

組立図は「形を描く」より前に、図面の土台(表題欄・適用範囲・改訂の追跡)を決めると、後工程の混乱が減ります。特に表題欄に入る情報(品名、図番、数量の考え方、関連図面の有無)が曖昧だと、同じ組立図が複数の製番・現場で誤用されやすいです。
手順の考え方は、概ね次の流れが効率的です。
この「番号→要所→注記」の順は、バルーンと部品表が組立図の核であるという基本に沿っています。組立図にはバルーンと部品表(パーツリスト)を載せて部品識別を成立させる、という説明が複数の解説で共通しています。
部品表とバルーンの基本。
部品表(パーツリスト)とバルーンが組立図の基本要素であること(基礎説明)
https://mechanical-engineer48.com/post-10021/
組立図で意外に効く小技は、「組立順の“迷い”が出る箇所」だけは、注記を番号付きで短文化しておくことです。例えば「①A面を基準に位置決め → ②Bボルトを仮締め → ③対角で本締め」のように、現場の動きが追える注記にすると、組立図が“作業標準書の一部”として機能します(注記が増えすぎない範囲で)。
部品表とバルーンの整合が崩れると、組立図は一気に「使えない図」に落ちます。現場では「バルーン番号=部品表の番号」を前提に探すため、番号ズレは誤組立・手配ミスに直結します。
部品表に最低限入れたい項目(設備・機械系の一般的な考え方)は次の通りです。
部品番号とバルーン番号を一致させ、表題欄等に部品番号・名称・材質・数量等を書く、という基本は組立図解説で明示されています。
部品表とバルーンの整合(部品番号一致)。
https://d-engineer.com/seizu/partassy.html
また、CADによっては「部品表とバルーンを連動」させる仕組みがあり、手で整合を保つ難しさが指摘されています。運用としては、
のように、段階で考え方を変えると事故が減ります。
部品表とバルーンの連動(運用の論点)。
https://cad100blog.cadcam.ne.jp/2839
ここでの「意外な落とし穴」は、数量の数え方です。例えばワッシャやばね座金を「同数量で当然」と思って省略すると、調達で欠品になりやすいです。部品表は“購買の指示書”でもあるため、締結一式をまとめて書くより、最低限「ボルト・平座金・ばね座金・ナット」を分けて数量を持つほうが堅いケースが多いです(会社の標準がある場合はそれに従います)。
組立図の寸法は「全部」ではなく、「組立と確認に必要な寸法」に絞るのが原則です。部品の加工寸法まで組立図に入れると、どれが“組立の基準寸法”なのかが埋もれ、検査や現場の確認で迷いが生まれます。
寸法記入の基本(寸法線・寸法補助線・寸法値の置き方)は、機械製図の基礎資料で共通しています。例えば、寸法補助線を形状から引き出し、矢印付きの寸法線で距離を示し、寸法値を記入する、といった考え方です。
寸法の入れ方(寸法線・寸法補助線)。
https://d-engineer.com/seizu/sunpoukinyuu.html
ねじや穴の表記も、組立図の読みやすさに直結します。ねじは呼び径やピッチ等の規格表記で指示する、穴は直径や深さ、ねじなら呼びとピッチ(必要なら深さ)で表記する、といった基礎がまとまった資料があります。
穴・ねじの表記(呼び径・ピッチ・深さ)。
https://www.scitech.sci.kyoto-u.ac.jp/machine-shop/005_form/006_drawing.pdf
現場で効く寸法の絞り込み例(組立図向け)は次の通りです。
「意外に知られていない」観点として、組立図に入れる寸法は“測れない寸法”を避けるのが鉄則です。例えば筐体内部の隠れた段差を基準にした寸法は、組立後に現場で検証しづらく、検査で詰まります。組立後にノギスやスケールで当てられる基準面・基準穴を選び、現場が測定できる寸法体系にするだけで、トラブルが減ります。
締結は組立図の中心です。ねじが多い構造ほど、注記が曖昧だと「締め忘れ」「締め順違い」「締付不足」「部品取り違え」が起きます。
ねじの指示は、規格で定義される呼び方で図示する、引出線でねじの種類(例:M10)を記入する、といった基本があります。
ねじの表し方(引出線でM10等を指示)。
https://d-engineer.com/seizu/neji.html
組立図の注記で、最低限押さえると効く項目は次の通りです。
「意外な情報」として、締結トラブルの原因は“ねじそのもの”より、座面や相手材の状態(塗装、バリ、面粗さ)に潜むことが少なくありません。そこで組立図側で、座面の塗装マスキング指示や、バリ取り注記(どの面か)をピンポイントで入れると、締結不良が減るケースがあります(やみくもに「バリなきこと」ではなく、締結に効く箇所に限定するのがコツです)。
検索上位の一般論では「部品表・バルーン・寸法・注記」が中心になりがちですが、実務で効くのは“現場から返ってくる質問(QA)を先回りして潰す”設計です。組立図は、作業者が迷った瞬間に価値が決まるので、「迷いの発生源」を潰すほど強くなります。
現場QAが出やすい典型パターンは次の通りです。
ここで効く具体策は、「部品表に“識別情報”を足す」ことです。例えば同形状のボルトが混在するなら、部品表の備考に「長さ」「強度区分」「表面処理」を必ず出す、同形状ブラケットなら「刻印」「色」「穴ピッチ」など現場が見分けられる情報を入れます。これは図面の美しさより、組立停止を防ぐための設計判断です。
さらに、部品表とバルーンの整合だけでなく、「変更時に破綻しない」運用も重要です。部品表とバルーンを手で合わせるのが困難で、自動反映が便利だという指摘もあります。
部品表とバルーンの整合維持の難しさ(変更で崩れる)。
https://cad100blog.cadcam.ne.jp/2839
“意外に効く”チェック方法として、出図前に次のミニ監査を入れると、初期不良が減ります。
この「完成確認できる寸法」を入れる発想は、組立図を“作業の説明”だけでなく“受入の確認”にも使うための工夫です。組立図の価値は、完成品の良否が短時間で判断できるほど上がります。

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