ユニオン継手の使い方と種類・漏れ防止の施工手順

ユニオン継手の使い方と種類・漏れ防止の施工手順

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ユニオン継手の使い方と種類・漏れを防ぐ施工手順

メンテナンスでユニオンを外したあと、古いパッキンをそのまま再利用すると漏水事故の原因になります。


この記事でわかること
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ユニオン継手の基本構造と種類

ユニオンねじ・ユニオンつば・ユニオンナットの3パーツの役割と、材質別(鉄・ステンレス・塩ビ)の選び方を解説します。

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正しい取付・施工手順

シールテープの巻き方・パッキンの入れ方など、漏れを出さないための具体的な施工ステップを順番に説明します。

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漏れの原因と現場で使える対処法

増し締め・パッキン交換・シールテープを巻く裏技まで、現場ですぐ使える漏れ対策の手順を紹介します。


ユニオン継手とは何か?基本構造と使い方の原則


ユニオン継手とは、配管の途中に設置し、パイプ同士を「後からでも着脱できる」状態で接続するための継手です。通常のソケットエルボで配管を組んだ場合、中間にあるバルブやポンプを交換するにはパイプを切断する必要があります。しかしユニオンを挟んでおけば、ユニオンナットを緩めるだけで配管を分割できます。これが最大のメリットです。


ユニオン継手は、主に以下の3つのパーツで構成されています。


| パーツ名 | 役割 |
|---|---|
| ユニオンねじ(オス側) | 一方の配管にねじ込んで固定する部品 |
| ユニオンつば(メス側) | もう一方の配管に接続する受け口 |
| ユニオンナット | オスとメスを締め付けて一体化する部品 |


この3点とパッキン(ガスケット)の組み合わせで、気密性の高い接続が実現します。つまり「3パーツ+パッキン」が基本です。


一般的に、ユニオン継手は水圧や温度が比較的低い配管—給水・給湯・低圧の蒸気ラインなど—に使用されます。小口径(一般的には50A以下)の配管が主な用途です。高圧・高温配管では漏れリスクが高まるため、フランジ継手への切り替えが推奨されます。これが原則です。


現場では、ポンプやバルブの「直前」にユニオンを設置するのが標準的なやり方です。機器の交換やメンテナンスが必要になった際、バルブを閉めてからユニオンを外すだけで機器を取り出せます。この一手間を省いてユニオンを付けないでいると、修理のたびにパイプカッターが必要になり、作業時間が数時間単位で増えることになります。


参考:ユニオン継手の構成と接続方法についての詳細情報
配管継手の基本 | 失敗しない流量管理 - KEYENCE


ユニオン継手の種類と材質ごとの使い方・選び方

ユニオン継手は材質によって用途が大きく異なります。現場で失敗しないために、流体の種類・温度・圧力に合わせた選択が不可欠です。材質の選び方が基本です。


主な材質の種類と使用用途は以下のとおりです。


材質 主な用途 特徴
⚙️ 黒継手(黒心可鍛鋳鉄) 蒸気・ドレン配管 メッキ処理なし。普通鋳鉄の約2倍の強度を持つ
⚙️ 白継手(溶融亜鉛メッキ 一般給水・給湯 亜鉛メッキで錆・腐食を防止
🔩 ステンレス(SUS304) 食品・薬品・海水配管 耐食性・耐久性に優れ、長期使用が可能
🧪 塩ビ(PVC) 給水・排水・農業用 施工性・耐薬品性が高く軽量。価格も比較的安価


ステンレス製はSUS304とSUS316の2種類が広く使われます。SUS316はSUS304のニッケル含有量を増やしモリブデンを配合した材種で、海水や塩化物を含む環境での耐腐食性に優れています。コストはSUS304より高くなりますが、腐食リスクの高い現場では初期費用をケチると後の修繕コストが数倍になることがあります。これは覚えておいたほうがいい知識です。


塩ビ製のユニオン継手は、TS継手(給水用)とDV継手(排水用)で接着剤の種類や受口形状が異なります。給水用のTS継手の受口はテーパー状のTS受口になっており、接着代が長く設計されています。一方、排水用のDV継手は接着代が短く、テーパも緩くなっています。誤って使い混ぜると接続強度が大幅に落ちるため注意が必要です。


また、異なる材質のパイプを接続する「絶縁ユニオン」も存在します。鉄管と銅管など、異種金属を直接接続すると電食(電気化学的腐食)が発生することがあります。絶縁ユニオンを使うことで金属間の電流を遮断し、腐食を防止できます。この選択肢を知っているかどうかで、配管の長期耐久性が変わります。


ユニオン継手の正しい取付・施工手順とシールテープの巻き方

ユニオン継手の取付で最も多いミスが「シールテープの巻き方」と「パッキンの確認不足」です。正しい手順を1ステップずつ確認していきましょう。


【STEP 1】ユニオンナットを先に通す


施工前に必ず確認したいのが「ユニオンナットの通し忘れ」です。ユニオンねじ側の配管にナットを先に通してからねじ込みを行わないと、配管を組み終えてからナットが通せない事態になります。これはベテランでもやらかすミスです。ユニオンナットを先通しするのが鉄則です。


【STEP 2】シールテープをねじ部に巻く


配管のおねじ部分にシールテープを巻きます。巻き方のポイントは以下のとおりです。


- 🔹 先端から1〜2山は残してから巻き始める(先端まで巻くとねじ込み時にテープが剥がれる)
- 🔹 巻く方向は時計回り(ねじを締め込む方向と同じ向きに巻く)
- 🔹 巻き数は呼び径1/2の場合で6〜7回が目安。テープを軽く引っ張りながら密着させる
- 🔹 巻き終わりはねじ山に押し込んで密着させる


逆方向に巻くとねじ込み時にテープが巻き戻されてしまい、シール効果がほとんどなくなります。意外と見落とされがちなポイントです。


【STEP 3】ユニオンねじ・つば をそれぞれの配管にねじ込む


シールテープを巻き終えたら、ユニオンねじ(オス側)とユニオンつば(メス側)をそれぞれの配管に手でねじ込み、その後パイプレンチ増し締めします。増し締めは2〜3回転を目安にしますが、強すぎるとねじ山がかじられる危険があります。適切なトルクで締めるのが条件です。


【STEP 4】パッキンを確認してからユニオンナットを締める


ユニオンのオスとメスの合わせ面に「平パッキン(ユニオンパッキン)」を挟みます。ここでの確認が最も重要です。パッキンの入れ忘れ・劣化したパッキンの再利用は、水漏れ事故の直接原因になります。


パッキンを正しくセットしたら、ユニオンナットを手で締めた後、スパナまたはモンキーレンチで本締めします。このとき、ユニオンねじとユニオンつばが斜めになっていないかを必ず目視確認してください。斜め当たりのまま締め込むと、どれだけ力をかけてもパッキン面に隙間が残り、漏れの原因になります。


参考:シールテープの正しい巻き方の詳細
シールテープの基本の巻き方解説!使い方のコツ・種類も紹介 - 現場市場


ユニオン継手の漏れ原因と対処法・パッキン交換の手順

ユニオン継手は「漏れやすい継手」として現場でも知られています。その理由は、接続・分離を繰り返す構造上、シール面への負荷が蓄積しやすいためです。漏れが起きやすいのは事実です。


漏れの主な原因一覧


| 原因 | 対処法 |
|---|---|
| 🔸 締め付け不足(増し締め未実施) | ユニオンナットを増し締めする |
| 🔸 パッキンの劣化・割れ | パッキンを新品に交換する |
| 🔸 斜め当たり(配管の角度ズレ) | 配管の角度を修正してから再締め |
| 🔸 配管の距離が短くパッキン面に隙間 | 配管の長さを調整する |
| 🔸 熱膨張による緩み(蒸気配管) | 配管が温間の状態で増し締め |
| 🔸 異物のかみ込み | ユニオンを分解して清掃・再組立て |


漏れが発生したとき、最初にすべき対応は増し締めです。ユニオンナットを1/4回転ずつ締めていき、漏れが止まるか確認します。蒸気配管の場合は特に、配管が温間状態のときに増し締めしないと効果が出にくいことがあります。


増し締めで止まらない場合は、ユニオンを分解してパッキンを確認します。パッキンが変形・亀裂・硬化している場合は即交換が必要です。パッキン交換の際は、必ず新品のパッキンを使ってください。一度外したパッキンの再利用は厳禁です。これは業界の共通認識です。


パッキンに頼れない場面での応急処置(裏技)


現場でパッキンの在庫がなく、すぐに代替品が入手できない場合の応急手段として、以下の方法が使われることがあります。


- 💡 シールテープをパッキンに巻く:パッキンが薄くてユニオン合わせ面に隙間が出る場合、パッキンの外周にシールテープを数回巻いて嵩を増やす
- 💡 パッキンを2枚重ねる:パッキンの厚みが不足している場合、同規格のパッキンを2枚重ねて隙間を埋める


ただし、これらはあくまでも応急処置です。確実な修理のためには、早急に正規のパッキン交換を行う必要があります。応急処置で済ませたまま放置すると、接続強度の低下や再漏水につながります。


また、蒸気配管でユニオンからの漏れが頻繁に繰り返される場合は、ユニオンをフランジに切り替えることを検討する価値があります。フランジ継手はボルトで均一に締め付けるため、ユニオンに比べて漏れリスクが大幅に低減されます。スペースが限られる場面では「3本固定の組フランジ」という選択肢もあり、通常の4本固定フランジより省スペースで設置できます。


参考:ユニオンの漏れ原因と対処法の詳細
ユニオンの漏れの原因と対策【シールテープとパッキンの裏技】


ユニオン継手を長持ちさせるメンテナンスと設置位置の独自ポイント

ユニオン継手は「分解できる」ことが最大の強みですが、設置位置を誤るとそのメリットが半減します。設置場所の判断が重要です。これを意識している施工者はまだ少ないのが現状です。


設置位置の原則


ユニオンはバルブや機器の「直前・直後」に設置するのが基本です。特にポンプ・給湯器・バルブなど定期的な点検や交換が見込まれる機器には、両側にユニオンを設けておくと後の作業がスムーズになります。片側だけでは機器を引き抜く際にもう一方の配管が邪魔になるケースがあります。


一方、ユニオンを多用しすぎるのも問題です。ユニオンは接続箇所を増やすため、それだけ漏れのリスクポイントが増えます。「メンテナンスが必要な機器の直前・直後だけに絞る」というルールを現場で徹底するのが得策です。これだけ覚えておけばOKです。


定期点検で確認すべきポイント


ユニオン継手のメンテナンスでチェックすべき項目は、以下の3点です。


- ✅ ユニオンナットの緩みチェック:特に蒸気配管や温度変化の大きい配管は、月1回程度の緩みチェックを推奨します
- ✅ パッキンの劣化確認:EPDMゴムのパッキンは概ね10年前後で硬化・変形が進みます。漏れが出る前に予防交換するのが理想です
- ✅ ねじ部の腐食確認:白継手の亜鉛メッキが剥がれている場合は腐食が進んでいるサインです。早めの交換で配管全体へのダメージを防げます


パッキン材質の正しい選び方


パッキンの材質選びは意外に見落とされがちですが、流体の種類に合っていないパッキンを使うと数ヶ月で劣化することもあります。以下を参考に選んでください。


- 🔹 EPDMゴム:一般的な冷水・温水ライン向け。汎用性が高くコストも低い
- 🔹 ノンアスベストシート:蒸気ライン・高温水向け。耐熱性が必要な環境に使用
- 🔹 PTFE(テフロン):薬品・クリーンライン向け。耐薬品性が非常に高い


たとえば蒸気ラインにEPDMゴムパッキンを使うと、熱によってパッキンが急速に劣化し、わずか数週間で漏れが発生することがあります。痛い出費ですね。材質の確認をパッキン交換のたびに行う習慣をつけておくと、無駄なやり直し作業を防げます。


参考:ユニオンのパッキン・シールテープ選びの基礎情報
「ユニオン」とは? メンテナンスを楽にする構造と、漏れを防ぐパッキン&シールテープの重要性【配管継手】株式会社ダイコー




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