シリコーン系シーリング材 特徴 耐候性 耐久性 施工性 選び方

シリコーン系シーリング材 特徴 耐候性 耐久性 施工性 選び方

記事内に広告を含む場合があります。

シリコーン系シーリング材 特徴 基本性能

シリコーン系シーリング材の要点
🏗️
高い耐候性と耐久性

紫外線・風雨に強く、超高層から一般住宅まで長期にわたり目地機能を維持する材料であること。

💧
優れた防水・気密性能

水密性・気密性が高く、浴室やサッシ周り、水槽などでも信頼性の高いシールが可能なこと。

🧰
選定と施工の注意点

変成シリコーンや他系統との違い、プライマーや汚染リスクを理解して使い分ける必要があること。

シリコーン系シーリング材 特徴 と基本性能の整理


シリコーン系シーリング材は、耐熱性・耐寒性・耐候性・耐久性・接着性・水密性気密性に優れ、超高層ビルから一般住宅、土木構造物まで幅広い目地に使用される代表的な弾性シーリング材である。
ゴム弾性により地震や台風などによる躯体の動きにも追従しやすく、目地幅変動が大きいファサードやガラスカーテンウォールなどでも長期的な防水性能を確保できることが大きな特徴となる。
シリコーン系は紫外線やオゾンによる劣化が極めて少なく、屋外暴露でもひび割れや硬化による性能低下が起こりにくい点で他系統より抜きん出ている。nurikae-no1+1​
一方で、上からの塗装が基本的にできないことや、低分子シロキサンの揮散による「シリコーン汚染」など、特有の欠点もあり、採用部位の判断には材料の特性理解が欠かせない。silicone+1​
シリコーン系シーリング材の多くは1成分形でカートリッジからそのまま施工できるが、超高機能品や防火仕様には2成分形・3成分形も用意されており、目的に応じて硬化速度や流動性が調整されている。


参考)信越シリコーン|建築用シリコーンシーリング材

さらに、住宅の水回り用、防カビ・抗菌用、クリーンルーム用、超耐熱用など、用途別の専用グレードが多い点もシリコーン系の大きな特徴である。nissili+1​

シリコーン系シーリング材 特徴 を活かす用途と使用部位

シリコーン系シーリング材の典型的な用途として、ガラス・サッシ・金属・陶磁器・ホーロータイル・プラスチック・木材などの目地シールが挙げられ、建築物の内外装における防水・気密用として幅広く採用されている。
浴室、洗面台、キッチン、トイレなど水回りのコーキングは、耐水性・防カビ性に優れたシリコーン系の代表的なフィールドであり、長期にわたってカビや剥がれを抑える設計がなされている。
超高層ビルやガラスカーテンウォールでは、構造体とパネルの相対変位に追従させつつ、長期の耐候性を確保するために建築用シリコーンシーラントが標準的に用いられている。nissili+1​
また、クリーンルームや工場建物、水槽など、漏水や漏気が重大トラブルにつながる施設においても、シリコーン系の高い水密性・気密性が評価され採用されている。silicone+1​
分類としては、一般用、ガラス用、水槽用、防カビ・抗菌用、防火戸用、プラスチック用、超耐熱用、高透明シール用などに分かれており、同じシリコーン系でも配合によって求める特性が大きく異なる。

防火戸周りなどでは、防火戸用指定シーリング材として難燃性や耐火性能を持つ専用品が規定されており、一般品を代用できない点は現場での見落としやすいポイントである。silicone+1​

シリコーン系シーリング材 特徴 と種類(1成分・2成分・硬化タイプ)

建築用シリコーンシーリング材には、1成分形・2成分形・3成分形が存在し、1成分形はカートリッジからそのまま打設できるため一般建築での採用が多く、2成分形・3成分形は大規模工事や特殊用途で使われることが多い。
2成分形は混合後に硬化反応が進むため、深い目地や大型水槽などでの深部硬化性や性能安定性が要求される場面で重宝される。
硬化タイプとしては、オキシムタイプ、アミノキシタイプ、酢酸タイプ、脱アセトンタイプなどがあり、揮散する低分子の種類によって臭気や腐食性、金属・石材への影響が変わる。nurikae-no1+1​
建築用では、金属腐食や石材の変色リスクを抑えるために中性タイプ(オキシム、アミノキシなど)が主流であり、酢酸タイプは主にガラスまわりや一般DIY向けなどに用いられることが多い。sharpchem+1​
さらに、低分子シロキサンの揮散量を抑えた「シリコーン汚染低減品」や、クリーンルーム向けの低揮散グレードなど、見た目では分からないが内部設計が大きく異なる高付加価値製品も増えている。silicone+1​
施工者にとっては、同じ「シリコン」と呼ばれる商品でも硬化機構と揮散成分が違えば下地への影響や汚染リスクが変わるため、仕様書や製品データシートの確認が不可欠となる。nurikae-no1+1​

シリコーン系シーリング材 特徴 と変成シリコーン・他材料との違い

シリコーン系と変成シリコーン系シーリング材を比べると、シリコーン系は耐候性・耐水性・耐熱性に非常に優れ、塗装は不可だが長期の耐久性を重視する場面で有利とされる。
一方、変成シリコーン系はシリコーンの柔軟性とウレタン系の接着性・塗装性を併せ持ち、外壁サイディング目地など「上から塗装をかけることが前提」の部位で主流となっている。
外壁の意匠性や再塗装を考慮すると、上塗りが密着しないシリコーン系は採用しにくく、塗装対応が可能な変成シリコーンやシリル化アクリレート系が選ばれるケースが増えている。sho-han+1​
逆に、浴室・キッチン・水槽などでは塗装性よりも防水性・カビ抵抗性・耐薬品性が重要であり、その場合はシリコーン系の方が標準となる。nissili+1​
他系統としては、ポリウレタン系、アクリル系、ポリサルファイド系などがあり、ポリウレタン系は塗装性・接着性に優れるが紫外線に弱く、屋外暴露ではトップコートが必須となることが多い。


参考)シーリング材の種類 – シーリング基礎知識

シリコーン系はその真逆で、塗装が乗りにくい代わりに素地露出のままでも長期間耐候性を保てるため、材料の選定段階で「塗装をするか、しないか」「意匠性を優先するか、耐久性を優先するか」が重要な判断軸となる。nurikae-no1+1​

シリコーン系シーリング材 特徴 を踏まえた実務的な選び方と失敗例

シリコーン系シーリング材を選ぶ際にまず確認したいのは、目地周辺を後から塗装する計画があるかどうかであり、再塗装予定がある外壁サイディング目地にシリコーン系を打設すると、塗料のはじきやピンホール・剥離の原因になりうる。
このため、外壁塗り替え現場で既存目地がシリコーン系だった場合、塗装店が「撤去・打ち替え」を推奨するのは、塗膜不良を避けるための実務的な判断として理にかなっている。
一方で、浴室リフォームなどで変成シリコーンを便宜的に用いると、耐水性や防カビ性が十分でないグレードの場合、数年で黒カビや剥離が目立ちやすく、最初から水回り用シリコーン系を採用しておけばよかったというケースも少なくない。tosouyasan13+1​
また、シリコーン系は「何にでもくっつく」と誤解されがちだが、石材・モルタル・塗装面など下地によっては適切なプライマー選定を行わないと長期接着性が不足することもあり、メーカーが推奨するプライマー品番を守ることが重要となる。sho-han+1​
意外な失敗例として、シリコーン系シーリング材の低分子シロキサンが上方の金属部品や電子部品に移行し、接点不良やリレーの焼損といったトラブルを引き起こした事例が報告されている。


参考)信越シリコーン|Q. 建築用シリコーンシーリング材(シーラン…

特にクリーンルームや精密機器周りでは、低分子シロキサンの揮散を抑えた専用品や、「シリコーン汚染低減品」を選ぶことで、目地以外の部位に影響が出るリスクを事前にコントロールできる。silicone+1​

シリコーン系シーリング材 特徴 を活かした最新動向と独自の使いこなし

近年の建築用シリコーン系シーリング材では、F☆☆☆☆認定を取得した低ホルムアルデヒド設計が一般化しており、内装や住宅用途でも室内空気質への影響を抑えた製品が主流となりつつある。
防カビ・抗菌タイプでは、浴室や食品工場でのバイオフィルム形成を抑制するために、カビ・細菌に対して長期に効果を維持する薬剤設計や浸出制御技術が採用されている点も見逃せない。
また、耐塩害性に優れたシリコーン系は、海岸地域の外装やプラント配管、港湾構造物などで、鉄部の腐食を抑えつつ長期防水を図るための材料としても着目されている。

超耐熱用グレードでは、250℃程度までゴム弾性を維持できる製品もあり、ボイラーまわりやダクト、排気系のシールなど、従来は無機系モルタルやガスケットで対応していた部分にシリコーン系が入りつつある。

現場レベルの独自の使いこなしとして、シリコーン系で施工した目地の上に、専用の「ペインター用下地処理剤」を塗布してから塗装する工法がメーカーから提案されており、従来「塗れない」とされてきたシリコーン目地の再塗装が可能になりつつある。

ただし、この場合も全ての塗料・条件で完全に問題が解消されるわけではなく、必ず試し塗りと密着試験を行うことが推奨されているため、採用にあたっては仕様書と施工要領書の読み込みが不可欠である。

シリコーン系シーリング材に関する詳細な分類・性能・用途
信越シリコーン|建築用シリコーンシーリング材
シーリング材全般の種類と、シリコーン系と他系統の比較の参考
シーリング材の種類 – シーリング基礎知識
シリコーン系と変成シリコーン系の違い・使い分けの解説
https://yamamoto-kun.co.jp/reform_knowledge/caulking-henshosealant-vs-silicon/




コニシ ボンド 変成シリコンコークQ チューブ 120ml グレー #04953