油性木材防腐剤 クレオトップ ウッドデッキ柱基礎長持ち施工

油性木材防腐剤 クレオトップ ウッドデッキ柱基礎長持ち施工

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油性木材防腐剤 クレオトップ 基本性能と選び方

油性木材防腐剤 クレオトップの概要
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用途と対象木部

木柵・杭・支柱・板塀・ウッドデッキなど、屋外の構造・外装木部に適した油性タイプの防腐防虫剤である点を整理します。

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成分と性能の特徴

クレオソート油を含まない瀝青系油剤をベースに、防腐・防虫・防カビ成分を配合した安全性と耐久性のバランスを解説します。

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水性との棲み分け

水性クレオトップと比較し、野外杭試験などで確認された耐候性や溶剤量の違いから、現場での使い分けを整理します。

油性木材防腐剤 クレオトップ の基本用途と適した木部


油性木材防腐剤 クレオトップは、クレオソート油Rの代替として開発された屋外木部用の防腐・防虫剤で、木柵や板塀、ウッドデッキ、杭、支柱など曝露条件の厳しい部位を主なターゲットとしています。 特に、常時雨掛かりや地際に近い部分など腐朽リスクの高い場所に対して、従来のクレオソート油並み、あるいは同等以上の保護性能が期待できる点が特徴です。
建築現場では、ウッドデッキの根太や大引き、フェンス支柱の地際部、外部階段のささら桁など、構造耐久性に直結するが意匠塗装では守り切れない部位に下塗りとして使われるケースが増えています。 仕上げ塗料との相性を考慮すれば、クレオトップを浸透系の下塗りとして使用し、その上に着色系の木材保護塗料を重ねる二段構えの仕様にすることで、外観と耐久性の両立が図れます。
油性木材防腐剤 クレオトップの性状は油性で、瀝青系油剤をベースに木材防腐剤・防虫剤・防カビ剤などの有効成分を溶かし込んだ浸透型の処理剤です。 メーカー情報によると、同社の油性木材防腐剤では成分の約89%が石油系溶剤で占められており、木口や割れ目から木材内部へしっかり浸透させることで、表面塗膜に頼らない内部保護を実現しています。 そのため、風雨による表面の摩耗や紫外線劣化があっても、内部の薬剤が残存している限り、腐朽菌やシロアリに対する抵抗性を保ちやすい点が実務上のメリットになります。monotaro+2​
また、クレオソート油を一切使用していない点も重要で、家庭用品規制法などの観点から規制が強まる中、安全性と防腐性能の両立を意識した処方になっています。 匂いはあるものの、クレオソート特有の強い刺激臭やべたつきがかなり抑えられており、乾燥後は日常利用のウッドデッキやベランダ手すりにも実務的に採用しやすい仕様です。atomsupport-direct+2​

油性木材防腐剤 クレオトップ の成分・安全性とSDSから読む注意点

油性木材防腐剤 クレオトップは、防腐・防虫・防カビ薬剤を瀝青系油剤に溶解させたトリアゾール系の油性防腐剤であり、クレオソートを使用していないことから、発がん性などが懸念される従来の防腐剤に比べて安全性が高い製品として位置づけられています。 SDS(安全データシート)では、第四類危険物・第二石油類に分類される石油系溶剤を大量に含むため、引火性や揮発性有機化合物(VOC)の吸入リスクに注意が必要であり、屋内での大量塗布や換気不良環境での使用は避けるべきと記載されています。
特に、油性クレオトップでは成分の89%が溶剤とされているため、塗布中は有機溶剤作業に準じた保護具(有機溶剤用防毒マスク、保護メガネ、耐溶剤性手袋)の着用が推奨されます。 これは水性クレオトップの溶剤含有量が約1%に抑えられているのと対照的であり、同じクレオトップブランドでも溶剤曝露リスクは大きく異なる点を建築従事者は理解しておく必要があります。
SDSでは、皮膚への長時間接触による脱脂や炎症、目への飛沫侵入による刺激、蒸気の長時間吸入による頭痛やめまいなども注意喚起されており、特に閉鎖的なピットや床下空間での塗布では作業計画の段階から換気方法を設計しておくことが求められます。 また、油性のため油着火による火災リスクがあり、作業現場で使用したウエスや養生材は自然発火の可能性を考慮し、密閉容器に集めた上で産業廃棄物として委託処理するなど、現場ごとの管理ルールを明文化しておくと安全管理上有効です。monotaro+1​
一方で、クレオソート油Rと比べると揮発性多環芳香族炭化水素など高リスク成分が含まれないため、住宅地や学校・保育施設の近接工事でも採用しやすいとの評価があり、長期供用を前提とした木質外構の標準仕様として組み込む設計事務所も増えています。ysds+1​

油性木材防腐剤 クレオトップ と水性クレオトップ・他社木材防腐剤の比較

同一メーカーが提供する水性クレオトップは、油性クレオトップと同等の防腐・防蟻性能を野外杭試験やダブルレイヤー試験で確認しており、「水性は効かない」という従来のイメージを覆す性能データを公表しています。 しかし、構造材や基礎回りなど、木口からの吸い込みを最大化して長期耐久性を確保したい場面では、依然として油性クレオトップの方が実務上選ばれる傾向が強く、特に木杭・土台周りの処理では油性の浸透性が評価されています。
また、DIY向けの浸透性木材保護塗料であるキシラデコールなど他社製品と比較すると、クレオトップは美観よりも防腐・防蟻性能を最優先した処方であり、着色性や意匠性では劣るものの、地際や見え掛かりの少ない部分ではコストパフォーマンスに優れた選択肢となります。 一方で、デッキ床板や手すりなど視覚的な印象が重要な部位では、キシラデコールのようなカラーラインアップの豊富な仕上げ材を上塗りとして組み合わせる仕様が実務ではよく採用されています。
興味深い点として、水性クレオトップは溶剤含有量が約1%と少ないため、室内の仮囲い材や半屋外空間の木部など、臭気やVOCを抑えたい場面に適しており、油性と水性を部位ごとに棲み分ける運用が合理的です。 例えば、ウッドデッキの基礎・大引き・根太は油性クレオトップでしっかり浸透処理し、デッキ床板の表面仕上げは水性クレオトップや他社の水性木材保護塗料とすることで、耐久性と居住性のバランスを取ることができます。diysoy.hatenablog+1​
木材防腐剤の選定では、単純な「油性=強い」「水性=弱い」という二項対立ではなく、溶剤量・VOC排出量・施工環境・求める意匠性・再塗装のしやすさなど複数の軸で比較することが重要です。 クレオトップシリーズは、油性・水性ともにメーカーが長期の野外試験に基づくデータを公開している点で、他社の簡易な防腐剤と比べて設計根拠を示しやすく、公共工事仕様書への組み込みや性能説明資料の作成にも適しています。ysds+2​

油性木材防腐剤 クレオトップ の塗り方・塗布量と現場での耐久性確保のコツ

油性木材防腐剤 クレオトップはハケ塗りを基本とし、屋外で劣化しやすい天面や木口には「最低二回塗り、天を向く平面は三回塗り」を推奨するユーザーレビューが多く、実際にこの塗布回数を守ることで耐久性の差が顕著に現れます。 塗装面のゴミ・ホコリ・旧塗膜を除去し、素地を乾燥させたうえで塗布することが前提であり、含水率が高い状態の木材に塗ると十分に浸透せず、想定した防腐性能が発揮されないため注意が必要です。
乾燥時間は気温20℃で24時間程度を目安とし、夏期は2〜4時間、冬期は6〜24時間といった表示のある類似製品も多いため、現場工程では最低でも「1日養生」をスケジュールに組み込んでおくと、上塗りとの密着不良やベタつき残りを防ぎやすくなります。 特に、クレオトップを下塗りとし、その上に油性または水性の木材保護塗料を重ねる場合、下塗りの溶剤が十分に抜けていないと、上塗りが軟らかくなったりムラになったりするため、乾燥時間の確保は意匠性にも直結します。
施工のコツとして、木口と地際部は「先にたっぷり、あとから全体」という順序で塗ると、限られた時間の中でも効率的に防腐性能を高められます。 具体的には、杭や支柱であれば、地中に埋設される長さ+100〜200mm程度の範囲を事前に二度塗りし、その後全体を一度塗りする方法が有効で、特に割れや節回りからの浸透を意識して塗り重ねると効果的です。monotaro+2​
ローラー塗りを採用する現場もありますが、浸透量を確保するという観点では、毛丈の長いハケで擦り込む方法が推奨され、狭い木口や仕口まわりのディテールも含めて「塗り残しゼロ」を意識することが重要です。 意外なポイントとして、表面が極端にツルツルしたプレーナー仕上げ材よりも、やや粗めのサンダー仕上げやラフ材の方が薬剤の入りが良いため、外構材ではあえて粗め仕上げ+クレオトップ処理とする仕様を採用する設計者もいます。shimoda-kaemon+2​

油性木材防腐剤 クレオトップ を使ったウッドデッキ・杭・支柱の長寿命ディテール設計

油性木材防腐剤 クレオトップの効果を最大限に活かすには、単に塗るだけでなく、ディテール設計で木材の含水状況と乾燥性を制御することが重要です。 例えばウッドデッキでは、束石と束柱の接合部に樹脂スペーサーを挟み、木部が常時濡れたままにならないようにすることで、クレオトップで保護された木材内部に雨水が浸透しにくくなり、結果として防腐剤の寿命を延ばすことができます。
杭や支柱では、地中に埋める部分を油性クレオトップで二〜三回塗りしたうえで、防腐処理済みの土台と組み合わせる「二重防腐」仕様にする方法も有効で、地際部に砂利層を設けて排水性を高めることで、薬剤の流出を抑えながら腐朽リスクを低減できます。 さらに、支柱頭部にキャップや金物笠木を設け、割れ目からの雨水侵入を抑えるディテールと併用することで、クレオトップの防腐性能を「最後の砦」として位置づける設計が可能です。
意外な活用として、既存の古いクレオソート処理杭の更新時に、クレオトップを用いて部分補修・延命を図るケースもあり、基礎工事費を抑えながら木製フェンスの寿命を数年延ばした事例が報告されています。 ただし、既存クレオソートと新しい防腐剤の相溶性や臭気を考慮し、歩行者動線に近い部分では新規の杭のみクレオトップ+水性仕上げとするなど、ゾーニングを行うのが現実的です。diysoy.hatenablog+2​
また、建築従事者向けの実務的な工夫として、現場カットした端部に必ずクレオトップを塗布する「切断面即処理ルール」を徹底することで、工場防腐処理材であっても現場加工部からの腐朽を抑えられ、結果的に全体の寿命が大きく変わります。 小さなルールですが、これを徹底している工務店ほど、10年後のデッキやフェンスの状態が良好であるという声も多く、ディテールと施工管理の積み重ねがクレオトップの性能を引き出す鍵になります。ysds+2​

油性木材防腐剤 クレオトップ の環境配慮・CO₂削減効果と今後の活用可能性

油性木材防腐剤 クレオトップは溶剤量こそ多いものの、木材自体の寿命を延ばすことで、「木が育つときに吸収したCO₂を長期間木材のまま固定する」という観点から、ライフサイクル全体で見た環境負荷低減に寄与するという考え方が示されています。 木材防腐剤を適切に用いることで、腐朽による早期交換や解体を減らし、結果として新材の伐採・製材・輸送に伴うエネルギー消費とCO₂排出を抑制できるため、外構やデッキ、木橋など中〜長期の供用を前提とする木質構造物では、防腐仕様の有無が環境性能にも直結します。
一方、VOC排出や作業者の曝露リスクという面では、油性クレオトップに特有の課題もあり、今後は「基礎回りなど限定的な部位に油性を使い、見え掛かりや室内側は水性や低VOC仕上げとするハイブリッド仕様」が主流になると考えられます。 すでに水性クレオトップでは油性同等の耐久性能を確認した野外試験結果が公開されており、設計者や施工者が環境配慮と性能のバランスをとりやすい製品ラインアップが整いつつあります。
建築分野では、CLTや大断面集成材など構造材領域で木材利用が拡大するなか、外部に露出する木部や土台・デッキなどをどの程度化学的に保護するかが、今後の設計トレンドとして改めて問われています。 油性木材防腐剤 クレオトップは、クレオソート油に代わる「攻めの防腐剤」として、耐久性と安全性のバランスを取りつつ、ライフサイクルCO₂を意識した木造建築の標準仕様のひとつとして位置づけられる可能性が高い製品と言えるでしょう。ysds+1​
木材防腐剤の油性と水性の違いや環境負荷について詳しく解説している技術レポートの参考リンク(水性との比較・環境配慮の部分の補足)。
環境に優しい水性木材防腐剤「水性クレオトップ」 油性との違い - 吉田製油所




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