成シリコン系や高耐候ウレタン系で更新しつつ、薬品や水が集中的にかかる箇所や、タイル・石材の見付け部分のみポリサルファイド系に切り替えることで、必要な部位だけに高性能材料を集中的に投入するアプローチです。coco-paint+1​
このような仕様を採る場合、将来の再塗装やシール打ち替えのタイミングで異種シーリング材が混在することになるため、製品情報や図面に材料系統を明記しておくと、次世代の改修計画時に大きな助けとなります。epaint+1​
最後に、ポリサルファイド系シーリング材は市場全体ではマイナー化しつつも、メーカーによる耐候性向上製品や特殊グレードの開発が続いており、「古い材料」と切り捨てるのではなく、どのような現場条件で最適解になるのかを意識して設計・施工に組み込む視点が求められています。y-yokohama+1​
ポリサルファイド系シーリング材とは(トソウペディア)




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