田島ルーフィングのカタログとアスファルト防水の選び方と施工ポイント

田島ルーフィングのカタログとアスファルト防水の選び方と施工ポイント

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田島ルーフィング カタログで学ぶアスファルト防水の基礎と実践

アスファルト防水のカタログは「仕様さえ合えばどれでも同じ」と思っていませんか?実は、工法の選択ミスで1㎡あたり約3,000円のやり直しコストが発生するケースがあります。


この記事のポイント
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田島ルーフィングのカタログ構成

アスファルト防水製品のラインナップと、カタログの読み方・製品記号の意味を解説します。

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工法別の選定ポイント

熱工法・トーチ工法・常温工法それぞれの特性と、現場条件に応じた製品の選び方を整理します。

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施工ミスを防ぐ実践知識

カタログだけでは読み取りにくい施工上の注意点と、現場でよくある失敗パターンを紹介します。


田島ルーフィングのアスファルト防水カタログの構成と読み方


田島ルーフィング株式会社は、1919年(大正8年)創業の防水・建材メーカーで、国内のアスファルト防水材市場においてトップクラスのシェアを持つメーカーです。同社のカタログは毎年改訂されており、製品ラインナップの追加や仕様変更が頻繁に行われます。


カタログの構成は大きく分けて「アスファルト防水」「改質アスファルト防水」「塗膜防水」「シート防水」の4カテゴリに分かれています。建築業従事者がまず確認すべきは「アスファルト防水」と「改質アスファルト防水」のセクションです。


カタログ内の製品記号には重要な情報が詰め込まれています。例えば「ビュートップ」シリーズの記号末尾にある「T」はトーチ工法対応、「M」は機械固定工法対応を示しており、この記号を見落とすと工法違いによる施工不良につながります。つまり記号の読み方が選定の第一歩です。


カタログの「適用仕様」欄には、建築学会・公共建築工事標準仕様書との対応関係も記載されています。公共工事の設計段階では、この仕様書対応の有無が製品採用の条件になることも多く、現場担当者がカタログを参照する際にまず確認すべき項目といえます。これは必須です。


また、田島ルーフィングのカタログはPDF版がウェブサイトから無料でダウンロードできます。最新版を常に手元に置いておくことで、廃番製品の誤発注を防ぐことができます。


田島ルーフィング公式サイト:防水製品一覧ページ(カタログ・仕様書の確認はこちら)


田島ルーフィング アスファルト防水の主要製品ラインナップと特徴

田島ルーフィングのアスファルト防水製品は、大きく「在来アスファルト防水(熱工法)」と「改質アスファルト防水シート」に分類されます。この2系統を正確に理解することが、カタログ活用の核心です。


在来アスファルト防水(熱工法)では、「ビュートップS」シリーズが代表製品です。溶融アスファルトを使って複数層を積層する工法で、施工後の信頼性は非常に高く、大規模屋上や地下躯体への採用実績が豊富です。ただし、施工時に約200〜230℃のアスファルトを扱うため、火気管理と近隣への臭気対策が必要になります。


改質アスファルト防水シートの代表格は「ビュートップTシリーズ(トーチ工法)」と「ビュートップSBシリーズ(常温粘着工法)」です。特にトーチ工法対応品は近年の主流で、バーナーでシートを炙り接着するため、熱工法より臭気が少なく施工が比較的簡便です。これは使えそうです。


粘着工法タイプの「ビュートップSB」シリーズは、火気が使えない環境(ガス設備周辺・屋内ピット等)での採用が増えています。剥離紙をはがして貼り付けるだけですが、下地の乾燥度と気温管理が仕上がりに大きく影響します。下地の状態が条件です。


以下に、主要製品の工法別比較をまとめます。







































製品シリーズ 工法 火気使用 主な適用部位 特徴
ビュートップS 熱工法 あり(高温) 大規模屋上・地下 高耐久、施工実績豊富
ビュートップT トーチ工法 あり(バーナー) 一般屋上・ベランダ 臭気少なめ、施工簡便
ビュートップSB 常温粘着工法 なし 火気制限環境・改修 火気不要、下地管理重要
ルーフデッキT トーチ工法 あり(バーナー) 金属デッキ屋根 断熱一体型タイプあり


現場条件(火気制限の有無・施工エリアの広さ・改修か新築か)によって最適製品が変わります。カタログの「適用条件」欄と照らし合わせながら選定することが大切です。


田島ルーフィングのカタログで確認すべきアスファルト防水の仕様と規格

カタログを活用するうえで見落としがちなのが、製品ごとの「仕様書との対応関係」です。公共建築工事標準仕様書(以下、公共仕様書)や建築学会の防水規準と、田島ルーフィング製品がどの記号で対応しているかを理解しておくことが、設計・積算ミスを防ぎます。


公共仕様書では、アスファルト防水の仕様は「A−1」「A−2」「A−3」などの記号で管理されています。田島ルーフィングのカタログには、各製品がどの公共仕様書記号に対応するかが一覧表で記載されており、設計図書に記載された仕様記号と突き合わせることで迷わず製品を選定できます。これが基本です。


また、JIS規格(JIS A 6005:アスファルトルーフィングフェルト等)への適合についても明記されています。JIS規格に適合した製品を選ぶことは、品質確保だけでなく、万が一の不具合時に保証対応を受けられる条件にもなります。JIS適合確認は必須です。


さらにカタログには「歩行仕様」と「非歩行仕様」の区分が明記されています。屋上緑化・駐車場・機械室など用途によって要求される性能が大きく変わるため、この区分の見落としは工事完成後のクレームに直結します。非常に痛いですね。


保証年数についても要確認です。田島ルーフィングでは「田島保証」という独自の保証制度を設けており、施工店が認定を受けることで最長15年の防水保証が適用できます。カタログには保証対象仕様が明記されているため、発注者への保証提案時に活用できます。


国土交通省:公共建築工事標準仕様書の概要(田島製品の仕様対応確認の際に参照)


田島ルーフィング アスファルト防水の施工上の注意点と現場での失敗パターン

カタログを正確に読み解いていても、施工段階でのミスが防水性能を大幅に低下させることがあります。現場で頻発する失敗パターンを知っておくことで、手戻りコストを大きく削減できます。


最も多い失敗が「下地の含水率管理不足」です。コンクリート下地の含水率が8%を超えた状態で施工すると、水分が蒸発してシートが膨れる「ふくれ」が発生します。ふくれた箇所は防水層が下地から剥離しており、再施工費用として1㎡あたり約5,000〜8,000円のコストが発生します。これは大きな痛手です。


次によくある失敗が「端部処理の不備」です。笠木・ドレン周辺・貫通パイプ部分など、シートの端部は防水の弱点になりやすく、増張り処理を省略したり、シーリングの打ち忘れがあったりすると、数年後に漏水が発生します。端部処理が原則です。


また、トーチ工法での「あぶり不足」も深刻な問題です。シートの裏面を適切に溶融させずに貼り付けると、接着力が不十分で剥がれが生じます。目安として、シート端部から改質アスファルトが5〜10mm程度(ちょうど小指の爪ほどの幅)はみ出す状態が適切な溶融の証です。この目視確認が条件です。


改修工事における「既存防水層との相性確認漏れ」も注意が必要です。既存が塩ビシート防水の場合、その上にアスファルト系製品を直接重ねると可塑剤の影響でシートが軟化・変形するケースがあります。カタログの「適用下地」欄を必ず確認してから施工計画を立てることが大切です。



  • 🔴 下地含水率が8%超:ふくれ発生リスク大、再施工コスト1㎡あたり5,000〜8,000円

  • 🔴 端部増張り・シーリング省略:数年後の漏水クレームの主要原因

  • 🔴 トーチ工法のあぶり不足:シート剥がれ→防水機能喪失

  • 🔴 既存防水層との相性未確認:新旧層の化学的反応による変形リスク


田島ルーフィングのカタログには載らない「下地勾配とドレン配置」の現場判断基準

これは検索上位にはあまり取り上げられない視点ですが、アスファルト防水の長寿命化に直結する重要な知識です。


カタログに記載される製品性能はあくまで「適切な条件での施工」を前提にしています。その適切な条件の中で、カタログ外の判断が求められるのが「屋上の勾配設計とドレン配置の現場確認」です。


日本建築学会防水工事設計・施工の要点」では、アスファルト防水の露出仕上げ部位に対して最低1/50(約2cm/m)の勾配確保を推奨しています。しかし現場では0勾配のスラブも多く、この場合は「水勾配モルタル仕上げ」を下地処理として追加する必要があります。勾配確認が条件です。


ドレンの位置についても重要です。ドレンが屋上の最低点に設置されていない場合、雨水が滞留し常に防水層が水に接した状態が続きます。水の滞留は防水層の劣化を加速させ、標準耐用年数15〜20年を大幅に下回る結果につながります。滞留水は天敵ですね。


実際の施工前に「水糸を使った勾配確認」と「降雨後の水たまり位置の確認(改修工事の場合)」を行うことが、後々のクレームを防ぐ有効な手段です。現場でできる確認として、水糸を屋上全体に張ってレベルを測定し、最低勾配が確保されているかをチェックするのは30分以内で完了します。コストゼロで実施できる確認です。


また、ドレン周辺は集中荷重と水の滞留が重なる箇所であるため、田島ルーフィングのカタログでも「ドレン廻り増張り」を仕様として明記しています。増張り幅は通常500mm以上(A4用紙の長辺が約297mmなので、それの約1.7倍の範囲)が標準です。増張り範囲の確認は必須です。


日本建築学会:防水設計・施工に関する技術資料(勾配基準・仕様の根拠確認に有用)


田島ルーフィングのアスファルト防水カタログを最大限に活用する実践テクニック

カタログを「製品を探す辞書」としてだけ使っている場合、多くの有益な情報を見逃しています。実は田島ルーフィングのカタログには、積算・提案・施工計画まで活用できる情報が詰まっています。


まず積算面での活用です。カタログには製品ごとの「標準使用量」が記載されており、例えばビュートップT-250SBFの場合、重ね代を含めた1㎡あたりの使用量目安が明示されています。この数値を現場面積に掛け合わせることで、発注数量の根拠になります。使用量データが積算の基本です。


提案場面での活用としては、田島ルーフィングが公開している「工法選定フロー」が役立ちます。カタログ内または公式サイトに掲載されているこのフローに従うだけで、建物用途・部位・下地条件・火気制限の有無から適切な工法・製品を絞り込めます。これは使えそうです。


施工計画段階では、カタログの「施工手順図」と「CAD詳細図」が有効です。田島ルーフィングは主要仕様のCADデータをウェブサイトから無料でダウンロードできるため、設計図書への反映が効率化されます。CAD活用で作図時間を大幅に削減できます。


また、同社では「田島認定施工店」制度を設けており、認定を受けた施工店は工法勉強会や技術講習会への参加が可能です。最新製品の施工研修に参加することで、カタログだけでは得られない実践的な知識を取得できます。認定施工店制度の活用がおすすめです。


最後に、カタログの改訂情報の管理についてです。田島ルーフィングのカタログは年に1〜2回程度の頻度で改訂されることがあります。旧版カタログのまま積算・施工計画を立てると、廃番製品の選定や旧仕様での施工になるリスクがあります。公式サイトのメールマガジン登録や営業担当者への定期確認で最新版の入手を習慣化することが、長期的なリスク回避につながります。



  • 📌 積算:カタログの「標準使用量」で発注根拠を作成

  • 📌 提案:「工法選定フロー」で条件に合った製品を絞り込み

  • 📌 施工計画:無料CADデータを設計図書に活用

  • 📌 技術向上:田島認定施工店制度の研修に参加

  • 📌 情報管理:カタログ改訂情報を定期的に確認・更新


田島ルーフィング公式サイト:最新カタログ・CADデータのダウンロードはこちら






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