シリル化アクリレート系シーリング材 種類 特長 用途 比較 施工

シリル化アクリレート系シーリング材 種類 特長 用途 比較 施工

記事内に広告を含む場合があります。

シリル化アクリレート系シーリング材 特長 用途 比較

シリル化アクリレート系シーリング材の全体像
🏗️
高耐候・高耐久で外装向き

長期耐候性と目地周辺の美観維持に優れ、カーテンウォールやガラス周り、タイル・コンクリート目地に多用される理由を整理します。

⚖️
他シーリング材との使い分け

シリコーン系や変成シリコーン系との違いを耐候性・汚染性・塗装適性・プライマー必要性で比較し、現場での材料選定の軸を示します。

🛠️
施工品質とトラブル対策

プライマー処理や目地設計、下地条件など、カタログには書かれにくい施工上の落とし穴と、その防ぎ方を解説します。

シリル化アクリレート系シーリング材 種類と主な用途


シリル化アクリレート系シーリング材は、高耐候・高耐久を狙った外装用シーリングとして開発されたグレードで、特にカーテンウォールやガラス回り、タイル・コンクリート目地などに用いられます。
アクリレート骨格にシリル基を導入した「シリル化ポリアクリレート」を主成分とする製品群もあり、建築物の長寿命化と高意匠性をテーマにした高性能タイプ(SA-2 など)が各社から展開されています。
一般的な分類では、シリル化アクリレート系は以下のような用途ゾーンで位置づけられます。ina-gr+4​

  • カーテンウォール目地(アルミ・ガラス・金属パネルの取り合い)。
  • ガラス周り(サッシュとガラスの取り合い、カーテンウォールのグレージング部)。
  • タイル貼り外壁の目地やパネル目地、コンクリート打ち継ぎ部。
  • 撥水汚染を嫌う高意匠外壁や、長期美観維持が求められる外装部。

なかには、極力目地幅を抑えながらも長期の動きに追従させるために、応力緩和性や低モジュラスを強調したタイプもあり、タイルのひび割れ防止と仕上げの割れ抑制を両立させる設計が行われています。kindaikenchiku+1​
また、近年は環境配慮型として、溶剤量や可塑剤量を抑えながら高耐久を実現した低汚染仕様も増えており、改修工事での臭気配慮や周辺仕上げ材への影響低減が意識されています。marta+2​

シリル化アクリレート系シーリング材 特長とメリット・デメリット

シリル化アクリレート系シーリング材の代表的な特長は「高耐候・高耐久」と「目地周辺の撥水汚染が少ないこと」で、長期にわたり外装の美観を維持しやすい点が評価されています。
撥水汚染とは、シリコーン系シーリング材から滲み出たシリコーンオイルに大気中の塵や煤が付着し、目地廻りに黒い汚れが帯状に残る現象であり、シリル化アクリレート系ではこのリスクを大幅に抑えられることが外装分野での大きなメリットです。
メリットとしてしばしば挙げられるポイントは次の通りです。sho-han+6​

  • 高い耐候性・耐久性により、長期にわたり弾性とシール性を維持しやすい。
  • 目地周辺の撥水汚染を起こしにくく、高意匠外壁の美観を保持しやすい。
  • ガラス・タイル・コンクリートなど多様な被着体に適合する設計が多い。
  • 建築物の長寿命化を目的とした高グレード品では、クラック追従性や低汚染性を両立している。

一方で、デメリット・注意点も明確です。sho-han+3​

  • シリコーン系に比べるとプライマーが必須となるケースが多く、手間と管理が増える。
  • 製品によっては塗装との相性や上塗り材の選定に制約があり、メーカー仕様書の確認が不可欠。
  • 材料単価は一般的なアクリル系や一部変成シリコーン系より高くなることが多く、コスト計画上の説明が必要。

意外なポイントとして、シリル化ポリアクリレート系の一部製品では、紫外線による架橋制御や可塑剤の揮発抑制技術により、長年使用しても「肉やせ」が小さい配合設計がなされており、後年の再シール時に撤去量が少なくて済むケースが報告されています。kindaikenchiku+1​
また、撥水汚染を抑える設計は雨筋汚れの減少にもつながるため、外装清掃の頻度低減や高所作業のコスト削減という観点から、ビルオーナーに説明すると納得が得られやすいメリットとなります。ina-gr+2​
シリル化アクリレート系シーリング材の高耐候・高耐久性や撥水汚染抑制の仕組み、適用部位の推奨範囲を整理する際に参考になる技術解説です。


シーリング材系仕上技術のニュートレンド(近代建築社)

シリル化アクリレート系シーリング材 他材料との比較と選定のポイント

実務では、シリル化アクリレート系シーリング材はシリコーン系、変成シリコーン系、ポリウレタン系などと比較しながら選定されます。
シリコーン系は耐水性・耐熱性に優れる一方で目地周辺の撥水汚染や「塗装がのらない」という欠点があり、外壁や塗装仕上げ面の目地には適さないとされることが多く、その補完的ポジションとしてシリル化アクリレート系が位置づけられています。
変成シリコーン系シーリング材は「上から塗装できる」「汚染が少ない」という特長を持ち、カーテンウォール目地などで広く用いられていますが、一部グレードでは薄層未硬化現象(MS-2)に注意が必要とされています。sho-han+2​
これに対してシリル化アクリレート系は、ガラス回りやタイル外壁など高意匠部での長期美観維持を前面に出した設計が多く、特にガラスや金属とタイル・コンクリートが複合するディテールで選択されることが増えています。esakihome+4​
実務での選定軸を整理すると、次のような考え方が有効です。marta+6​

  • 高意匠タイル外壁やガラスカーテンウォールで、長期の美観と耐候性を最優先 → シリル化アクリレート系。
  • 塗装仕上げのサイディング目地などで塗装一体感を優先 → 変成シリコーン系。
  • 水回りや塗装を前提としない金属・ガラス取り合い → シリコーン系。
  • 歩行部や床目地など、機械的強度と耐摩耗性を重視 → ポリウレタン系やポリサルファイド系を検討。

実は、カタログ上は「ガラス周り」とされているだけでも、耐候性ランクや期待耐用年数に差があるため、仕様書の期待耐用年数や保証条件を確認してから採用することが、クレーム低減の観点で重要です。ina-gr+6​
また、既存のシリコーン系シールを撤去してシリル化アクリレート系に更新する場合、下地に残存したシリコーンオイルが新規材の接着性に影響する可能性があり、研磨や溶剤拭き、専用プライマーなどの処理仕様をメーカーに確認する必要があります。sho-han+4​
シーリング材の種別や用途、特徴を広く把握するうえで参考になる基礎解説です。


シーリング材の種類と用途・特徴(細田塗装店)

シリル化アクリレート系シーリング材 施工手順と現場での注意点

シリル化アクリレート系シーリング材の施工手順自体は、一般的な外壁シーリングと大きく変わりませんが、高耐候グレードの性能を発揮させるには、目地設計とプライマー処理が特に重要になります。
施工フローとしては、既存シール撤去→目地清掃→マスキング→プライマー塗布→シーリング材充填→ヘラ仕上げ→マスキング撤去→養生・硬化確認という基本工程を確実に守ることが前提です。
とくに注意したいポイントは次の通りです。mr-produce+6​

  • 下地が濡れている状態(降雨・降雪時や結露面など)では施工を行わないこと。
  • 被着体の種類(化成処理鋼板・フッ素塗装面・ガラスコーティング面など)に応じて、研磨や脱脂の要否を確認すること。
  • 指定プライマーを「薄く均一に」塗布し、乾燥時間を守ること(塗りすぎや未乾燥での充填は密着不良の原因)。
  • 目地寸法(幅・深さ)とバックアップ材の設定を行い、二面接着になるよう配慮すること。
  • シーリング材は途切れなく連続して充填し、ヘラで押し込みながら表面をなだらかに整えること。

意外なトラブルとして、シリル化アクリレート系でも施工時の環境条件や下地処理が不十分な場合、初期の界面剥離や、目地周辺のわずかな色ムラが発生することがあります。sho-han+6​
このため、特に高層部や雨掛かりの厳しい部位では、事前に試験施工を行い、1シーズン程度の経過観察を踏まえて仕様確定するケースもあり、長期保証物件ではメーカー立会いを求めることがリスク低減につながります。kindaikenchiku+1​
シーリング施工の基本工程や注意点を映像で確認したい場合に役立つコンテンツです。


外壁目地のシーリング施工手順(動画解説)

シリル化アクリレート系シーリング材 独自視点:長寿命化設計と維持管理計画への活かし方

シリル化アクリレート系シーリング材は「高耐候・高耐久」というカタログ表現だけ見ると、単にグレードの高い外装用シーリングと捉えられがちですが、実務では建物のライフサイクルコストを下げるためのキー部材として位置づける考え方が広がっています。
外装仕上げの改修周期を決める際に、仕上げ塗膜だけでなくシーリング材の劣化がボトルネックになることが多く、シリル化アクリレート系を採用することで塗装周期とシーリング補修周期を近づけ、足場仮設の回数自体を減らす設計も行われています。
長寿命化の観点から見ると、次の点が実務的なメリットとして効いてきます。esakihome+4​

  • 撥水汚染が少ないため、タイルやガラスの意匠性を長期に維持でき、意匠性を重視する物件での改修提案に説得力が増す。
  • 肉やせの少ない配合設計により、10年以上経過してもシール厚を比較的確保しやすく、再シール時の撤去量削減と工期短縮につながる。
  • 高層建物や大規模商業施設では、シーリングの高耐久化によって外装全体の更新タイミングを揃えやすくなり、オーナー側の中長期修繕計画の見通しが良くなる。

さらに、環境配慮やサステナビリティの観点からは、長寿命シーリング材の採用が「材料の使用量削減」「足場・仮設資材の削減」「廃棄物の発生回数削減」といった間接的な環境負荷低減にもつながるため、近年のZEB・ZEB ReadyやESG投資に配慮した建築計画においても提案材料になり得ます。kindaikenchiku+1​
設計や積算の段階で、シリル化アクリレート系シーリング材の単価差だけでなく、ライフサイクル全体の補修コストと環境負荷を織り込んだ比較を行うことで、従来以上に根拠ある材料選定ができるようになります。ina-gr+3​
シリル化アクリレート系シーリング材の高性能化や建物長寿命化との関係を技術的に解説した資料です。


高耐久・高意匠性のシリル化アクリレート系シーリング材(MARTA)




セメダイン(CEMEDINE) 耐火シール120 シリル化アクリレート系 シーリング材 ホワイト 333ml 内外装 目地用 SK-434 10本セット