

温水洗浄便座付けると汲み取り回数が2倍近く増えます
リクシルの簡易水洗トイレは「トイレーナR」という製品名で展開されています。2025年版の住宅トイレカタログに掲載されており、洋風水洗便器に近い爽やかな使用感が特徴です。
参考)LIXIL ビジネス情報|簡易水洗便器|住宅トイレ|トイレ|…
カタログには手洗いあり・なしの2タイプが記載されており、カラーバリエーションはBW1ピュアホワイト、BN8オフホワイト、LR8ピンク、BB7ブルーグレーの4色が用意されています。建築基準法適合商品として認定されているため、法的にも安心して設置できます。
構造面では耐久性の高いロッド式を採用しており、配送時は2梱包タイプでコンパクトに届くのが特徴です。カタログには給水寸法(青字)と排水寸法(赤字)が明記されているため、既存のトイレからの交換時に配管の位置確認がしやすくなっています。
LIXILビジネス情報 簡易水洗便器商品一覧
※トイレーナRの詳細スペックや図面データを確認できます
簡易水洗トイレ本体と工事費を合わせた総額を把握しておくことで、予算計画が立てやすくなります。トイレーナRの本体価格は販売店によって異なりますが、楽天市場などでは複数の業者が取り扱っています。
実際の設置費用例として、トイレーナR(手洗いあり)とシャワートイレKB31のセットで工事費込み136,952円、シャワートイレKA31との組み合わせでは壁リモコン付きタイプが同程度の価格帯となります。これには便器代金と壁用アングル止水栓が含まれています。
工事内容によって費用は変動します。電源がトイレ内にない場合、温水洗浄便座用の専用コンセント設置に電気工事が必要です。温水洗浄便座には大きな電流が流れるため、既存コンセントからの分岐は原則できません。
参考)汲み取り式トイレから簡易水洗トイレに取替える工事費用はいくら…
取替用ソケットを使えば他社製の簡易水洗トイレからの交換も可能なため、既存設備を活かせる場合は工事費を抑えられます。
簡易水洗トイレは便槽に排泄物を貯める仕組みのため、定期的な汲み取りが必須です。一般的には1~2年に1回の汲み取りが必要で、1回あたり数千円~数万円程度の費用がかかります。
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温水洗浄便座を設置すると、この汲み取り頻度が大幅に増加します。簡易水洗トイレの1回あたりの使用水量は0.35~0.5リットルですが、温水洗浄では追加で0.3~1リットルの水を使用するためです。3人家族の場合、月に250~300リットルほど汲み取ってもらうケースもあります。
参考)「浄化槽」と「汲み取り」の費用と衛生面を比較します!|ひで@…
便槽容量が小さいとすぐにいっぱいになってしまうため、リフォーム前に必ず便槽の容量を確認しておくことが重要です。汲み取り業者に依頼する際、前回の汲み取り量や便槽サイズを聞いておくと安心です。
参考)【DIY部】ボットんトイレを簡易水洗へ替える!|まちづくりク…
長期的なランニングコストを考えると、汲み取り頻度と1回あたりの費用を掛け合わせた年間維持費の試算が欠かせません。つまり温水洗浄の快適さとコストのバランスが鍵です。
設置前に確認すべき重要ポイントがいくつかあります。まず製品は一般住宅の一階相当部施工用のため、それ以外の場所への取付けはできません。安全性の観点から、必ず専門の工事業者による施工が求められます。
参考)https://assets.lixil.com/content/dam/lixil-assets/manual/oldext/201512/E34512B.pdf
配管接続では、オーバーフロー管を便槽に接続してはいけないという絶対的なルールがあります。便槽内の水があふれる恐れがあるため、必ず屋外へ出して施工する必要があります。フラッパー弁を解放したときに便槽からの臭気が逆流しないよう、適切な施工が求められます。
参考)http://s-yassan.xsrv.jp/zu/TWC-3TWT-3B-s.pdf
止水栓の調節も必須作業です。水位がオーバーフロー管の上面より10mm以上上がらないように調整しないと、漏水により家財等をぬらす恐れがあります。設置後は各接続部に漏水がないことを必ず確認してください。
LIXIL簡易水洗便器施工説明書
※施工時の詳細な注意事項と手順が記載されています
寒冷地でのリスクを理解しておくと、冬場のトラブルを防げます。トイレ室内が0℃以下になると、タンクや配管内の水が凍結して水が出なくなったり、器具が破損するおそれがあります。
対策として以下の方法が有効です。
凍結防止ヒーターは特に効果的な選択肢です。長期間家を空ける場合や、夜間の冷え込みが厳しい地域では、水抜き作業を習慣化することが破損防止につながります。
北海道や東北などの積雪地域では、これらの対策なしで簡易水洗トイレを使用するのは危険です。設置業者に地域の気候条件を伝え、適切な凍結対策を施工時に組み込んでもらうのが基本です。
簡易水洗トイレを使い続けるか、浄化槽式の完全水洗トイレにリフォームするかは、多くの方が悩むポイントです。それぞれにメリット・デメリットがあるため、ライフスタイルに合わせた選択が重要になります。
簡易水洗トイレのメリットは初期費用の安さです。10万円台から設置可能で、大規模な配管工事が不要なため工期も短く済みます。一方で汲み取りが必要な点と、臭いが完全には消えない点がデメリットです。
浄化槽式への切替は、初期費用が高額になります。浄化槽本体の設置、配管工事、土木工事などを含めると数十万円~100万円以上かかるケースもあります。ただし汲み取り不要で、一般的な水洗トイレと同じ使い勝手が得られます。
判断基準としては、今後10年以上その家に住む予定があるか、家族構成(汲み取り頻度に影響)、自治体の補助金制度の有無などを総合的に検討する必要があります。自治体によっては浄化槽設置に補助金が出る場合もあるため、役所への確認が欠かせません。