純水製造装置メーカー一覧と建築業での選び方完全ガイド

純水製造装置メーカー一覧と建築業での選び方完全ガイド

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純水製造装置のメーカー一覧と建築業での選び方

水道水で外壁を洗っているあなた、実はその水が塗料の密着不良を引き起こして、数年後に数十万円のやり直し工事につながることがあります。


この記事でわかること
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主要メーカー一覧

純水製造装置の主要メーカー45社以上の特徴・強み・得意分野を整理して紹介します。

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導入コストの目安

初期費用10万円〜500万円超まで、装置タイプ・規模別の価格相場とランニングコストを解説します。

🔧
建築業向けの選び方

外壁洗浄・塗装下地処理・現場用途に特化した、失敗しない純水製造装置の選定基準を紹介します。


純水製造装置とは何か、建築現場での必要性


純水製造装置とは、水道水や井戸水に含まれるカルシウム・マグネシウム・塩素イオン・有機物などの不純物を取り除き、高純度な水を生成する装置です。「純水器」「純水システム」とも呼ばれ、研究所・半導体工場・製薬会社など多様な産業で活用されていますが、建築業でも近年その重要性が急速に高まっています。


建築・塗装現場において純水が重要な理由は、下地処理の品質に直結するからです。外壁塗装の前工程として行う高圧洗浄で水道水を使うと、水分が乾燥する際にカルシウムやマグネシウムが白い残留物として表面に残ります。これが塗料の密着性を低下させ、数年後の塗装剥がれや浮き上がりの原因になります。つまり下地処理が命です。






















水の種類 不純物の有無 乾燥後の残留物 塗料密着性への影響
水道水 カルシウム・塩素・マグネシウムあり 白い水垢・ミネラル残留 密着性が低下するリスクあり
純水(RO水) ほぼ除去済み ほぼ残留なし 密着性を最大限に確保できる


さらに、洗車・建設機械の洗浄用途でも純水の活用が広がっています。水道水による洗車ではウォータースポット(水シミ)が発生しますが、純水を使うことでそのリスクをほぼゼロにできます。これは建設会社が保有する重機・車両の維持費削減にも直結します。これは使えそうです。


純水製造装置の価格相場は、小規模なものだと10万円〜100万円程度、大規模な工業用だと数百万円〜1,000万円超になることもあります。ただし装置本体の価格だけでなく、フィルター交換費用・電気代・定期メンテナンス費といったランニングコストも重要です。装置本体の設計寿命は一般的に10〜15年程度とされており、適切なメンテナンスを続けることでそれ以上の使用も可能です。


参考:純水・超純水とは何か、詳しい仕組みと用途はこちら
オルガノ株式会社「純水・超純水とは」


純水製造装置メーカー一覧:大手・主要メーカーの特徴比較

純水製造装置を扱うメーカーは国内だけで45社以上存在します。その中から、建築業・製造業で実績の高い主要メーカーを厳選して紹介します。メーカーごとに得意な用途・規模・価格帯が大きく異なるため、まず全体像を把握することが重要です。


🏆 業界トップクラスの大手3社(超純水御三家)


半導体・製薬分野では「超純水御三家」として知られる3社が圧倒的なシェアを持っています。




























メーカー名 設立 主な強み 得意な用途・規模
🥇 オルガノ株式会社 1946年 総合水処理エンジニアリング。半導体向け超純水でTSMCへの供給実績。世界シェア20〜30% 大規模工場・半導体・産業全般
🥈 栗田工業株式会社 1949年 国内トップシェア(世界35〜45%)。水処理装置の納入から定期メンテまで一貫対応 工場・製造・産業全般・研究
🥉 野村マイクロ・サイエンス株式会社 1959年 超純水装置の専業大手。半導体・製薬に特化。アジア展開に強み(世界シェア10〜15%) 半導体・製薬・ライフサイエンス


栗田工業はランニングコストが年間約450万円ダウンする純水システムの導入事例を持つなど、コスト最適化への実績が豊富です。これが基本です。


📋 中堅・専門メーカー一覧


大手3社以外にも、用途に特化した実力あるメーカーが多数存在します。



























































メーカー名 特徴・強み 向いている用途
メルク株式会社(MERCK) 1668年ドイツ創業の世界最古の医薬品・化学メーカー。Milli-Qシリーズはラボ向け超純水で世界シェア7割強 ラボ・研究室・製薬・分析
オーセンテック株式会社 純水装置・超純水装置メーカーランキングで上位常連。業務用・産業用に幅広く対応 産業用・工場・研究
アドバンテック東洋株式会社 1917年創業の老舗。国内初の濾紙・試験紙メーカー。小規模ラボ向けに強み 研究室・小規模ラボ
ヴェオリア・ジェネッツ株式会社 フランス系水処理大手の日本法人。超純水製造装置でメーカーランキング上位 大規模工場・産業全般
三浦工業株式会社 純水システムで従来比ランニングコスト約45%削減を実現。RO膜方式に強み 工場・ボイラー・産業全般
三菱ケミカルアクア・ソリューションズ株式会社 三菱ケミカルグループの水処理部門。膜分離技術に定評 工場・化学プラント
日本ガイシ株式会社(NGK) セラミックフィルター技術に強み。耐久性の高い純水装置を提供 半導体・電子部品・産業
ヤマト科学株式会社 小型機器に特化した理化学機器メーカー。研究室・大学向けの純水装置が充実 研究室・大学・教育
アズワン株式会社(AXEL) 手頃な価格帯と豊富な製品ラインナップ。研究・医療・教育分野に強み 研究・医療・教育・小規模
ダイセン・メンブレン・システムズ株式会社 膜分離技術に特化。UF膜(限外ろ過膜)の製造で定評あり 工場排水・水処理全般


メルクのMilli-Qシリーズは、ラボ向け超純水装置として国内シェア7割超という圧倒的なシェアを持ちますが、国内製品に比べて本体価格が高めという点には注意が必要です。意外ですね。


参考:純水製造装置メーカーのランキングと詳細比較はこちら
Metoree「純水製造装置メーカー45社一覧とランキング」


純水製造装置の種類と仕組みを建築業向けに解説

純水製造装置は、精製する仕組みの違いによって大きく4種類に分類されます。建築業の現場で使う場合、それぞれの特性を理解して適切な方式を選ぶことが、コストと水質のバランスを保つ鍵になります。


① イオン交換樹脂方式


水中のカルシウムイオン(Ca²⁺)・マグネシウムイオン(Mg²⁺)などの陽イオンと、塩化物イオン(Cl⁻)・硫酸イオン(SO₄²⁻)などの陰イオンを、イオン交換樹脂に吸着させて除去する方式です。構造がシンプルで初期費用が安く、小規模な現場向けには導入しやすいのが大きなメリットです。ただし、樹脂の吸着能力には限界があるため、定期的な再生(塩酸・苛性ソーダによる処理)または交換が必要になります。有機物や微粒子の除去には不向きという点も覚えておきましょう。


② 逆浸透膜(RO膜)方式


「RO」はReverse Osmosis(逆浸透)の略です。非常に小さな孔を持つ膜(RO膜)に高圧をかけることで、水分子だけを通過させ、ほぼすべての不純物を除去します。イオンだけでなく、有機物・微生物まで幅広く除去できる万能な方式です。建築業の外壁洗浄・高圧洗浄用途では、このRO膜方式が最も一般的に採用されています。RO水が条件です。


一点注意が必要なのは、処理した水の50〜70%しか純水にならず、残りは「濃縮水」として排水されることです。つまり水道代の一定割合は廃棄されます。これは場合によっては無視できないコストになります。


③ EDI(電気脱イオン)方式


EDIはElectro-Deionizationの略で、イオン交換樹脂と直流電流を組み合わせてイオンを継続的に除去する方式です。薬品による樹脂再生が不要で、電力だけで連続運転できるという大きなメリットがあります。ランニングコストが安定しており、大量の純水を継続的に使う工場・プラントに向いています。初期費用は高めですが、薬品コストがかからないため長期的には経済的です。


④ 蒸留方式


水を加熱・蒸発させて再凝縮させる最も古典的な方法です。不揮発性の不純物はほぼ除去できますが、エネルギー消費が大きく、製造スピードが遅いため、大量の純水を必要とする建築現場には向きません。実験室や特定の研究用途で使われることが多いです。







































方式 初期費用 ランニングコスト 除去できるもの 建築業向き度
イオン交換 低め 樹脂交換費が発生 イオン類のみ ⭐⭐⭐
RO膜(逆浸透) 中程度 比較的安定 イオン・有機物・微生物 ⭐⭐⭐⭐⭐
EDI 高め 薬品不要で安定 イオン類(連続除去) ⭐⭐⭐
蒸留 低〜中 電気代が高い 不揮発性不純物全般


建築業・塗装業の現場で最初に検討すべきはRO膜方式の装置です。イオンから有機物まで幅広く除去でき、水質が安定しており、メーカー各社も豊富なラインナップを揃えています。


参考:各方式の詳細な仕組みと比較は以下を参照
三浦工業「純水装置の種類について」


純水製造装置の価格相場と導入コストの現実

純水製造装置の導入を検討するとき、最初に確認すべきなのは「本体価格だけ」ではありません。装置を長期間使う以上、電気代・消耗品費・メンテナンス費を含めた「トータルコスト(ライフサイクルコスト)」で比較することが必須です。


本体価格の目安


- 小型(研究室・ラボ用、1日数L〜100L未満):10万円〜100万円程度
- 中型(業務用、1日100L〜1,000L):100万円〜500万円程度
- 大型(工場・プラント用、1日1,000L以上):500万円〜数千万円(要見積もり)


目安として、1日の使用流量が200L未満なら100万円未満のモデルが多く、200L以上になると100万円以上が一般的です。建築現場の高圧洗浄用途であれば、RO膜方式の中型装置(100万円〜300万円程度)が現実的な選択肢になります。


ランニングコストの内訳


| コスト項目 | 頻度・目安 | 年間コスト感 |
|---|---|---|
| 電気代 | 常時 | 数万円〜数十万円 |
| RO膜交換 | 3〜5年ごと | 数万円〜数十万円 |
| フィルター交換 | 数ヶ月ごと | 数万円〜10万円程度 |
| イオン交換樹脂交換/再生 | 半年〜数年 | 数万円〜 |
| 定期メンテナンス | 年1回程度 | 数万円〜 |


三浦工業の導入事例によれば、旧来の純水システムからミウラ製に切り替えたことで、10m³/hあたり年間約450万円のランニングコスト削減を実現した実績があります。これは大規模工場の話ですが、中規模でも適切な装置選びでコストは大きく変わります。


レンタル・月額サービスという選択肢も


装置を購入する以外に、月額定額料金で純水を利用できるサービスも存在します。栗田工業が提供する「KWSS(純水供給サービス)」は、同社保有の純水装置を顧客の工場内に設置するモデルで、高額な初期投資が不要です。現場の規模や資金計画に応じてレンタル・サービス利用も検討に値します。


参考:純水供給サービスの詳細はこちら
栗田工業「純水供給サービス KWSS」


建築業従事者が純水製造装置を選ぶための具体的ポイント

建築業・塗装業の現場で純水製造装置を選ぶ際は、一般的な工場・研究室向けとは少し異なる視点が求められます。現場特有のニーズを踏まえた、失敗しない選定ポイントを確認しましょう。


ステップ① 使用目的と必要な水量を確認する


まず「何のために使うのか」を明確にすることが出発点です。


- 外壁・屋根の高圧洗浄用(塗装前の下地処理)
- 建設機械・車両の洗車用
- 塗料・洗浄剤の希釈用
- ボイラー・スチーム機器の給水用


使用目的が決まったら、1日に必要な水量(L/日)を試算します。1日の水量が少ない現場(200L未満)なら小型装置で十分ですが、大規模改修工事で毎日大量に使う場合は中型以上が必要です。


ステップ② 設置環境と電源を確認する


現場での設置では、以下を必ず事前確認してください。


- 電源の種類(100Vか200Vか)
- 給水・排水の接続口の有無
- 設置スペースとメンテナンスのためのスペース
- 屋外使用の場合は防水・防塵性能の有無


見落としが多いのが「濃縮排水(廃水)の処理経路」です。RO膜方式では処理水の30〜50%が廃棄されるため、排水経路の確保が必要です。これが条件です。


ステップ③ アフターサービスと消耗品の供給体制


精密機器である純水製造装置は、導入後のサポート体制が非常に重要です。特にフィルターやRO膜などの消耗品の入手しやすさと、故障時の対応速度は実際の運用に大きく影響します。


- サービス拠点が自社の現場エリアにあるか
- 消耗品の在庫が安定して供給されるか
- 緊急時の訪問対応が可能か
- 担当エンジニアの専門性


ステップ④ 独自視点:中古装置のリスクを見極める


コスト重視で中古の純水製造装置を検討するケースもありますが、注意が必要です。RO膜の残寿命が不明なものは、見た目には問題なくても水質が保証されません。また、メーカーのサポート対象外になっていて消耗品が入手困難なケースもあります。


中古装置を購入する場合は、必ず以下を確認することをおすすめします。


- 現在の水質測定値(電気抵抗率・導電率)
- RO膜・フィルターの交換履歴と現在の状態
- メーカーによる点検・整備証明の有無
- 消耗品の継続供給が可能かどうか


初期費用を抑えるために中古を選んで、すぐにRO膜の交換が必要になるケースは珍しくありません。装置本体の設計寿命は10〜15年ですが、消耗品の状態次第で大きくコストが変わります。厳しいところですね。


参考:純水装置の選び方・設置・コスト・メンテナンスの詳細解説
セイスイ株式会社「失敗しない純水装置の選び方」


主要メーカー別の純水製造装置おすすめモデルと特徴まとめ

建築業・産業用途で実績豊富なメーカーの製品ラインナップについて、もう少し詳しく整理します。メーカーの「中の人視点」ではなく、ユーザーとして使いやすさとコストの観点からまとめました。


オルガノ株式会社


1946年創立の総合水処理エンジニアリング企業で、小規模なラボ用から大規模な工場用まで幅広い製品群を持ちます。特に半導体向け超純水システムでTSMCへの実績があり、国内の超純水製造装置市場では栗田工業と双璧をなす存在です。分析技術とグローバル展開において高い評価を受けており、大規模な建設プロジェクトやインフラ工事での純水供給にも対応できます。


公式サイト:オルガノ株式会社


栗田工業株式会社


国内トップシェア(世界35〜45%)を誇る水処理の巨人です。「水処理装置の納入から、定期メンテナンスまでを一貫して手掛ける」というビジネスモデルで、導入後のサポートが充実しています。「スケール対策」「脱塩効率」「長期安定性」に強みを持ち、建築現場のような過酷な運用条件でも安定稼働が期待できます。


公式サイト:栗田工業株式会社(KCRセンター)


三浦工業株式会社


純水システムのランニングコスト削減で圧倒的な実績を持つメーカーです。同社の純水システムは「従来比ランニングコスト約45%ダウン」という数字を公表しており、長期的な運用コストを重視する建築会社・施工管理会社にとっては特に検討価値が高いです。ボイラー・スチーム設備との親和性も高く、設備全体でのコスト最適化が期待できます。


公式サイト:三浦工業「純水システム」


メルク株式会社(Milli-Qシリーズ)


1668年ドイツ創業という世界最古クラスの医薬品・化学メーカー。2010年に米ミリポア社を買収し、純水・超純水装置分野を強化しました。Milli-Qシリーズはラボ向け超純水装置として世界標準とも言えるブランドですが、本体価格が国内製品より高めな点がデメリットとして挙げられます。純粋に洗浄水質の高さにこだわるなら選択肢に入ります。


アドバンテック東洋株式会社


1917年創業の老舗メーカー。国内初の濾紙・試験紙メーカーとして積み上げたフィルター技術を軸に、純水製造装置を展開しています。自社製品だけでなく他社製品も取り扱い、ワンストップで対応できる体制が強みです。小規模な研究室・現場事務所レベルの純水需要には特に向いています。








































メーカー 特に向いている建築業用途 価格帯の目安 サポート体制
オルガノ 大規模プロジェクト・インフラ工事 中〜高 ◎ エンジニアリング力高い
栗田工業 継続稼働・長期運用・工場付帯設備 中〜高 ◎ メンテナンスまで一貫対応
三浦工業 コスト削減重視・ボイラー併用 ○ 全国サービス網あり
メルク(Milli-Q) 超高品質な洗浄水・分析用途 高め ○ 国際ブランドの安心感
アドバンテック東洋 現場事務所・小規模用途 低〜中 ○ ワンストップ対応


最終的に「このメーカーが絶対おすすめ」という答えは存在しません。自社の使用目的・水量・予算・設置環境に合わせて複数社に相談・見積もりを取ることが最も確実な選び方です。


参考:純水製造装置のメーカーと製品一覧の詳細比較
イプロス「純水製造装置 メーカー・企業25社の製品一覧」




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