

ジグソーブレード 木工用は、同じ「木工用」でも刃の幅・刃長・刃厚・山数(TPI)によって用途が大きく異なり、直線用と曲線用、高速切断用と仕上げ用など細かく分かれている。
木工用ブレードは一般に、刃の幅が広いものが直線切断向きで、幅が狭いものが曲線加工向きとされ、さらに山数が少ないものは高速・荒切り、多いものはゆっくりだが仕上がり重視という性格を持つ。
建築従事者が現場で使う場合、下地開口のようにスピード優先の切断と、造作枠まわりなど仕上がり重視の切断が混在するため、少なくとも高速用と仕上げ用の2系統を常備しておくと段取りが組みやすい。
木工用ブレードの中には、木材と薄い金属やプラスチックをまとめて切れる多用途タイプもあり、リフォーム現場のように材料が入り交じる環境では工具の持ち替えを減らせるというメリットがある。torano-te+2
ただし、多用途タイプは専用木工刃に比べて切断面がやや荒くなる傾向があり、見える箇所の仕上げ切りには、やはり木工専用の細かい山のブレードを使い分けるのが無難である。roymall+1
通販サイトなどでは「木材○mm」「合板○mm」といった表記で切断能力が掲載されているため、使用する材種と厚みを先に想定してから型番を選ぶ流れを習慣化しておくとミスマッチを防げる。monotaro+2
刃厚が厚いジグソーブレード 木工用は、材料に対して垂直を保ちやすく、厚物の直線切断で威力を発揮する一方、曲線は大回りになりやすいのが特徴である。
具体的には、38mm程度の2×材を直角に切り抜く用途では、1.7mm前後の厚刃を使うと切り口が立ち上がりやすく、垂直精度の安定につながるという実測レビューが紹介されている。
逆に薄刃のブレードは、曲線加工の追従性が良く、ジグソー本来の強みである自由曲線のカットに向くが、厚物を垂直に切るとわずかに斜めに流れやすいため、構造材を絡めた加工では注意が必要になる。
山数(TPI)が少ないブレードは、刃一山ごとの食い込みが大きく、切削屑の排出性も高いため、厚いパイン集成材や構造用合板をざくざくと高速で切る場面に適している。p-country+1
一方、山数が多い超仕上げタイプは、薄い合板や化粧材の小口でバリを抑えたい場合に有利で、家具用のパイン集成材の緩やかな曲線切りなどで「研磨作業が一工程減る」レベルの仕上がりが得られる例も報告されている。roymall+1
建築現場では、下地や開口を山数少なめの高速刃で一気に抜き、見える側の仕上げ縁だけを山数の多いブレードで「なめる」ようにカットし直す二段構えにすると、全体の手間と仕上がりのバランスが取りやすい。handscraft+2
ジグソーブレード 木工用の多くは、SK合金鋼などを用いた比較的しなやかな材質で作られており、折れにくく欠けにくいことを売りにする製品も多いが、それでも刃長と切断能力を超える使用は折損リスクを大きく高める。
ブレードのスペック表には「木材○mm」といった記載がされており、この値を超える厚みの材料を無理に切ると、ジグソー本体のモーターやギアに過大な負荷がかかり、早期故障を招く恐れがあると解説されている。
特にリフォーム現場で合板+根太+下地が重なった床開口を一度に抜こうとすると、ブレードの有効ストロークを超えた状態で上下動させてしまい、刃の根元から折れるケースが少なくないため、層ごとに分けて切るか、適切なブレード長に交換すべきである。
また、木工用と金工用を取り違えると、木材に対して山数の多すぎる金属刃を当てることになり、切削屑が詰まりやすく摩擦熱が増えて煙や焦げ、火災のリスクにつながると注意喚起されている。torano-te+1
逆に木工用ブレードで金属を切ろうとすると、刃先が急激に摩耗して切れ味が落ちるだけでなく、刃先が焼けて材料を傷める結果になり、結局手直しや交換の手間が増えるため、材質ごとの適合を必ず確認したい。torano-te+2
通販サイトでは「木工用」「金工用」「サイディング用」「プラスチック用」などの分類が明示されているケースが多いため、現場でよく扱う材料を洗い出し、標準セットとして常備すべき刃種を決めておくと、選定ミスと在庫過多を防ぎやすい。monotaro+2
建築現場でジグソーブレード 木工用を活用する場面としては、石膏ボードや構造用合板の開口、フローリングの現場カット、現場造作の棚板加工、階段ささらの補修などがあり、それぞれ求められる精度とスピードが異なる。
例えば、天井ボードのダウンライト開口では、ボード用専用ブレードが理想だが、木工用の細身ブレードでも山数が中程度のものを選び、墨線の内側をゆっくりなぞるように切れば、パテ処理で十分隠せるレベルの仕上がりを確保できる。
一方で、化粧梁や見付けがそのまま露出する造作部材については、超仕上げタイプの木工用ブレードを使い、切断面を見せる方向から切り始めてバリを抑えるなど、刃の選択と切り出し方向をセットで組み立てる必要がある。
現場では時間を節約するために、1本のブレードであらゆる材を切りがちだが、結果として仕上げでサンダー掛けやパテ処理が増えれば、総工数はむしろ増えるため、荒切り用・仕上げ用・曲線用の3種類は最低限使い分けた方がトータルの段取りは楽になる。roymall+2
また、ジグソー本体の「オービタル機構」を活かすかどうかもブレード選びとセットで考えると良く、オービタル強め+山数少ない刃は高速切断向き、オービタル弱めまたはオフ+山数多めの刃は仕上げカット向きという組み合わせが一般的とされている。handscraft+1
木工用ブレードの中には、木材と薄い金属を両方切れる兼用型もあり、設備配管や金物と木下地が混在する間仕切り壁の改修などでは、こうした兼用刃をサブで用意しておくと、思わぬ干渉材に当たった際のトラブル回避に役立つ。torano-te+1
ジグソーブレード 木工用を長持ちさせるうえで意外と効くのが、「材料への当て方」と「先端部の使い分け」で、刃先全体を均一に使うように切り出し位置を少しずつ変えると、特定の山だけ極端に摩耗するのを防げる。
長い直線を何本も切る場合、毎回同じ位置からストロークを始めると、その付近の山だけが早く丸くなり、後半で「なぜか真っ直ぐ進まない」「焦げやすい」といった症状につながるため、スタート位置をずらす意識は小さいが効果の大きいテクニックになる。
また、ブレードの進行方向を無理に曲げようとすると、刃が捩じれて根元から折れる原因になるため、Rのキツい曲線はあらかじめ細身の曲線用ブレードを選ぶか、複数の直線を組み合わせて近似するなど、刃に無理をさせない段取りが重要である。
現場ならではの応用として、廃材のパイン集成材や合板をテストピースとして常に数枚確保しておき、新しいジグソーブレード 木工用を開封したら最初に試し切りをして「この刃のクセ」を把握しておくと、本番材での失敗を減らせる。roymall+1
特定のメーカーの刃は、同じ山数表記でも実際の切り口の荒さや食い付きが微妙に異なるため、テストピースで切ってみて「どの墨線の位置を狙えば仕上がり寸法に収まるか」を自分の手に覚えさせておくと、その後の作業がかなり安定する。p-country+1
さらに、ジグソーは曲線用の工具というイメージが強いが、ガイドや定規を併用し、厚刃の木工用ブレードを使えば、短い直線の「現場ミニ丸ノコ」のような役割を持たせることもでき、狭い場所や脚立上作業では安全面で有利になる場面も多い。torano-te+2
木工用ブレードの基礎と選び方の整理に役立つ工具解説と、ブレードごとの切断能力の目安を確認できる参考。
ジグソーの使い方とブレード(刃)の種類|ロイモール
参考)ジグソーの使い方とブレードの種類