竹垣の作り方DIYで自作する完全手順と種類別コツ

竹垣の作り方DIYで自作する完全手順と種類別コツ

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竹垣を作り方DIYで自作する完全手順と種類別コツ

夏に切った竹を使うと、冬伐採の竹より3倍以上腐りやすく現場交換コストが跳ね上がります。


🎋 この記事でわかること
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DIYに必要な道具と材料

のこぎり・シュロ縄・水平器など、最低限そろえるべき道具と、ホームセンターで買える材料の選び方を解説します。

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竹垣の種類と選び方

建仁寺垣・四ツ目垣・御簾垣など主要な種類の特徴を比較し、設置目的に合った竹垣の選び方を紹介します。

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耐久性を左右する竹の切り時

竹を切る季節ひとつで耐久年数が大きく変わります。正しい伐採時期と防腐処理の方法を具体的に説明します。


竹垣DIYに必要な道具と材料の準備


竹垣のDIYで最初につまずくのは、道具の選択ミスです。建築業の現場で木材を扱い慣れていても、竹は木材と性質が異なるため、専用の視点で道具を選び直す必要があります。


まず切断工具として、竹専用または刃の細かい「竹用のこぎり」を用意しましょう。一般的な大工用のこぎりでは刃が引っかかりやすく、竹の繊維に沿って割れてしまうことがあります。剪定ばさみも、細い立子(たてこ)の調整に不可欠です。支柱の打ち込みには「掛矢(かけや)」または「大型ハンマー」が適しています。インパクトドライバーは支柱を金具で固定する場合に役立ちます。


寸法管理のために「メジャー」と「水平器」は必須です。水平がわずか5mmズレるだけで、仕上がりが明らかに傾いて見えてしまいます。これが基本です。


道具 用途 補足
竹用のこぎり 竹の切断 刃の細かいものを選ぶ
剪定ばさみ 細竹・立子の微調整 刃がしっかりしたものを
大型ハンマー/掛矢 支柱の打ち込み 地盤によって使い分ける
メジャー・水平器 寸法確認・水平確認 仕上がり品質に直結する
シュロ縄 竹同士の結束 水で湿らせると締まりやすい
軍手・安全メガネ 安全確保 竹のとげ・破片から手と目を守る


結束材として使う「シュロ縄」は、水で湿らせてから使うと伸縮性が増し、しっかりと締まります。針金も補助的に使いますが、表に見える箇所にはシュロ縄を選ぶのが美観上の鉄則です。これは使えそうです。


ホームセンターで材料を調達する場合、竹材の品揃えは店舗規模によって大きく異なります。コメリやカインズなどの大型店では割竹・丸竹・シュロ縄・支柱杭がほぼ一式そろいますが、小規模な店舗では竹材の取り扱いがない場合もあります。事前に電話で在庫確認をしておくと二度手間が省けます。竹材を自前で山から調達する場合は、後述する「切り時」の知識が耐久性を大きく左右します。


竹垣の種類と特徴を建仁寺垣・四ツ目垣・御簾垣で比較

竹垣はDIYの難易度と仕上がりのイメージが、種類によって大きく変わります。代表的な種類の特徴を把握することが、後悔しない選択につながります。


「建仁寺垣(けんにんじがき)」は最も普及している遮蔽垣で、割り竹を隙間なく立て並べた構造です。目隠し性能が高く、1スパン(幅1.7m程度)で統一された見た目が出せます。ただし、割り竹を均一に並べる作業には手間がかかり、押縁(おしぶち)の水平を出す技術も必要です。DIY難易度は中〜上級と考えると良いでしょう。


「四ツ目垣(よつめがき)」は竹を縦横に組み合わせた透かし垣で、向こう側が見える開放的なデザインが特徴です。構造がシンプルで、はじめてのDIYに向いています。茶庭や小庭の仕切りとして使われることが多く、視界を遮らずに空間を区切る用途に最適です。DIYの難易度は初〜中級です。


「御簾垣(みすがき)」は細い竹を横に積み上げたすだれ状の垣根で、上品な印象を与える遮蔽垣です。通気性と目隠し性能を両立しています。構造上、細竹の量が多く必要になるため、材料費がやや高くなる傾向があります。


種類 目隠し性 DIY難易度 主な用途
建仁寺垣 高い 中〜上級 目隠し・境界
四ツ目垣 低い(透かし) 初〜中級 茶庭の仕切り・空間演出
御簾垣 中〜高い 中級 玄関・目隠しと通気の両立
大津垣 中〜高い 中級 和風外構・車止め
桂垣 高い 上級 数寄屋建築・茶庭


目的が「プライバシーの確保」なら建仁寺垣や御簾垣、「庭の雰囲気づくり」なら四ツ目垣や大津垣が適しています。モダンな住宅外構には、四ツ目垣のシンプルな直線的デザインが違和感なく馴染みます。つまり用途と場所で選ぶのが原則です。


建仁寺垣・竹垣の専門店「長岡銘竹」による各種竹垣の詳細・FAQ。竹垣の耐用年数や素材の違いについても参考になります。


よくあるご質問 | 建仁寺垣・竹垣の専門店 長岡銘竹


竹垣DIYの基本手順:支柱・胴縁・立子の組み方

竹垣を作る上での核心は、「支柱→胴縁→立子」の順番を崩さないことです。この順序を守るだけで、仕上がりのゆがみを大幅に防げます。


① 支柱(親柱・間柱)を立てる


支柱は竹垣全体の骨格です。通常、直径60〜80mm程度の木柱か単管パイプを使い、地面に30〜50cm(目安:手のひら3〜4枚分)埋め込みます。支柱の間隔は1.5〜2mを基本とし、正面から見てまっすぐになるよう水平器で都度確認します。支柱が傾くと全体が歪むため、ここが最も丁寧に行うべき工程です。


② 胴縁(横桟)を取り付ける


胴縁は立子を支える横方向の竹材です。竹の元口(根元側)と末口(先端側)を交互に配置すると、竹の太さのバラつきが目立ちにくくなります。胴縁の継ぎ目は「印籠継ぎ(いんろうつぎ)」という手法が使われます。竹の中に細い竹を差し込んで延長する方法で、継ぎ目が目立たず同じ太さに見せることができます。これは職人の現場でも当たり前に使われる技法です。


③ 立子(縦竹)を並べる


立子は竹垣の表情を決める部材です。太い順か細い順に揃えて並べると、目が自然に流れて美しく見えます。天端(上端)付近に極端な曲がりがある竹は、目立つ位置に使わないのがコツです。いぼ結び(男結び)でシュロ縄を使って胴縁と固定します。


④ 押縁(仕上げの横竹)を取り付ける


建仁寺垣など遮蔽垣では、立子を並べた後に表面から押縁を取り付けて固定します。押縁の水平が仕上がりの印象を大きく左右します。なお、押縁を取り付ける前後にキッチンハイターで竹を洗うと、表面の汚れが落ちて青みが長持ちします。竹を組んだ後でも洗えるため、無駄がありません。


竹垣職人の作り方を動画で解説している十川日本庭園研究室。支柱の立て方・胴縁のつなぎ・立子の並べ方などの工法を詳しく解説。


竹垣作りのコツ その1 - 十川日本庭園研究室


竹垣DIYに使うシュロ縄の結び方:いぼ結び・からげ結び

結び方を間違えると、見た目だけでなく竹垣の強度にも直接影響します。ここは妥協せずに習得すべきポイントです。


「いぼ結び(男結び)」は竹垣で最もよく使われる結び方で、竹と竹を十字に交差させて固定するときに使います。シュロ縄を水に濡らしてから使うと、繊維が柔らかくなって締まりやすくなります。コメリのHowto情報でも図解付きで手順が解説されているため、初めての方はまず図を見ながら練習することをおすすめします。


「からげ結び(からみ結び)」は、立子と胴縁を結びつける際に立子が乱れにくくするための補助的な結び方です。いぼ結びだけでは立子がずれやすい段(2段目・4段目など)にからげ結びを入れると全体が安定します。これが条件です。


「巻き結び(クローブヒッチ)」は支柱にシュロ縄を素早く掛けて仮固定するときに使います。ただし、これ単独では強度が不十分なため、常設部分の仕上げにはいぼ結びを使うのが原則です。


  • 💡 いぼ結び:交差部の固定に使う。シュロ縄を濡らすと締まりが増す
  • 💡 からげ結び:立子の乱れ防止に使う。2段・4段目の補助として効果的
  • 💡 巻き結び:仮固定・支柱への縄掛けに使う。仕上げには不向き


結び方は文章だけでは習得しにくいため、実際には動画での確認が有効です。造園職人向けのロープワーク解説として定評のあるPOLALOP / ポラロップのYouTubeチャンネルでは、いぼ結びの手順を丁寧に動画で解説しています。現場で使える内容なので確認しておくと作業効率が上がります。


コメリによるいぼ結びの手順解説(図解付き)。竹垣DIYの初心者にわかりやすい内容です。


ロープの結び方|いぼ結び|howto情報 - コメリ


竹を切る時期と防腐処理で竹垣DIYの耐久年数が変わる理由

竹の伐採時期は、竹垣の寿命に直結します。これは多くのDIY解説記事では軽く触れられるだけですが、建築現場で竹を調達して使う方には特に知っておいてほしい知識です。


竹を切るのに適した時期は、10月〜1月の秋冬です。この時期の竹は休眠期に入っており、内部の水分量・糖分・デンプンが少なくなっています。糖分とデンプンが少ない竹は害虫(特にタケシミ虫など)が好まず、虫食いのリスクが大幅に下がります。乾燥も早く進み、材として締まった状態になります。耐久性が増すというわけです。


一方、春〜夏に伐採した竹はタケノコを伸ばすために糖分とデンプンを大量に蓄えており、害虫の格好の餌となります。専門店「長岡銘竹」の情報によれば、適切な環境と管理で竹垣は30年以上もつ事例もある一方、夏に切った竹を無処理で使うと風通しの悪い場所では3〜5年で腐食が進むこともあります。


天然竹を使う場合の防腐・防虫処理としては、次のような方法が現場で実績があります。


  • 🌿 冬に伐採する:最も根本的な対策。水分・糖分を少なく保つ
  • 🌿 水浸し処理:伐採後すぐに流水に約1ヶ月浸けて糖質を洗い出す。その後十分乾燥させる
  • 🌿 防腐剤の塗布:乾燥後にキシラデコールなどの木材保護塗料を塗る。竹専用の「竹ガード」(屋外暴露6年以上の効果が確認されている製品)も市場に出ている
  • 🌿 キッチンハイターによる洗浄:竹を組んだ後でも使えるため手間が少ない。表面の青みが長持ちする


天然竹の耐用年数は一般的に5〜10年とされますが、風通しのよい場所での設置+冬伐採+防腐処理の組み合わせで30年以上もつ事例も報告されています。対して、処理なしで夏切りの竹を使えば3年程度での腐食リスクが高まります。材料調達の段階で時期を選べる場合は、必ず秋冬を選ぶべきです。


竹の切り旬に関する詳細な解説。虫がつきやすい竹・つきにくい竹の違いを専門的に説明しています。


京都新聞コラムVol.18『竹の切り旬』- 長岡銘竹


竹材の防虫・防腐技術について科学的な視点で解説。水浸し処理やホウ酸塩溶液の活用法なども紹介されています。


竹材の防虫技術ー竹の耐久性をあげる- – ChiePro(国際農林水産業研究センター)


天然竹と人工竹垣フェンスのコスト・耐久性を比較して選ぶ方法

DIYで竹垣を作る際、天然竹にするか人工竹(樹脂製)にするかは、コストと耐久性のどちらを優先するかで決まります。建築現場でお客様への提案材料としても知っておきたい情報です。


天然竹垣の設置費用は、プロに依頼する場合で1mあたり約1万2,000〜1万8,000円(天然竹を使った四ツ目垣・建仁寺垣の場合)が相場です。職人による本格施工では1mあたり約4万円前後になるケースもあります。天然竹の材料のみをホームセンターで調達してDIYすれば、材料費は1スパン(1.7m幅・高さ1.8m程度)で3,000〜8,000円程度に収まる場合があります。


一方、人工竹垣(樹脂製)の既製品パネルは、1mあたり2万〜4万円程度が相場で、施工費を含めると3万円前後になります。初期費用は天然竹より高めですが、防腐・防虫処理が不要でメンテナンスほぼゼロ、耐用年数は15〜20年以上が期待できます。


比較項目 天然竹(DIY) 人工竹(既製品)
初期費用(材料のみ) 3,000〜8,000円/スパン 2〜4万円/m
施工難易度 中〜上級(要技術) 低〜中(パネル取付)
耐用年数 5〜10年(処理次第で30年以上) 15〜20年以上
メンテナンス 防腐塗布・清掃が定期的に必要 ほぼ不要
見た目の変化 経年変化で飴色に。侘び感が出る 変化が少ない
環境負荷 低い(自然素材・分解可能) やや高い(プラスチック系)


長期的なトータルコストで考えると、天然竹は適切なメンテナンスをしない場合に交換コストが積み重なる可能性があります。一方、人工竹は初期投資が高いものの、10年以上使う前提ならランニングコストで優位になるケースもあります。提案先の用途や管理体制に合わせて、どちらが適しているかを判断するのが現場でのベストプラクティスです。耐久性を優先するなら人工竹が条件です。


天然竹と人工竹の費用・耐久性を比較した詳細ページ。設置事例と費用の目安も掲載されています。





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