木部用上塗り塗料 選び方 種類 施工手順 メンテナンス

木部用上塗り塗料 選び方 種類 施工手順 メンテナンス

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木部用上塗り塗料 種類と選び方

木部用上塗り塗料の全体像
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主な種類と塗膜性能

造膜・含浸タイプやウレタン・ラッカーなど、木部用上塗り塗料の基本的な分類と性能差を整理します。

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下塗り・防腐剤との相性

木材用防腐剤や下塗りとの組み合わせと、密着不良や早期剥離を防ぐための実務上の見極め方を解説します。

耐久性とメンテナンス戦略

屋外木部特有の膨張収縮や紫外線劣化を踏まえ、塗装サイクルを長持ちさせるメンテナンス設計の考え方を紹介します。

木部用上塗り塗料 種類ごとの特徴と仕上がりの違い


木部用上塗り塗料を検討する際は、まず「造膜タイプ」と「含浸タイプ」という大きな分類を押さえると整理しやすくなります。 造膜タイプは水性ウレタンニスやラッカー、2液ウレタンなど、木材表面に塗膜を形成して保護するタイプで、テーブル天板や建具のように耐摩耗性が求められる部位に適しています。
一方、含浸タイプはオイルステインや木材保護塗料に代表され、木材内部に浸透して保護するため、木目を活かしつつ屋外部材の防腐・防カビ・防虫を狙う場面で多用されます。 木部用上塗り塗料として含浸タイプを採用する場合、艶感や着色の均一性よりも、木の呼吸性や追従性を重視した仕様設計がポイントになります。
木部用上塗り塗料の代表格であるウレタン系は、1液と2液で耐久性や施工性が大きく異なります。 1液ウレタンは扱いやすくDIY向きですが、2液ウレタンは硬化剤を混合することで高い耐摩耗性と耐薬品性を発揮し、店舗什器やフローリングなどハードユースの木部に多く採用されています。 また水性ウレタンニスは溶剤臭が少なく室内向けに優れますが、油性ウレタンと比較すると乾燥条件や下地の含水率にシビアで、冬場や多湿環境では乾燥不良に配慮した段取りが欠かせません。hirano-syouten+3​
ラッカー塗料は乾燥が早く研ぎ出し性に優れる一方で、屋外の紫外線や水分には弱く、あくまで室内建具や家具など限定された用途で木部用上塗り塗料として選択すべき材料です。 近年はジェルタイプのステインや多用途水性塗料も木部用上塗りとして活用されており、垂れにくさや色数の豊富さを理由に、造作棚やアクセントウォールなど細かい意匠部位で採用が増えています。atomsupport-direct+1​

木部用上塗り塗料 選び方と防腐剤・下塗りとの相性

木部用上塗り塗料を選定する際の見落としがちなポイントが、「防腐剤や下塗りとの相性」です。 木材用防腐剤の成分が油性か水性かによって、その上に塗る上塗り塗料も基本的には同系統を選ぶ必要があり、油性防腐剤の上に水性上塗りをかけると密着不良やベタつきが長期化するリスクがあります。
また、キシラデコールやクレオソートなど特定の木材保護剤は、メーカーが推奨する専用上塗り塗料や重ね塗り不可の組み合わせが明確に決められており、仕様書を確認せずに一般ペンキをかぶせると、1年以内に剥離や退色が顕在化する例も報告されています。
下塗りについては、木部用シーラーサンディングシーラーの有無が、上塗りの平滑性と吸い込みムラに直結します。 特に広葉樹系の硬い木や導管が粗い針葉樹では、木地調整と下塗りを省略すると、ウレタンやニス系の木部用上塗り塗料がどれだけ高性能でも、「艶ムラ」「ピンホール」「気泡跡」といった仕上げ不良につながりやすくなります。 実務的には、サンドペーパーの番手を80→120→240と段階的に上げて木目に沿って研磨し、埃を完全に除去したうえで下塗り→中塗り→上塗りの三工程を徹底することで、塗膜寿命が一段階違ってくるとされています。k-skn+3​
さらに意外な盲点として、加圧注入材(防腐処理済み材)では、注入薬剤が残留していると上塗りの乾燥遅れやベタつきを起こすことがあり、メーカーが推奨する「放置期間」を経過してから木部用上塗り塗料を適用することが重要です。takebi+1​

木部用上塗り塗料 施工手順と三度塗りの実務ポイント

木部用上塗り塗料の施工で基本となるのが「三度塗り」で、下塗り・中塗り・上塗りの各工程を明確に分けることが木部ならではの動きに対応するコツです。 下塗りでは木部用プライマーやシーラーを用いて素地への吸い込みを均一化し、中塗りで塗膜厚を確保したうえで、上塗りで艶と色を整えますが、それぞれの工程で乾燥時間を短縮しすぎると「しわ」「ふくれ」「白化」などの典型的な欠陥につながります。
とくに木部は調湿作用によって膨張・収縮を繰り返すため、コンクリートや金属と比べて塗膜にストレスがかかりやすく、仕様通りの乾燥時間を守ることは、単にマニュアル遵守というより、塗膜を長寿命化するための必須条件と言えます。
施工手順において現場で差が出やすいのが、角部や仕口周りの塗り方です。 ローラー主体で塗装する現場では、隅部や小口の塗り残しが発生しやすいため、小ばけや筋違い刷毛で先行して「先塗り」してから全面をローラーで仕上げる段取りが推奨されています。 また、防腐剤の上に木部用上塗り塗料を施工する場合、防腐剤塗布後24時間以上の乾燥を目安とし、乾燥不良が疑われる場合は試し塗りとテープはがし試験を併用して、密着性を確認してから本塗装に移るとリスクを抑えられます。k-skn+4​

木部用上塗り塗料 屋外木部での耐久性とメンテナンス設計

屋外に使われる木部用上塗り塗料は、紫外線・雨水・温湿度変化という三つの要素に常時さらされるため、室内と比べて同じ塗料を使っても寿命が短くなりがちです。 木材は内部の水分量に応じて膨張・収縮を繰り返すため、塗膜は常に伸び縮みさせられ、脆い塗膜や厚塗りしすぎた塗膜ほど割れやすく、そこから浸水して剥離・腐朽が加速します。
このため、屋外木部では「一度で完璧に長寿命を狙う」よりも、「定期メンテナンスを前提にした木部用上塗り塗料の設計」が現実的です。 たとえば含浸型木材保護塗料+薄膜上塗りの組み合わせにしておくと、再塗装時に古い塗膜を全面剥離せずに追い塗りで対応しやすく、長期的なライフサイクルコストを抑えられるケースがあります。
意外なポイントとして、屋外木部の裏面・側面の塗り残しは、表面以上に劣化を早める要因になります。 デッキ材や外部手すりでは、見える上面だけでなく小口や裏面も木部用上塗り塗料もしくは保護塗料で処理しておくことで、含水の偏りを抑え、反り・割れ・ねじれの発生を大きく減らせます。 また、メンテナンス周期を「美観が気になり始めたら」ではなく、「立地条件に応じた年数ベース(海沿い・日当たり良好で2〜3年、半屋外で3〜5年など)」で事前に決めておくと、補修範囲が広がる前に軽微な再塗装で済ませることができ、オーナー説明もしやすくなります。1st-construction-toranomaki+1​

木部用上塗り塗料 BIM・仕様書への書き込みと現場トラブル回避のコツ

木部用上塗り塗料に関する仕様は、設計段階でBIMモデルや仕上表に細かく明記しておかないと、現場で「木部用」とだけ記されたまま汎用品が充てられ、想定外の耐久性や色味になるトラブルが起こりがちです。 造膜・含浸の別、樹脂系(ウレタン・ラッカー・アクリル・オイル)、水性/油性、防腐剤との適合性、塗装回数、推奨乾燥時間などを仕様書に書き込んでおくと、施工者が材料選定する際のブレをかなり減らせます。
さらに、2級建築士試験や施工管理試験の出題傾向を踏まえると、木部用上塗り塗料の位置づけは「細かい種類よりも、どの下地にどの塗料が適するか」を押さえることが重視されており、同じ視点を設計図書にも反映させると、実務と試験知識が自然にリンクして理解しやすくなります。
もう一つの独自視点として、将来の改修を見据えた「剥離しやすさ」も、本来は木部用上塗り塗料選定の評価軸になります。 非常に高耐久な厚膜ウレタンを選ぶと、10年後に色替えや木地現しを行いたい場合、サンダーや剥離剤に大きな手間とコストがかかるため、店舗や賃貸物件のように意匠変更サイクルが短い物件では、あえて薄膜系や再塗装性に優れたシステムを採用したほうがトータルで合理的なケースも少なくありません。 こうした「撤去時の難易度」まで織り込んで木部用上塗り塗料を設計・指定できると、建築のライフサイクルを踏まえた一歩進んだ塗装計画になります。etree+3​
木材用塗料の種類と仕上がりの違いを写真付きで比較している解説(造膜・含浸タイプの基本とDIY〜プロ向けまでの位置づけの参考)
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