

超軽量パテは、マイクロバルーンと呼ばれる中空の超軽量球を樹脂に配合して比重を大幅に下げたパテで、大きくて深いヘコミや肉厚部分でも自重で垂れにくいのが特徴です。
厚付けパテは鉄板や下地との密着性と肉持ちの良さを重視したベース用パテで、広い面の凹みを埋める「土台」に使われ、その上に仕上げパテや薄付けパテを重ねる前提で設計されています。
一般パテ(仕上げパテ)は薄塗り前提で、研ぎやすさと表面の平滑性を優先しているため、深い凹みに厚盛りすると乾燥時の肉ヤセやクラックの原因になります。
超軽量パテの比重は厚付けパテより小さく、同じ容積でも自重が軽いため、天井面や立ち上がりなどの重力の影響を受けやすい部位で剥離しにくいという利点があります。java-style+1
一方で超軽量パテは内部に空隙を持つため、極端な厚塗りや局所的な衝撃には通常の厚付けパテより弱く、最終仕上げ前には薄付けやサフェーサーで表層を整えることが推奨されます。java-style+1
建築のボード目地用超軽量厚付けパテでは、JISの一般形厚付用として規格化されている製品もあり、内装用としての安全性や低収縮性が重視されています。
参考)パテ類|建築用塗料 パテなら中央ペイント株式会社
中央ペイントの「目地用超軽量厚付用」などの製品では、厚付けから仕上げまで一連の工程を一つの超軽量パテでカバーできるタイプもあり、工程短縮という点で一般的な厚付け+仕上げの二層構成とは思想が異なります。
自動車補修用の超軽量パテは、樹脂バンパーや曲面にも対応できる柔軟性を持つタイプもあり、建築向けの硬質パテとは配合設計の思想が異なる点に注意が必要です。soft99+1
いずれのカテゴリでも「超軽量」と表示されていても一度に盛れる厚みや乾燥時間は製品ごとに大きく異なるため、カタログの最大盛り付け厚と乾燥条件を確認してから使い分けることが重要です。monotaro+2
厚付けパテは鉄板や下地材への食いつきを優先しているため、特に金属下地ではエッチングプライマーや防錆処理との相性を見ながら使う必要があります。99kobo+1
超軽量パテはその軽さから、既存の厚付けパテの上に重ねて盛ることで下地への負担を抑えつつ形状を出せるため、既存補修部を大きく削り直したくない場面に向いています。99kobo+2
DIY向けの解説では「大きなへこみには超軽量厚付けパテ、小さな傷には通常の厚付け+薄付け」という住み分けがされていることが多く、用途の棲み分けを明確にしておくと現場の混乱を防げます。99kobo+2
この部分では、厚付けパテ・超軽量パテ・一般パテそれぞれの位置づけを整理しておくと、後の詳細な使い分け判断がしやすくなります。monotaro+2
超軽量パテは「厚付けできる」と説明される一方で、一度に10mm以上の厚塗りをすると硬化時の発熱と収縮により割れや剥がれが生じる可能性があるため、数回に分けて盛る必要があります。
厚付けパテも同様に最大盛り付け厚が決められており、製品によっては数ミリ単位で制限されているため、大きな不陸はあらかじめ下地調整や別材料で嵩上げしてからパテ処理に入るのが安全です。
建築のボード目地用超軽量厚付けパテでは、カタログに乾燥時間や推奨層厚が示されており、F☆☆☆☆規格品であっても厚塗りし過ぎればクラックやヤセが避けられない点は共通です。
特に超軽量パテはマイクロバルーンを含むため、厚く盛ると内部の空隙に応力が集中し、温度変化や微動で微細なひび割れが入りやすくなります。java-style+2
大きな凹みを一度に埋めたくなる場面でも、20〜30mmクラスの深い欠損であれば、発泡材や別下地材であらかじめ肉厚を減らしてから10mm程度ずつ数回に分けて盛り付ける方が長期的な安定性は高くなります。soft99+1
一般パテを厚塗りしてしまった場合は、乾燥後の肉ヤセとひび割れで再施工が必要になるケースが多く、結果的に工程が増えてしまうため「薄層で使う」という前提を徹底することが重要です。99kobo+1
自動車補修向けの超軽量パテでは、製品説明に「直径20cm×深さ3cmまでのヘコミに対応」といった具体的な対応範囲が示されており、この範囲を超える場合は他の補修方法と併用することが前提になっています。
参考)超軽量パテ|補修用品 パテ|補修|商品情報|ソフト99
また、硬化時の発熱が大きい場面では、樹脂バンパーや薄板金の反りや歪みも問題になるため、あえて一度に盛る量を減らし、硬化サイクルを分けることで下地の変形リスクを下げる手法が有効です。monotaro+1
建築現場でも、ボードパテを一度に厚塗りして目地が痩せたり、ビス頭の周囲が輪郭状に出てしまうトラブルがあるため、複数回の塗り重ねと十分な乾燥時間を確保することが推奨されています。
特に冬場や低温環境では硬化時間が大幅に延び、5℃以下ではほとんど硬化しないと明記されている超軽量パテ製品も存在するため、現場の気温や換気条件に応じた盛り厚と工程計画が欠かせません。soft99+1
厚付けパテは鉄板やモルタルなど硬い下地との密着性に優れるため、自動車ボディの凹みや、硬質下地の段差調整のベースとして用いられますが、重量があるため大きなヘコミでは剥離リスクが高まります。
そのような大きなヘコミに対しては、超軽量厚付けパテを用いることで自重による垂れや剥がれを抑えつつ形状を出し、その上に仕上げパテを薄層で重ねる構成が推奨されています。
内装ボードの目地や不陸調整では、建築用に調整された超軽量厚付けパテや一般厚付けパテを使い分けることで、クロス下地から塗装仕上げまでの工程を安定させることができます。
樹脂バンパーやFRP部材の補修では、樹脂に追従できる柔軟性を持った専用パテや弾性パテを選定し、その上で必要に応じて超軽量パテを中間層として使うことで、形状保持と追従性を両立できます。99kobo+3
建築内外装用の弾性パテでは、クラック軽減効果を持つ内外部用下地パテがラインナップされており、動きの出やすい部位や微細な動きが想定される目地部に適した選択肢となります。
この場合、超軽量パテを無理に厚付けするのではなく、弾性パテで動きに追従しつつ、必要な部分だけを軽量材で補うという設計思想が重要になります。java-style+1
DIY向けの情報では、車体の大きな凹みには超軽量厚付けパテ、小さな凹みやキズには通常の厚付けパテ、最終仕上げには薄付けパテやサフェーサーといった三段構成が定石として紹介されています。monotaro+2
一方、内装ボードの仕上げでは、目地用超軽量厚付けパテ一種で厚付けから仕上げまで対応可能な製品もあり、工程短縮と材料管理の簡略化に貢献していますが、平面精度やヤセに対する経験値が要求されます。
現場での選定時には、「下地材の種類」「仕上げ材の種別(クロス・塗装など)」「部位の動きの有無」「想定厚み」の4点を軸に、厚付けパテ・超軽量パテ・弾性パテ・仕上げパテを組み合わせる視点が有効です。java-style+2
このように、超軽量パテと厚付けパテの違いは単なる「軽さ」だけでなく、下地との相性や部位の動き方、仕上げの仕様まで含めたシステムとして理解することが重要になります。99kobo+2
超軽量パテに使われるマイクロバルーンは、一般にガラスや樹脂でできた中空球で、同じ樹脂量でも体積を稼げるため軽量化と研ぎやすさに貢献しますが、過度な機械的負荷には弱くなる傾向があります。
この中空球は、硬化反応時の発熱や外部からの衝撃で潰れることがあり、その結果として局所的な肉ヤセや微小なピンホールが生じるケースがあるため、最終仕上げ前には薄付けパテやサフェーサーで表面を一度リセットするのが安全です。
また、マイクロバルーンの比率が高い超軽量パテほど吸水性や湿気の影響を受けやすくなる傾向があるため、屋外や高湿度環境では上塗り塗膜による防水層の確保や、使用前後の湿度管理に注意が必要です。
硬化剤は多くの場合過酸化物系で、主剤との反応時に発熱を伴い、特に大量に混ぜた状態で一箇所にまとめておくと急激な温度上昇や危険な燃焼のリスクがあります。
メーカーの説明書には「一度に10mm以上の厚塗りを避ける」「必要に応じて数度に分けて塗る」「硬化剤は加熱・衝撃に注意」といった安全上の注意が明記されており、建築現場でも同じようなリスク管理が求められます。
このような反応性材料であることを踏まえると、夏場の高温環境や直射日光下での混合作業は避け、可能であれば日陰や屋内で練り、塗りつけは短時間で終える段取りが望ましいと言えます。chuo-paint+1
意外なポイントとして、超軽量パテは「軽い=熱容量が小さい」ため、赤外線乾燥機などで急激に加熱すると表層だけ先に硬化して内部に応力が残り、後からクラックが入るケースがあります。
このため、大きく厚い補修部では自然乾燥または低出力の緩やかな加熱に留め、完全硬化を待ってから研磨に入る方が長期的な安定性が高くなります。monotaro+1
建築の内装パテでも、石膏ボード自体が調湿性を持つため、厚付けした部分だけ乾燥差による収縮が起こりやすく、季節や空調条件によってクラック発生率が変わるという、カタログからは読み取りにくい挙動があります。
さらに、超軽量パテは削りやすい反面、研磨粉が非常に細かく舞いやすいため、長時間作業では防塵マスクや集塵機の併用が推奨され、特に屋内作業では周囲への粉じん拡散対策が欠かせません。java-style+2
超軽量パテと厚付けパテの違いを理解したうえで、ディテール設計段階から「どこまでパテで形を出し、どこからは下地調整や別部材で対応するか」を決めておくと、現場でのトラブルや手戻りを大幅に減らせます。
例えば、大開口部の見切りや窓周りの段差を、すべてパテで調整するディテールにしてしまうと、厚付けパテや超軽量パテの許容厚を超えやすく、クラックやヤセの温床になりがちです。
こうした部分では、下地の段階で胴縁の調整やライナー材の追加を行い、パテはあくまで微調整と割り切ることで、軽量パテのメリットを活かしつつリスクを抑えられます。
現場の実務では、超軽量厚付けパテを初回でやや控えめに盛り、2回目・3回目で平面を詰めていく「多層薄盛り」スタイルが、結果的に研磨量とヤセを抑えることにつながります。soft99+2
研磨の際には、超軽量パテ部分と周囲の下地で硬さが違うため、目の粗いペーパーで一気に削ると段差が付きやすく、最終的な平面精度に影響するため、番手を上げながら徐々に整える手順が有効です。java-style+1
また、自動車補修では超軽量パテで大まかな形を出した後、仕上げパテやサフェーサーで「塗膜一層分の厚み」を意識しながら研ぎ出すことで、塗装後の映り込みをコントロールしやすくなります。99kobo+2
意匠面では、あえて超軽量パテを使って柔らかい曲面や陰影の深いディテールを作り、塗装や左官仕上げと組み合わせて「既製品では出せない表情」を作るケースもあり、軽さゆえの成形自由度を積極的に活かすこともできます。99kobo+2
このような応用を行う際も、最大盛り厚と割れリスクを理解したうえで、骨材や補強メッシュと組み合わせるなど、超軽量パテ単独に負担を集中させない設計がポイントになります。monotaro+2
結果として、超軽量パテと厚付けパテの違いを「製品の種類の違い」としてではなく、「ディテール設計と施工フローの一部」として扱うことで、建築従事者としての提案の幅と仕上がりの安定性を同時に高めることができます。java-style+2
建築内装用パテの種類とJIS規格、用途別の選定の考え方についての詳しい整理は、以下の資料が参考になります。
中央ペイント株式会社「パテ類|建築用塗料 パテなら中央ペイント」

ソフト99(SOFT99) 99工房 補修用品 超軽量厚づけパテ 直径20cmまたは深さ30mmまでの自動車ボディのキズ・凹み補修 09218