

古い紙カタログを使い続けると、廃番品を発注してしまい工期ロスが発生します。
コンドーテック株式会社(東証プライム上場・証券コード7438)のカタログを入手するルートは、大きく分けると3種類あります。それぞれ使い勝手が異なるため、現場の用途に合わせて使い分けることが重要です。
① 公式WEBカタログ(デジタルカタログ)
公式サイト(kondotec.co.jp)の「Webカタログ」ページから閲覧できる「総合カタログ No.28-3」がメインのデジタルカタログです。ブラウザ上でページをめくる形式で閲覧でき、品番・製品名での検索や「ふせん」機能による目印付けなど、紙カタログにはない便利な機能が搭載されています。総合カタログのほか、「吊り具カタログ」「JISコンブレースカタログ」「風力発電総合カタログ」の専用カタログも公開されています。これは無料・会員登録不要で閲覧できます。
② 資料ダウンロード(ID・パスワード制)
CADデータ・PDF図面など詳細設計に使う資料は、公式サイトの「資料ダウンロード」ページから入手できます。ただし利用にはID・パスワードが必要です。会社名・部署名・氏名・電話番号・メールアドレスなどを専用フォームに入力してコンドーテック社へ申請し、発行してもらう仕組みです。取引の有無は問われますが、利用目的と使用する資料の種類(例:ターンバックルCADデータ)を事前に入力する必要があります。申請後にID・パスワードが発行されてから閲覧・ダウンロードが可能になります。
③ イプロス・アペルザなどの製造業ポータルサイト
製造業向け情報ポータルのイプロス(ipros.com)には、コンドーテックのカタログが10点掲載されています(2021年2月時点)。「JISコンブレース」「KT吊てんびん 伸縮タイプ」「軽量足場吊りチェーン カリーナ」「鉄骨総合カタログ2020」などが無料でダウンロードできます。ただし、イプロスへの会員登録が必要な場合があります。アペルザ(aperza.com)にも会社案内カタログが公開されています。
これが基本です。普段の仕様確認には公式WEBカタログを使い、設計や施工図への転用が必要なときはID申請してCAD・PDFを入手するという流れが最も効率的といえます。
コンドーテック公式WEBカタログ一覧はこちらで確認できます:
コンドーテック株式会社 Webカタログページ(吊り具・総合・JISコンブレース・風力発電の4カタログを掲載)
https://www.kondotec.co.jp/catalog/
コンドーテックが取り扱う製品アイテムは5万点以上に及びます。国内外2万社以上のお客様へ販売するだけあり、カテゴリの幅は非常に広いです。カタログを開いてもどこを見ればよいかわからない、という声はよく聞かれます。
総合カタログ No.28-3に収録されている主なカテゴリを整理すると、以下のとおりです。
| カテゴリ | 代表製品 | 建築での主な用途 |
|---|---|---|
| ターンバックル | パイプ式TB、枠式TB、コンブレース | 鉄骨耐震ブレース、筋交い |
| 吊り具 | KT吊てんびん、吊りクランプ、スリング | 揚重・搬送作業 |
| シャックル | JIS規格シャックル、超強力シャックル | 玉掛け・結合金具 |
| ワイヤロープ | JISロック止ワイヤ、玉掛ワイヤー | 建材揚重・索道 |
| 鉄骨資材 | 自立コンピース(KP1シリーズ) | 鉄骨建方の仮固定 |
| ワイヤグリップ | KLクリップ、KMクリップ | ワイヤロープ端末処理 |
| 吊りピース | 低床吊りピースKK-7、KK-6 | PC部材・コンクリート製品搬送 |
| 環境・産廃資材 | 緑化・街路資材、河川・法面資材 | 外構・土木工事 |
カタログ内での品番検索は、デジタルカタログのテキスト検索機能を使うと効率的です。たとえば「KK-7」「KP1-30」「SVC3H」などの品番を入力すると、該当ページに即座にジャンプできます。品番が不明な場合はカテゴリ名やキーワード検索も有効です。
カタログ No.28-3は同社のデジタルカタログページから無料で閲覧可能です。特定製品の寸法図や使用荷重表を確認してからPDF申請するという二段構えの使い方が実務では合理的です。これは使えそうです。
コンドーテックの代表製品であるターンバックルとブレースは、建築現場で特に使用頻度の高い製品です。正しいカタログの読み方を知っておくことで、誤発注や安全規格違反を防げます。
ターンバックルとは、両端に右ネジ・左ネジを切り、胴本体を一回転させることで両端同時に締め付けができる締結金具です。一回転で両端が同時に動くというのが最大の特徴で、張力調整の効率が高い理由はここにあります。
コンドーテックはターンバックル本体の製造から、これを使用した耐震用丸棒筋かい(ブレース)の製品化まで、JIS規格(JIS A 5540・JIS A 5541)を取得した国内唯一のブレースメーカーです。つまり一社でJIS規格対応の完結した製品供給ができる点が、他メーカーとの大きな差別化ポイントになっています。
カタログPDFでターンバックルを選ぶ際に確認すべき主な項目は次の通りです。
ブレースのサイズ選定では「短期許容耐力(kN)」を構造計算値と照合する必要があります。カタログには各サイズの許容耐力が一覧表で掲載されているため、この数字を見落とさないようにすることが肝心です。
耐震設計に関連する建築用ターンバックル筋かいの技術情報はこちらから確認できます。
https://www.kondotec.co.jp/products/turnbuckles/
吊り具の選定ミスは、重大な労働災害に直結します。コンドーテックのカタログには吊り具の選び方・安全使用のための情報が充実していますが、法令上の要件もセットで把握しておく必要があります。
カタログPDFには載っていない重要な情報があります。それが「廃棄基準」との紐付けです。
クレーン等安全規則第216条によると、チェーンスリングは「製造時の長さから5%を超えて伸びたもの」「リンク断面径が製造時の10%を超えて減少したもの」「き裂があるもの」は使用禁止と定められています。ワイヤロープスリングについても、安全係数6以上の確保が義務付けられています(クレーン等安全規則)。これは法的義務です。
コンドーテックはこの問題に対応するため、吊り具点検サイト「ツリカタ」を運営しています。スマートフォン・タブレットで吊り具の個体管理と点検記録ができるサービスで、対応製品はPEWAGチェーンスリング・CMバンディットレバーホイスト・キトーチェーンスリング・敷鉄板吊り用チェーンスリングの4種類です。点検結果はPDFで出力でき、法令に基づく記録保管にも活用できます。
カタログPDFで吊り具を選ぶ際の3ポイントは以下の通りです。
吊り具の廃棄基準と点検義務については、毎日の作業開始前点検が法令で定められています。カタログPDFで仕様確認するだけでなく、「ツリカタ」サービスとセットで運用することで、法令違反による労働基準監督署からの是正勧告リスクを下げることができます。
吊り具の法定点検・廃棄基準については厚生労働省の資料も参考にしてください。
https://www.mhlw.go.jp/content/11300000/000627864.pdf
多くの建築業従事者は、コンドーテックのカタログPDFで製品仕様だけを確認して終わります。しかし公式サイトには、カタログには掲載されない実務的な技術情報ページが存在しています。これが条件です。
コンドーテックの「技術情報(techinfo)」ページでは、以下の資料が無料で公開されています。
これらはカタログPDFとは別に技術情報ページから独立してダウンロードできます。製品選定→取り扱い方の確認→廃棄基準の確認という3ステップをワンサイト内で完結できるのが、コンドーテック公式サイトの強みです。
また、フックや丸リングなど重要保安部品は「型打鍛造品」であることが品質の根拠になっています。素材を1200℃まで加熱し、金型で急速プレスする製法(型打鍛造)により、同形状の溶接製品と比べて約20%強度が増します。カタログに記載された使用荷重の数字は、この製造工程を前提として設定されています。この点は、製品選定時に競合他社製品と比較するうえでも重要な判断材料になります。
コンドーテック公式サイトの技術情報ページでは、各吊り具の廃棄基準PDFも入手できます。
https://www.kondotec.co.jp/techinfo/shackle/