屋根用上塗り塗料 種類 性能 耐用年数 比較

屋根用上塗り塗料 種類 性能 耐用年数 比較

記事内に広告を含む場合があります。

屋根用上塗り塗料 種類と性能

屋根用上塗り塗料の全体像
🏗️
主要樹脂ごとの耐久性

ウレタン・シリコン・フッ素・無機・ラジカル制御など、屋根用上塗り塗料の代表的な樹脂ごとの耐用年数とコストバランスを整理します。

🌞
遮熱・断熱・低汚染機能

屋根専用ならではの遮熱・断熱・低汚染機能付き上塗り塗料の仕組みと、勾配屋根・金属屋根など部位別の活かし方を解説します。

🧰
下塗り・中塗りとの関係

下塗り・中塗りの設計と上塗り塗料の選定をセットで考えることで、屋根塗装の耐久性を最大化する実務的なポイントを紹介します。

屋根用上塗り塗料 種類ごとの基本性能


屋根用上塗り塗料を検討する際、まず押さえておきたいのが樹脂種による基本性能の違いです。 代表的な屋根用上塗り塗料としては、ウレタン、シリコン、フッ素、無機、そして近年標準になりつつあるラジカル制御型が挙げられます。
一般的に、価格と耐用年数はウレタン<シリコン<ラジカル制御<フッ素<無機という順で上がっていきます。 屋根は外壁よりも紫外線・熱・雨にさらされる負荷が大きいため、同じ建物でも屋根側には一段グレードの高い上塗り塗料を採用する設計が推奨されています。nuri-kae+3​

  • ウレタン塗料:柔軟性と密着性に優れるが、耐用年数はおおよそ7〜10年で、現在はメインには選ばれにくい。
  • シリコン塗料:10〜13年前後の耐用年数で、価格と耐候性のバランスが良く、今も屋根用上塗り塗料の主流グレード。
  • フッ素塗料:15〜20年クラスの耐久性と高い低汚染性を持つが、材料単価が高く、長期ライフサイクルを重視する屋根に適する。
  • 無機塗料:20年以上をうたう製品もあり、非常に高い耐候性を持つ一方で、塗膜が硬く下地の動きが大きい屋根ではひび割れリスクも考慮が必要。
  • ラジカル制御型塗料:12〜15年程度の耐用年数ながら、価格はフッ素より抑えられ、近年屋根用上塗り塗料の新しいスタンダードになりつつある。

屋根用上塗り塗料 遮熱・低汚染など機能性

屋根用上塗り塗料では、単純な耐候性に加えて遮熱・断熱・低汚染といった機能性が重視される傾向が強まっています。 代表的な遮熱屋根用上塗り塗料では、太陽光の近赤外線を反射する特殊顔料が用いられ、夏場の屋根表面温度を抑えることで室内温度上昇を軽減する設計になっています。
低汚染型の屋根用上塗り塗料は、親水性の高い塗膜や緻密な表面構造により、付着した汚れを雨水で洗い流しやすくする仕組みが採用されています。 これにより、勾配屋根や金属屋根で目立ちやすい雨だれ・筋汚れを抑え、実際の外観劣化スピードを遅らせることが可能です。japan-build+3​

  • 遮熱タイプ:屋根表面温度の低減により、屋根材や防水層の熱劣化を抑え、室内の冷房負荷低減も期待できる。
  • 断熱タイプ:塗膜中に中空ビーズなどを配合し、熱伝導を抑制することで、天井裏への熱流入を抑える設計の製品もある。
  • 低汚染タイプ:親水性・緻密性により、ほこりや排気ガス由来の汚れを付きにくくし、塗膜の白亜化や黒ずみを抑制する。
  • 防カビ・防藻:屋根で問題になりやすいカビ・コケ・藻の発生を抑制する薬剤を組み込んだ屋根用上塗り塗料も多い。

金属屋根やスレート屋根では、遮熱・低汚染機能を持つシリコン、フッ素、無機系の屋根用上塗り塗料を組み合わせることで、熱・汚れ・退色をトータルに抑える仕様が現場での定番になりつつあります。 ただし、遮熱性能は色によっても差が出るため、淡彩色と濃色では同じ屋根用上塗り塗料でも体感温度差が変わる点に注意が必要です。tosouyasan13+4​
遮熱・機能性塗料の技術資料に詳しい解説があります。
屋根塗装が必要な時期と塗料の種類や耐用年数(Japan Build)

屋根用上塗り塗料 下塗り・中塗りとの相性と施工ポイント

屋根用上塗り塗料は、単体の性能だけでなく下塗り・中塗りとの組み合わせで初めて設計値どおりの耐久性を発揮します。 屋根塗装では高圧洗浄後、素地や既存塗膜に適合したシーラープライマーなどの下塗りを行い、そのうえに中塗り・上塗りを重ねる3回塗りが標準とされています。
特にスレート屋根では、下塗り材が十分に浸透していないと上塗り塗料の吸い込みムラが生じ、所定の膜厚を確保できず早期退色や剥離の原因になります。 また、金属屋根ではサビ止め下塗りの選定と塗布量が不十分だと、いくら高耐候な屋根用上塗り塗料をかけても、下地からの錆び出しによって早期不具合を招きます。m-kensou+2​

  • 下塗りの役割:素地調整・吸い込み防止・上塗り塗料の密着性向上が主目的で、屋根材に応じた専用下塗り材を選定する必要がある。
  • 中塗りの役割:上塗りと同じ塗料を用いるケースが多く、膜厚を稼ぎつつ、塗り継ぎ跡や色ムラを抑える工程として重要視されている。
  • 上塗りの役割:最終的な防水性・耐候性・美観を担い、通常は2回塗りのうちの仕上げとして均一な膜厚と艶を確保することが求められる。
  • 乾燥時間管理:下塗り・中塗りが完全乾燥する前に屋根用上塗り塗料を重ねると、ちぢみ・膨れ・艶ムラが出やすく、複数日に分けた工程管理が推奨されている。

屋根用上塗り塗料の施工では、ローラー圧を一定に保ち、谷部・重なり部・役物周りを先行刷毛塗りで押さえることで、雨筋跡や塗り残しを防ぐことができます。 タスペーサーを挿入したスレート屋根では、上塗り塗料が詰まって毛細管現象を起こさないよう、部材周囲のダマやたまりを抑える塗り方も重要なポイントです。kousei-tokyo-hachioji+2​
屋根塗装工程の写真付き解説が参考になります。
屋根塗装の基本工程と中塗り・上塗りの役割(MK塗装工房)

屋根用上塗り塗料 建物条件別の選び方と仕様検討

屋根用上塗り塗料の選定では、建物の用途・立地・既存屋根材・求められるライフサイクルコストなどを総合的に考える必要があります。 一般住宅では、コストと耐久性のバランスが良いシリコン系やラジカル制御型の屋根用上塗り塗料が選ばれることが多いですが、沿岸部や工場密集地など厳しい環境ではフッ素・無機系を検討する価値があります。
スレート屋根で築年数が進み吸水が目立つ場合は、浸透性の高い下塗りを複数回入れたうえで、遮熱機能付きシリコンまたはラジカル制御型屋根用上塗り塗料を組み合わせる仕様が現実的です。 ガルバリウム鋼板などの金属屋根では、下地の錆状況を確認したうえで、弱溶剤系の遮熱フッ素・遮熱無機系上塗りを選定することで、長期的な再塗装周期の延長が期待できます。mko-kikaku+5​

屋根条件 推奨されやすい屋根用上塗り塗料 ポイント
一般住宅・郊外・スレート屋根 ラジカル制御型シリコンまたはシリコン+遮熱機能付き コストと耐久のバランスを取りつつ、夏場の室温上昇を抑える。
沿岸部・工場地帯・金属屋根 弱溶剤系フッ素または無機・遮熱タイプ 塩害・排気ガス・高温環境への耐性重視で、下塗りの防錆性能も強化する。
賃貸物件・短期売却予定 シリコンまたはコストを抑えたラジカル制御型 初期投資を抑えつつ、売却時の見栄えと説明材料を確保する。
長期保有前提の自社ビル フッ素または高耐久無機+遮熱・低汚染 長期サイクルでの足場費・機会損失も含めたトータルコスト最小化を狙う。

ライフサイクルコストで比較すると、初期費用が高い屋根用上塗り塗料でも、足場費や営業停止リスクを考えると長期耐久型のほうが総額を抑えられる事例も多く見られます。 そのため、見積もり段階で「1回あたりの工事費」だけでなく「何年で何回塗り替える前提か」という時間軸を含めた提案が、建築従事者の付加価値になりやすいと言えます。tosouyasan13+3​
屋根塗料の種類と費用感の整理に役立つ資料です。
屋根塗料の種類と特徴の比較(ヌリカエ)

屋根用上塗り塗料 長寿命化のための“攻めのメンテナンス戦略”

屋根用上塗り塗料を活かし切るには、「劣化してから慌てて塗る」受け身の維持管理から一歩踏み込み、早めのメンテナンスで屋根全体の寿命を引き延ばす発想が有効です。 屋根材や下地が限界まで劣化してから高級な屋根用上塗り塗料を施工しても、期待どおりの期間もたないケースがあり、結果として高コスト体質になることも少なくありません。
そこで、外観の色あせやチョーキングが目立ち始めた段階で、適切な下地補修とグレードの高い屋根用上塗り塗料を組み合わせることで、屋根材そのものの交換時期を後ろ倒しにする“攻めのメンテナンス”が有効になります。 特に、無機・フッ素・ラジカル制御といった高耐候な屋根用上塗り塗料は、早めに打っておくことで、屋根材や下地への紫外線ダメージを大幅に抑制できるポテンシャルがあります。nuri-kae+3​

  • 点検サイクル:屋根は外壁よりも短いスパンでの点検を前提にし、軽微な不具合のうちに補修・再塗装を行うほうが総コストを抑えやすい。
  • 仕様の段階的グレードアップ:築10〜15年の最初の屋根塗装ではシリコン、2回目以降でフッ素・無機系の屋根用上塗り塗料に切り替えるなど、建物の残存価値に応じた戦略も取りやすい。
  • 周辺環境の変化:周辺に高層建物が建ち日照条件や風の流れが変わると、汚れ・結露・日射の状況も変わるため、次回の屋根用上塗り塗料選定では新しい環境条件まで加味することが望ましい。
  • エネルギー費との連動:電気料金の高騰局面では、遮熱屋根用上塗り塗料を選ぶことで、冷房負荷低減によるランニングコスト削減効果が相対的に大きくなる。

こうした「いつ・どのグレードの屋根用上塗り塗料を選ぶか」という中長期の視点を、オーナーにシミュレーション付きで伝えられると、単価競争に巻き込まれにくい提案につながります。 塗料メーカーの技術資料には、温度低減データや耐候性試験データが多数公開されているため、それらを活用して説得力のある図解や資料を用意しておくと、提案の通りやすさが大きく変わります。takase-t+4​
耐候性データや仕様選定のヒントが掲載されています。
塗装箇所別 塗料の特徴と耐用年数(塗装屋さんの選び方)




ニッペ ペンキ 塗料 水性トタン屋根用UV 14L 赤さび 水性 つやあり 屋外 日本製 4976124192401