ノックピンとは 位置決め ダウエルピン 金型 用

ノックピンとは 位置決め ダウエルピン 金型 用

記事内に広告を含む場合があります。

ノックピンとは 位置決め

ノックピンとは 位置決め:現場で迷わない要点
🔩
ノックピンとは

2部品の位置決めに使う「打ち込み(圧入)前提」のピン。ボルトだけに頼るより再現性が出る。

📏
2本で位置決め

基本は2本。1本で基準を作り、もう1本で回り止めを作ると組付けが安定。

🛠️
穴加工と圧入が成否

穴径・深さ・材質で「入り具合」が変わる。深すぎる穴は精度もコストも損になりやすい。

ノックピンとは ダウエルピン 位置決め


ノックピンとは、2つの部品の取り付け位置を「ずれないように合わせる」ための位置決めピンで、一般にダウエルピン(だぼピン)とも呼ばれます。特に「打ち込む(圧入する)」前提で使われることが多く、締結の主役がボルトでも、位置の主役はノックピンに任せる設計が基本です。
ミスが起きやすいのは「ボルトで締めたら位置も決まるはず」という思い込みです。ボルト穴は組付け性のためにクリアランス(遊び)を持たせることが多く、締め付けトルクや当たり面の摩擦、仮締め順序で数十μm〜数百μm単位のズレが出ることがあります。ノックピンを使う目的は、この“組むたびに変わるズレ”を減らし、再現性のある位置を作ることにあります。
また、ノックピンは「径の精度」「面粗さ」「素材の硬さ」が重要要件だとされており、単なる丸棒で代用すると、圧入時にかじりや保持力不足が出たり、抜き差しで傷んで位置が崩れたりします。現場での手直しが増えるほど、穴もピンも傷み、次回以降の組付け精度が落ちやすい点は要注意です。
【建築従事者向けの補足】
建築分野では“ノックピン”という呼び方が機械金型ほど一般的でない現場もありますが、考え方は共通です。たとえば、鉄骨治具、加工定盤上の仮組、プレート類の再現組付け、設備架台の位置決めなど、「同じ位置に戻す」用途では効果が出ます。ボルトの締結は保持(クランプ)で、位置の基準はピン、という役割分担を意識するとトラブルが減ります。


ノックピンとは ストレート テーパー タップ

ノックピンには大きくストレートタイプとテーパータイプがあり、用途とメンテ性で使い分けます。ストレートは穴に軽く圧入して位置決めする“定番”で、精度重視の現場では基本的にこちらが中心になります。テーパーは挿入方向が決まる一方で、振動や衝撃で緩む危険があるため注意が必要、とされます。
さらにタップ付き(引き抜き用のねじ穴付き)タイプがあり、これは分解や交換が前提の治具やユニットで効いてきます。現場でありがちな失敗は「抜けないから叩く」→「周辺を変形させる」→「穴が荒れて次からガタが出る」の連鎖です。最初からタップ付きにしておくと、引き抜き工具やボルトで抜きやすく、再現性を保ちやすくなります。
【実務の選び方(迷ったら)】

  • 精度・再現性優先:ストレート(圧入)
  • 組付け方向を限定したい:テーパー(ただし緩み・管理に注意)
  • 定期分解がある:タップ付き(抜き工程を標準化)

ノックピンとは 穴 径 深さ 圧入

ノックピン運用の勝負所は、ピン本体よりも「穴加工」と「圧入の設計」です。ノックピンは穴に軽く圧入して保持力を得ますが、その保持力は、圧入時の弾性変形で生じる面圧と摩擦で作られるため、ピン径精度と穴精度の関係が重要になります。
穴の深さについては、保持部の長さは径の2倍程度が良く、最小は径と同じ、最大は径の3倍程度が目安とされています。浅すぎると位置決め精度が落ち、深すぎる(径の3倍以上)と精度を保った穴加工自体が難しくなる、という“加工現実”があります。ここを無視して「とりあえず深くしておけば安心」とすると、肝心の穴が振れてしまい、ピンの意味が薄れます。
また、厚いプレートにダウエル穴を加工する場合、径の3倍を限界とする、という考え方も示されています。これは加工者目線では直感的で、深穴になるほどドリル・リーマの逃げやたわみ、切粉排出、熱による寸法変化が効いてきて、狙った位置と径を同時に守りづらくなるからです。
【穴径の“現場差”が出る意外ポイント】
ノックピンの穴は、相手材がなま材か焼き入れ材かで、推奨される穴径の目安が変わる、とされています。なま材では10μm、焼き入れ材では5μm程度を目安に穴径を小さくする、という話があり、同じ図面指示でも材質・熱処理で「入り具合」が変わる原因になります。


つまり、組立担当が「いつもと同じ穴なのに硬い/ゆるい」と感じたら、加工精度だけでなく材質条件も疑う価値があります。建築現場の治具や金物でも、焼きが入った部材・表面処理品・硬質メッキが絡むと“同じ寸法でも体感が違う”ので、図面に条件を落とすのが重要です。


ノックピンとは 2本 間隔 フールプルーフ

位置決めは原則2本で行い、2本の間隔は遠い方が精度的に良い、という基本があります。理由はシンプルで、穴加工には必ず加工誤差があり、同じ誤差量でも2点間距離が短いほど角度誤差(回転方向のズレ)として効きやすくなるためです。結果として、ピン間隔が遠いほど“組んだときの姿勢”が安定します。
さらに実務で効くのが、2本の位置を「対象(左右対称)」にしないことです。2本が対称配置だと、部品を反転しても入ってしまい、取り付け間違い(逆付け)が成立します。これを防ぐため、2本の穴位置は非対称にする=フールプルーフ(バカよけ)にする、という考え方が示されています。
建築の治具・架台・金物でも、左右対称に作ると「現場で逆に付いても成立してしまう」事故が起きがちです。ノックピンの配置を“非対称”にするだけで、教育コストより先にミスを潰せます。
【やりがちなNG例】

  • 2本を近距離に並べる → 回転ズレが出やすい
  • 2本を左右対称に置く → 反転組付けが起きる
  • 3枚以上のプレートを同径で貫通させる → 中間板が拘束されて精度が落ちる(逃がし穴の考え方が必要)

ノックピンとは メンテナンス 分解 逃がし穴(独自視点)

検索上位の解説は「位置決め精度」中心になりがちですが、現場では“分解できること”が同じくらい重要です。たとえば、治具やプレート上の部品は、少々のズレでは機能に影響しない場合があり、その場合は「いちいちノックピンを叩き出す運用」にしない方がメンテが楽になる、という考え方があります。具体的には、取り付けプレート側の穴を少し大きくして簡単に外れるように設計する、という発想です。
この話は、建築の設備治具・据付用テンプレート・仮設の位置決め治具に応用しやすいです。毎回完璧に同じ精度が要らない部位まで圧入ピンでガチガチにすると、分解に時間がかかり、叩き作業で周辺を痛め、結局“次回の精度”を落とします。精度が必要な基準点だけノックピンで決め、メンテ対象部は逃がし穴やクリアランスで「外しやすさ」を作ると、総合的に品質が上がります。
また、3枚のプレートにノックピンを通す使い方をする場合、中間プレートの穴はバカ穴として逃がす、という考え方も示されています。中間が保持されない形になるため精度は劣る、という前提を理解したうえで、“どこで精度を受けるか”を設計で明確にすることが肝です。
【現場で効く運用の工夫】

  • 叩き込み・叩き出し前提の箇所は、タップ付きピンや抜き代(工具が入るスペース)を確保する。
  • 精度が不要な部位は、逃がし穴で「外せる設計」にしてメンテ時間を短縮する。
  • 位置決めと締結を分離し、ボルト穴は“締結に都合の良い穴”、ピンは“位置に都合の良い穴”として割り切る。

ノックピンは小さな部品ですが、配置・穴・メンテ設計まで含めて扱うと、現場のやり直し工数を確実に削れます。


権威性のある参考リンク(ノックピンの種類、圧入、穴深さ目安、2本配置、テーパー注意などの基本がまとまっています)
https://jp.misumi-ec.com/tech-info/categories/press_mold_design/pr04/c0113.html
権威性のある参考リンク(2本の間隔は遠い方が良い、非対称でフールプルーフ、深穴は径の3倍を限界など設計上の勘所)
https://jp.misumi-ec.com/tech-info/categories/press_mold_design/pr02/c0319.html




キタコ (KITACO) ノックピンセット エイプ100 989-1413000